チルノでもワカル!おえかきのハナシ「ヒトって首から下もあったね?頭身のハナシ」 #チルワカおえかき
イラストレーター粗茶さんのおえかき講座
こんにちは、粗茶です。
前回は模写のお話と、模写で身につく「観察力」のお話をしました。さて今回は、イラストにおいてよく言われる「頭身」についてのお話です。「頭身ってそもそもなに?」という方にもわかりやすく解説していけたらいいなと思っています。
今回もそんな「わからん!」がちょっとだけ、人によっては劇的に「ワカル!」に変わるかもしれない、そんなおハナシです。
頭身って何?
そもそも「頭身」という言葉はよく聞きますが、実際に何を指す言葉なのかと言われるとわからない人もいますよね。具体的に言うと頭身というのは
イラストの頭から足までの大きさが、頭いくつ分なのか
という事を意味します。例をあげるとこんな感じ。
よく耳にする「SDサイズ」は、これで言うとだいたい2頭身から3頭身くらい。4頭身以上になると「通常頭身」と言われるサイズ感ですね。4頭身は年齢が幼い子供のような体型のキャラ、頭身が7くらいまで行くと身長が高いキャラ、といった感じでとらえられることが多いです。
頭身は絵に大きく影響する部分なので「自分の好きな絵は何頭身くらいなんだろう?」というのは、ちょっと観察してみると良いかもです。ちゃんとした頭身のハナシが知りたい人は、いくらでも講座がありますし、書店で売っているおえかきの教本にしっかりした理論とか載ってるので、ぜひそちらで見てみてください。
チルわかは興味があんまりなくても「そーなのかー」という感覚で読めるように、あんまり難しいハナシはしないことにしています。……言い訳じゃないよ?
それはそうと、どうしてゆっくりって正面から描くとそれっぽくならないんでしょうね。
似ない。なんか違う。
ついでに、実は例をアリスにしたのは理由がありまして、アリスは上海人形を連れていますよね。上海は人形なので、自分がいま描いている頭身よりすこし低めの頭身にするのがおすすめです。こんなかんじ。
ほら、なんだか人形っぽい。ちなみに上海の足が見えないのは私の好みです。
頭身の違いによるイメージの差
絵を描く時に気にすると見栄えがよくなりやすい
絵を描く時、頭身はだいたい0.5頭身刻みくらいで考えるとバランスが良くなる傾向があります。あくまで「傾向」です、絶対じゃないです。特にSDの場合は語ると長くなるので、今回は「そーなのかー」くらいの気持ちで収めておいて下さい。
これもまた以前の「模写」の記事と似たハナシになってしまうのですが、アナログの絵を描く時に頭身を決めておけば「ノリノリで描いてたら足が紙からはみ出した」問題も、立ち絵の場合はある程度解決できちゃいます。デジタルなら縮小やキャンバスを広げて対応できるんですが、アナログだとそうはいかないんで……。
頭のサイズが4個しか入らない紙に6頭身の絵を描いたらそりゃはみ出します。当たり前ですね。そう、頭のサイズもモノサシの一種なんです。
モノサシについて詳しくはこの記事を読んでね。
チルノでもワカル!おえかきのハナシ「誰も教えてくれない模写のコツ」 #チルワカおえかき
イラストレーター粗茶さんのおえかき講座
コラム:頭身と等身大って違うの?
ちょっとお気持ち表明になるんですが
「SDを描かなきゃ」「通常頭身描かなきゃ」みたいな事を言ってるツイートをたまに見かけるんですが、あんまり良くないです。
絵はね、好きだから描くものなんですよ。好きって気持ちが一番大事なんです。つまり「描かなきゃ」と思って描くのは良くない。「描きたい!」と思った時にその気持ちを原動力に描けって事です。
描きたいな~と思ったらそれが描くべき時だし、描くべき頭身です。描くキャラを選ぶように、描く頭身も気軽に選べたら楽しくなりますよ。
まとめ
①頭身とは「イラストの頭から足までが頭が何個分か」という単位
②頭身を調整することはキャラのイメージやイラストの見栄えに影響する
③先に頭のサイズで大体の体のバランスをつかもう
④頭身は自由に変えてもいいし変えなくてもいい
余談ですが―11月12日に「博麗神社秋季例大祭」が開催されます
2023年11月12日に東京ビッグサイトで博麗神社秋季例大祭が行われます。今回はなんと10回目の記念回。そんな例大祭にまた「幻想郷のおえかき道場」が参戦いたします。
今回もGift様のご協力で「ふもふも霊夢」と「ふもふも魔理沙」のぬりえ体験が出来ます。
一応、いつもの粗茶の絵を塗る事もできますが、ふもふもは期間限定。せっかくなのでふもふもをぬっていってもらえるとうれしいです。
それと、今回はおえかき道場でひさしぶりにぬりえの冊子が販売されます。しかも一気に2冊!
今回のぬりえは「とびだすたいる!」というシリーズでこれまでにグッズ化されたイラストの線画をすべて集めた、超豪華な本です。自分で描いといてなんですが、42枚もあるなんて思わなかった……。1冊500円です。こちらもよろしくお願いします。
お絵かき道場では、わたし粗茶以外にもプロの先生の話を聞ける機会があります。チルわかでは、できるだけ色んな人にわかりやすいようにおハナシをしていますが、実際は人それぞれ問題点が違います。そうなると、当然話すべき内容も変わります。
ですのでぜひ、個別に先生方からお話を聞いてみて下さい。私と違うことを言う先生もいるかもしれませんが、それはそれでひとつの正解なのです。
そして秋季例大祭では、8月に募集されていたキッズイラストコンクールの展示もあります!
未来の東方作家(現役の人も居ますけど)の素晴らしい作品の数々を、ぜひ見に来て下さい! 私も審査員として毎回選考に参加させてもらっていますが、毎年毎年力作ぞろいですごい熱量を感じます。絶対に参考になる作品がたくさん展示されています。
受賞作品について色々語りたい所ですが「百聞は一見にしかず」ということで。見て、生で感じて下さい。すげーからマジで。それでは会場でお会いしましょう!
次回は
次回は、イラストを見てもらう方法についてです。
せっかく描いたイラスト、みんなに見てもらいたいですよね。そんな時、どうすれば見てもらいやすい? というお話をしたいと思います。
「うまく描けたのに伸びない・・・」という悩みを経験していない人はおそらくいないと思います。そういう人のために、実例や実話を交えてお話していければと思います。
今回の記事を読んで「そーなのかー」と思った方はぜひTwitter(X)などで拡散してくださいね!
それではまた次回お会いしましょう~。
チルノでもワカル!おえかきのハナシ「ヒトって首から下もあったね?頭身のハナシ」 #チルワカおえかき おわり