東方我楽多叢誌(とうほうがらくたそうし)は、世界有数の「同人」たちがあふれる東方Projectについて発信するメディアです。原作者であるZUNさんをはじめとした、作家たち、作品たち、そしてそれらをとりまく文化の姿そのものを取り上げ、世界に向けて誇らしく発信することで、東方Projectのみならず「同人文化」そのものをさらに刺激する媒体を目指し、創刊いたします。

     東方我楽多叢誌(とうほうがらくたそうし)は、世界有数の「同人」たちがあふれる東方Projectについて発信するメディアです。原作者であるZUNさんをはじめとした、作家たち、作品たち、そしてそれらをとりまく文化の姿そのものを取り上げ、世界に向けて誇らしく発信することで、東方Projectのみならず「同人文化」そのものをさらに刺激する媒体を目指し、創刊いたします。

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インタビュー
2025/12/26

なぜスポニチが東方でコミケに!?「スポニチ×東方Project」担当者に話を聞いてみた

なぜスポニチがコミケで、東方Projectコラボを? 担当者に聞いてみた

 年末に飛び込んできた東方Projectのスクープ。

「スポニチが、東方Projectとコラボしてコミケに出展」!!

 待ってほしい。落ち着いてほしい。ツッコミどころがとてもたくさんある。

 まず、新聞社がコミケに出展すること自体がまあまあ珍しい。しかもスポーツ紙だ。コミックマーケットにスポーツ?? そして東方Projectとコラボときた。並んだ単語に関連性をこれほどまでに見いだせない文章もなかなかない。なぜスポニチがコミケで、東方Projectコラボを……?

 と、感じるのは当然だが、これを「芸能面」という言葉でつなぐと、少しつながりが見えてくるかもしれない。スポニチ――スポーツニッポン新聞は、スポーツ紙のなかでもとりわけ芸能記事に定評があり、ここ最近では「推し」にフィーチャーした、アイドル・サブカル系の話題も積極的に取り上げている全国紙だ。オタク的な話題で言えば、劇場版アニメの上映に合わせて”特集新聞”を発行していることでも知られている。

 そんなスポニチのコミケ初出展に、なぜ東方Projectが選ばれたのか。……とにかく気になりすぎたので、今回の「スポニチ✕東方Project」コミケ出展を担当している、スポーツニッポン新聞社・総合コンテンツ部の西川さんにお話を伺ってみたぞ!

――文・インタビュー:西河紅葉

 

推しとの楽しいをもっと愉しく――次のターゲットは「同人」

――改めて「スポニチ」さんがどんなメディアなのか教えて下さいますか。そもそもで恐縮ですが「スポーツ新聞」って、いったいどういう新聞なのでしょうか。

総合コンテンツ部 西川さん:
 スポーツ新聞とは主に、スポーツニュースを中心に扱う日刊紙の一種です。野球やサッカーなど、さまざまなスポーツの試合結果をはじめ、選手のインタビュー、チームの移籍情報、順位表、戦術分析などを伝えます。

 芸能ニュースや社会ネタも大きく取り扱い、娯楽性と情報性を両立した紙面が特徴です。中央競馬や公営競技の予想・結果も扱います。

 スポーツニッポン(以下、スポニチ)の特徴は「1面見出しは赤色が基調」「特に芸能スクープに強い」「地域密着型」などの点が挙げられます。地域密着ということでは、東京、大阪、北海道、広島、福岡では1面の内容が違ったりしますね。

――そんなスポニチさんがなぜ、コミックマーケットに企業出展することになったのでしょうか?

総合コンテンツ部 西川さん:
 弊社は創刊75年を迎えた2024年2月1日にCIコーポレート・アイデンティティを定め、「あなたの楽しいをもっと愉しく」をミッションとしています。
新聞業から「愉しさ製造業」に生まれ変わるため、事業の裾野を拡大する機運があります。

 ある時、若い方との取り組みを意図した外部との打ち合わせで、私が漠然と「コミケ出展はどうですか」と発言したことがきっかけとなりました。「スポーツ」を主に扱うスポニチが、今まで足を踏み入れてこなかった「同人」分野に飛び込むことで、「推しとの楽しいをもっと愉しく」をテーマに新しい何かを生み出せないかと考えました。

――「推しとの楽しいをもっと愉しく」について教えて下さい。スポニチとサブカルの関係性についても、教えていただけますか?

