2021年2月の海外東方ニュースまとめ(中国)
2021年2月 海外の東方ニュースまとめ
東方我楽多叢誌翻訳チームよりまとめていただいた各国の東方ニュースを、「海外の東方ニュースまとめ」としてお届けします!
同じ東方Project好きといっても、なかなか知ることのできない海外の東方事情。そんな海の向こうの東方ファンたちのシーンをお届けできれば幸いです。
今回は中国の翻訳チームよりニュースをいただきました。
超大型東方動画イベント「東方華燈宴」がbilibiliで開催
毎年の旧正月に合わせて開催されるbilibiliの東方動画イベント「東方華燈宴」は、今や中国東方ファンにとって一大行事となっています。
東方華燈宴の特色のひとつとして、事前に募集した動画をすべてまとめた超長時間投稿が存在します。その中にはMCやお祝いのメッセージビデオも収録され、一本の年末年始バラエティーとしても視聴することができます。今年の東方華燈宴はなんと5時間の尺を超える作品が完成されました。主催アカウントによって投稿された数日後に、各製作者がそれぞれ単体の動画を投稿する流れとなっています。
このイベントは、弾幕動画サイトに惹かれるユーザーのために、旧正月の年末番組を提供する「bilibili拝年祭」がすべての源流になっています。その「bilibili拝年祭」も東方キャラを多用した二次創作愛溢れる動画が数多くありました。しかし、今年に11年目に入り、2019年の回が再生数4000万、2020年で再生回数7000万を叩き出す怪物コンテンツに成長していくのにつれ、新たな視聴者の流入とともに多種多様なサブカルチャーをすべてカバーできなくなってきたのも現状です。そうした背景から、派生として生まれた東方華燈宴は2021年で100万回再生を達成し、また8万にも及ぶコメント数からは東方ファンが持つ熱量の高さが感じられます。
このイベントは数多くの”同人”に自身の作品をみてもらう千載一遇のチャンスでもあるため、皆このために一年間ネタを温め制作をしています。一部抜粋で紹介しますと、
開場から視聴者の度肝を抜かす、とある大〇ドラマさながらのオープニング動画「射命丸」
https://www.bilibili.com/video/BV19y4y1E7BD?p=2東方キャラが賑わう、本当のオープニングアニメ「宴会の序曲」
https://www.bilibili.com/video/BV1YK4y1n7VzアンノウンXが協賛し、超豪華キャストで爆誕した日中合作テーマ曲「東方夜明歌」
https://www.bilibili.com/video/BV1RA411T7E9東方M-1グランプリをネタにした相声(中国伝統漫才)「漫才勉強」
https://www.bilibili.com/video/BV1Vv411v7F6ガチ伝統芸能の影絵劇超大作「東方非想天則(ほぼ早苗ルート全編)」(音量注意)
https://www.bilibili.com/video/BV1CV411i7G7遊〇王と思ったらシャドウバ〇スだった「幻想郷デュエル王」
https://www.bilibili.com/video/BV18K4y1n7yo同じく超大作のMMD映画「流浪の月」(衰えた太陽から地球を捨てて木星軌道まで逃げた月と幻想郷住人を秘封倶楽部が追いかける話)
https://www.bilibili.com/video/BV1io4y197Ez伝統のヲタ芸「遊!祭り綺想曲」
https://www.bilibili.com/video/BV1qK4y1Q7eKkirero先生のメッセージ付きPV「R.I.P」
https://www.bilibili.com/video/BV1Wo4y197dD
などなど、歌ありお笑いあり寿命論ありの5時間を、日本の皆様も楽しんでみてはいかがでしょうか。本体動画はこちらにあるため、ぜひご覧になってください。
「第9回中国東方人気投票」が開催
2012年から継続してきた中国版東方人気投票の第9回が2020年末に実施されました。
中国版東方Wikiによって運営される同投票は日本の人気投票よりも歴史が短く、規模も一歩及ばないものの、直近3回の投票数が6,000台~8,000台となり、今回ついに10,000票を突破するなど影響力が拡大してきました。人妖部門の票数とアンケート調査に応じた人数がほぼ同等にもなり、中国東方ファンのデータがダイナミックで見えてくる結果となりました。詳細情報ページでは投票の理由が読めるのはもちろん、それぞれのキャラクターに投票したファンの性別の割合や地域分布、東方ファン歴の長さ等々のデータも可視化されています。
また、新たなアプローチとして、「とあるキャラに投票したファンは、ほかのどのキャラに投票しやすいのか」というデータの可視化もなされており、カップリングに留まらない東方の関係図をチェックすることができます。
「第15回東方M-1グランプリ」が大晦日に日中同時生配信を実施
日本でも長い人気を誇る二次創作「東方M-1シリーズ」。近年では東方M-1グランプリの制作サークル「あ~るの~と」が中国にも正式に進出したため、ついに今年は日中両国(YouTubeとbilibili)での年末同時生配信が実現されました。Bilibiliの最高人気値9.3万・弾幕数2.9万から推計して、数万に上るファンが中国語字幕を通じて作品を楽しみました。
今年の東方M-1グランプリは極めて特殊な仕組みになっており、視聴者の間で大いに盛り上がりました。気になる方はサークルの公式チャンネルでご視聴ください。
中国東方オフイベント速報
年末年始のシーズンでは多くの東方オンリーイベントが計画されていたものの、感染症対策によって中止や延期になったイベントもありました。
実施されたイベント
10月31日 長安(西安)東方オンリー「長楽未央」
12月26日 南京東方オンリー「金陵幻夢行」(金陵は南京の古称)
1月1日 上海Comicup東方専門エリア
1月18日 済南(山東省省都)東方パーティー「東方大観園」
1月24日 蘇州東方スペシャル
中止・延期されたイベント
1月2日 中止 北京Firefly コミックフェスティバル(東方専門エリア)
1月末 延期 山西東方パーティー「東方椿萃宴」
1月30日 延期 江西東方オンリー「秋水鳴歌宴」
1月30日 延期 大連東方オンリー「東方風海例祭」
2月6日 延期 無錫東方パーティー「東方喰喝睡」(食う飲む寝る、つまり幽々子萃香と紫のこと)
2月21日 延期 瀋陽(遼寧省省都)東方オンリー「東方春謡記」
中国ではクラスターの発生に関わらず、冬に入るにつれ感染症対策が一層厳しくなり、各地のイベントも中止・延期を織り込みながらの発表・開催となりました。また、春節の休みでは例年よりも遠出せず、落ち着いて年を過ごすように当局が呼びかけていました。幸い、休み明けの現在でも、各地に大きな感染が報告されることもなく、春以降の東方イベントに一筋の光が射しました。
東方我楽多叢誌では皆さまからのプレスリリースを募集しています。
「うちの作品をぜひ紹介させて欲しい!」など、お気軽にお送りください。
以下のリンクにあるフォームから入力をお願いします。