チルノでもワカル!おえかきのハナシ「で、アタリってどう使えばいいの?」 #チルワカおえかき
イラストレーター粗茶さんのおえかき講座
こんにちは、粗茶です。
前回はゆっくりを例に「とりあえず描いてみよう」というお話と「アタリとはなんぞや」というお話をしました。
でも、実際にアタリってどうやって使っていけばいいのでしょう? 「アタリって言葉初めて聞いた」という方は前回の記事を見てきてね。
今回はそんな「わからん!」をちょっとだけ、人によっては劇的に「ワカル!」に変わるかもしれない、そんなお話です。
前回の画像を持ってきました。
赤線は、丸いのも四角いのも役割は同じ「ガイドライン」です。では今回は、もうちょっと詳しい「アタリ」のお話をしていきます。
アタリのもう少し詳しいおはなし
アタリは先程の画像のように十字に切ることが多いですが、別に十字でないとダメというわけではありません。例えばこう。
十字から横向きの線を1本増やしました。こんな線を引いておけば、目の上と目の下の位置が定まるので、顔の歪みが出にくくなります。一度お試しあれ。
アタリを有効活用するとできること
アタリは基本的に円形で描くことが多いですが、実は変形したりもします。まずは基本的な形のアタリ。
これはゆっくりと同じくらいの真円のアタリです。まるい。面長のキャラは、円形を縦長にしたりもします。
どうでしょう。全然違いますよね。
一般的に顔を真円(もしくは少し横長の円形)にすると幼く、顔をたまご型(少し縦長)にすると大人っぽく見えると言われています。
こうなるとそれぞれの逆も見たい気がしました。
どうでしょうか。これを見ると一目瞭然ですね。
描きたいキャラや雰囲気に合わせてアタリを変えるのは、めっちゃ有効というわけです。
「可愛くならない」と思ってる人は顔を丸く、「かっこよく描きたい」と思っている人は気持ち縦長にアタリをとってみてはどうでしょうか。
自分のルールを作る
この2つの顔、眉毛の位置がアタリに対してズレていますね。
アタリはあくまで、どこに何を置くかの目印なので「この線よりも下に眉毛」とか「この線よりも下にまぶた」とか、そういう細かいことは自分が決めたルールに従って描いてOKです。
もちろん「ちゃんとした人体を描きたい」とか「もっと上手く見えるようにしたい」という時には、暗黙のルールみたいなものはありますけどね。今回はそういうのは捨てちゃって大丈夫です。
イラストには「セオリー」はあっても「絶対にこうしなければいけない」ということはないです。これ重要。
この空間は何?
頭の上の謎空間、なんだこれ? ってなりますよね。
アタリをとる時に最初にやりがちなのが、円を一つ描いて満足してしまうということです。この状態だと、実はバランスが少し取りにくいです。
よくあるのがこんな状態。
こういう時は、外側にもう一つ円を描くのが有効です。内側の円はお面、外側の円はボールと考えて「ボールにお面をつけてあげる」という感じです。
これを知っているだけで、なんとなく顔の形が変わってくると思います。ちなみに、斜めの向きを描くときにも有効です。
自分の絵に満足している人もしていない人も、ぜひ試してみて下さい。
まとめ
①アタリは線を追加したりカスタマイズしてもいい
②かわいいは丸く、かっこいいは縦長を意識してみる
③円形のアタリは二重にすると安定する
④内側の円はお面、外側は球と考える
余談ですけど―横浜のレストランで展示会やってます
2023年8月1日から28日まで横浜の関内駅すぐそばにある「レストランヤンキィース」さんというお店で「東方繪画展 水彩画展1」というイラスト展示会が開催されています。
実はこちらの展示会、すでに25回目を数える歴史ある展覧会です。
今回の参加作家は「三澤 寛志」「泆(itsu)」「かむいこたん」「桜居春斗」「帝都炉心」「はとぽ」「藤乃かごめ」「粗茶」の8名です。アナログイラストに興味のあるTwitterユーザーなら一度は目にしたことがある作家さんばかりなのでは無いでしょうか。
毎度「アナログには原画でしか味わえない凄みがある」と言っている私ですが、本当にこちらの作品たちはどの作品にもその作家さん独自の雰囲気と蓄積された技術の重みと華やかさがあります。
原画の数々を眺めながらボリューミーなおいしいごはんを食べたり、お茶をする事が出来るなんてなかなか無い機会ですよね。ぜ、贅沢~~~~~~!
「まさかこんな歴史ある陽キャっぽいお店で東方が見れるんですか!?」と言いたくなる様な外観ですがマジでここです。
展示されているのは客席の後ろの壁面なので、写真を撮りたい場合にはお座りになっている方にお願いして避けて頂く必要があります。なので本気で見たい人は開店直後がおすすめです。
もう会期は残り僅かですが、同人誌即売会ではなかなかじっくりと見ることが難しいアナログ原画、夏休みに一度見に行ってみてはいかがでしょうか。
さらに余談ですけど―所沢に幻想郷のお絵かき道場が参戦!
9月3日に開催の「あつまれ!東方ステーション2023 in ところざわサクラタウン」に「幻想郷のおえかき道場」が参戦します。いつもと同じように、あこがれのコピックを使って東方キャラクターのぬり絵が楽しめますよ~。
はじめての人向けにお伝えすると、その場でコピックを使って、ご用意したぬり絵を実際に塗ってみるというコーナーです。
その場でぬり絵セットを買って、ぬり絵に挑戦。はじめてでもじょうずにぬれる方法を教えてもらえます! 教えてくれる先生のアナログ原画展示もあります。作品によってはなんと触ったり裏面を見ることも出来ちゃいます。
今回は特別にイラスト「ふもふもれいむ。」「ふもふもまりさ。」のぬり絵が登場します。すごいコラボです!
みんな大好き株式会社Gift様(@gift_news)のふもふもシリーズの線画をお借りすることが出来ました~!
9/3さいたまサクラタウンにぜひ塗り絵体験に来てくださいね!お待ちしてます! pic.twitter.com/m3rKWjhg1z— 幻想郷のおえかき道場 (@oekakidojo) August 18, 2023
イベントの詳細はこちら
2023年9月3日にリアル開催、入場料無料!「あつまれ!東方ステーション2023 in ところざわサクラタウン」【最終更新9月2日】【随時更新】
「あつまれ!東方ステーション2023 in ところざわサクラタウン」2023年9月3日開催
どちらのイベントも皆さんぜひお越しください~!
次回は
次回は「誰も教えてくれない模写のコツ」についてのお話をしようと思います。
模写をする時によくある困りごとの対処法とかアレコレ。普通にお絵かきをする時にも使える技術のはずです。
今回の記事を読んで「そーなのかー」と思った方はぜひTwitterなどで拡散してくださいね! それではまた次回お会いしましょう~。
チルノでもワカル!おえかきのハナシ「で、アタリってどう使えばいいの?」 #チルワカおえかき おわり