総合コンテンツ部 西川さん:
 スタートは、アニメの劇場版特集新聞の制作ではないでしょうか。アイカツ、遊戯王、アイカツスターズ、ドラゴンボール超、マジンガーZ、セーラームーン、ハイキューの劇場版上映にあわせて、特集新聞を制作しています。

 また最近では2.5次元系のSTPRいれいすからぴちシクフォニの特集新聞を制作しています。これらには国内最大サイズの印刷物の1つとしての新聞の特性を生かしたポスターなどを入れています。ファンの人に満足してもらえるよう、徹底的に作り込んでいます。

参考:STPR、いれいす、からぴち、シクフォニの特集新聞発行の記事

https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2025/03/27/articles/20250326s00041000339000c.html

https://www.sponichi.co.jp/company/new/2025/colorfulpeach20250628.html

https://www.sponichi.co.jp/company/new/2025/ireisu20250927.html

https://www.sponichi.co.jp/company/new/2025/sixfonia20251208.html

―――推しについて考えているスポニチさんが次に注目すべき、と感じたのが「同人」だったのですね。今回、スポニチさんがコミックマーケットのブースで展開される内容について教えて下さい。

総合コンテンツ部 西川さん:
 東方×ウインタースポーツの画集アクリルスタンドオリジナル御朱印帳11人のキャラの名前とスペルカードをスポニチ紙面の1面見出し風にデザインしたキーホルダーなど、スポニチならではのグッズを用意しました。

 30日はスポニチコミケ公式コスプレイヤーとしてアイドル・コスプレイヤーの星名はるさんが登場します。冬にぴったりな「チルノ」の衣装で撮影イベントを実施します。

 

「推しコンテンツ」としての東方Project

――率直な質問です。なぜ、東方Projectとのコラボをすることになったのでしょうか?

総合コンテンツ部 西川さん:
「同人」界をリードしてきたコンテンツとして、私が真っ先に思い浮かんだのが東方Projectでした。私自身が好きなコンテンツであったこともあり、何かいいコラボの方法がないか探ることにしました。

 普通に東方のグッズを制作するだけでは、「スポニチ」がコラボする意味がないのではないか。そういった思いから、ふだん専門として扱っている「スポーツ」を東方と融合させてはどうか、そんな経緯で生まれた企画が社内で通りました。

 実は、構想自体は年度の初めあたりからありました。夏コミには間に合わなかったので、この度冬コミへ照準を合わせることに。冬という季節に合わせて「東方×ウインタースポーツ」のグッズを軸に展開することとなりました。

――担当さんの「推し」コンテンツが東方だったわけですね! 好きだった二次元コンテンツを大人になってまた盛り上げたいという事例、東方でも最近増えてきました。ちなみに、西川さんの東方遍歴をお伺いしても……?

総合コンテンツ部 西川さん:
 スポーツ好きが高じてこの仕事をしていますが、実は東方にのめり込んだきっかけもスポーツでした。中学一年生の時に、プロ野球・千葉ロッテマリーンズのかっこいいなと思っていた応援歌の原曲が、なんと東方紅魔郷の『U.N.オーエンは彼女なのか?』だった【※】んですね。

【※】2000年代に、千葉ロッテマリーンズの神戸拓光選手の応援歌として『U.N.オーエンは彼女なのか?』がなぜか採用。東方を知らないマリーンズファンも、そのメロディのキャッチーさに惹かれて、「オーエン歌」は瞬く間に広がることに。

 その後も高校野球では「創成館高等学校」の応援歌としても使われるようになるなど、野球ファンの一部で『U.N.オーエンは彼女なのか?』が謎の広がりを見せています。

参考:創成館高等学校 校長ブログ『「創成館」と「U.N.オーエン」』

――東方の入り口、本当に思いがけないところにありますね……!

総合コンテンツ部 西川さん:
 それ以来、東方原曲の魅力にすっかりほれ込んでしまい、聴くだけではなく、ピアノで弾くことも趣味になりました。YouTubeに「弾いてみた」動画を上げたこともあります。中学三年生の時にどうしても『千年幻想郷 ~ History of the Moon』を弾きたかったのですが、難しすぎて挫折しました……。

 東方には、魅力的な楽曲だけでなく、個性的なキャラ、難しすぎる弾幕シューティング、豊富な二次創作など楽しめる要素がたくさんあります。いろいろなファンがいろいろな楽しみ方をして、また新たな楽しみ方が増えていくという好循環が東方の醍醐味であり好きなところです。

 好きなキャラクターはもちろん“同業者”の射命丸文です。

 

「自分の推しが1面の見出しに載ったら、愉しいかも」

――スポニチらしい、見出しキーホルダーが気になっています。このアイデアに至った経緯があれば、教えていただけますか。

総合コンテンツ部 西川さん:
 私自身が「こんなアイテムあったら欲しい!作りたい!」と強く感じ、実現したものです。

 私が所属している部署では、紙面の編集を担当しています。自分たちが制作した紙面には、ドジャース・大谷翔平選手ら、日々スーパースターの名前と見出しが躍っており、「もしもこの見出しに東方キャラの名前が登場したら、最高にかっこいいな」と想像しながらデザインを制作しました。

――自分の推しが1面の見出しに載ったら楽しいかも……自分が欲しい、作りたいと思ったものを出す。まさに「同人」を感じます。ブースで行われる、星名はるさんのチルノコスプレ撮影会について、詳しく教えて下さい。

総合コンテンツ部 西川さん:
 星名さんは、過去にはフランドールのコスプレを披露されていました。今回は「東方×ウインタースポーツ」ということで、「チルノちゃんしかいない」と衣装を決めてくれました。

▲実は、過去に東方我楽多叢誌で掲載した「第二十回博麗神社例大祭現地レポート」に星名さんのフランドール・スカーレットを掲載しておりました!

総合コンテンツ部 西川さん:
 ブースで実施する画集、アクスタ、御朱印帳の「霊夢セット」や「魔理沙セット」、キーホルダーも加えた「EXTRAセット」のセット販売を購入することで撮影券がゲットできます。撮影券1枚につき撮影または2ショットチェキが選べます。両方希望の方は撮影券2枚が必要です。セット販売は30日10時30分から14時30分まで(撮影券は数量限定)、撮影会は15時からです。

――最後に改めて、スポニチコミケブースの見どころを教えていただけますでしょうか。

総合コンテンツ部 西川さん:
「推しとの楽しいをもっと愉しく」するため、さまざまなグッズを用意しました。推しの画像を差し込むことでスポニチ1面風になる「1面なりきりクリアファイル」もスタンバイ! 少しでも東方ファンの推し活のお役に立てれば幸いです。

 

スポニチコミケ初出展!東方Projectとコラボ

スポーツニッポン新聞社が12月30、31日に東京ビッグサイトで開催されるコミックマーケット107に初出展!

ゲームシリーズ『東方Project』との異色タッグが実現し、「東方×ウインタースポーツ」グッズを制作します。ファンなら絶対に見逃せないアイテムです!

【ブース番号】南3・4ホール2911

★「東方×ウインタースポーツ」画集&アクリルスタンド

★東方キャラ名のスポニチ1面風アクリルキーホルダー

★博麗霊夢オリジナル御朱印帳

30日15時からは、スポニチコミケ公式コスプレイヤー・星名はるが「チルノ」の衣装で登場!撮影イベントを実施します。

◆アーティスト情報

◆Illustration Artist 

まきふゆ(@nyamu_makifuyu

Limit Destroy 所属(@limitdestroy1)のイラストレーター兼VTuber。本出展では『東方Project』画集のイラストを担当。

<まきふゆさんのインタビューはこちら>
【冬コミ】まきふゆが手掛ける「東方Project×ウインタースポーツ」画集の魅力に迫る

 

石井道子(@ishiimichiko

絵描き。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。スポニチアネックスでNHK大河ドラマをモチーフとした「大河絵」を好評連載中で、現在の「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」で4年目。本出展では「御朱印帳」のイラストを担当。

 

◆Official Cosplayer

星名はる(@hoshinaharu)

HAPPY HARDCORE(ハピコア)を歌って踊るアイドル『アイロボ』のメンバー。コスプレイヤー・撮影会モデルとしても活動の幅を広げる。来年2月8日に開かれる「星名はる生誕祭2026」は12月12日に予約受付開始。ファンクラブは「星名はるのバックヤード!」(Mi-muse)。

<星名はるさんのインタビューはこちら>
年末「コミケ107」でタッグ!星名はる×スポニチ 独占インタビュー「楽しい、うれしいを絶対届けたい」

 

◆ブース情報

日 時  2025年12月30日(火)10:30~17:00、31日(水)10:30~16:00
会 場  東京ビッグサイト アクセス
ブース  南3・4ホール No.2911 (企業ブース)

スポニチコミケ 公式サイト https://sponichi.jp/comicmarket107/

スポニチコミケ 公式X https://x.com/sponichicomiket

 

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