東方我楽多叢誌(とうほうがらくたそうし)は、世界有数の「同人」たちがあふれる東方Projectについて発信するメディアです。原作者であるZUNさんをはじめとした、作家たち、作品たち、そしてそれらをとりまく文化の姿そのものを取り上げ、世界に向けて誇らしく発信することで、東方Projectのみならず「同人文化」そのものをさらに刺激する媒体を目指し、創刊いたします。

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ニュース
2021/01/29

2021年1月の海外東方ニュースまとめ(韓国)

2021年1月 海外の東方ニュースまとめ

東方我楽多叢誌翻訳チームよりまとめていただいた各国の東方ニュースを、「海外の東方ニュースまとめ」としてお届けします!

同じ東方Project好きと言っても、なかなか知ることのできない海外の東方事情。そんな海の向こうの東方ファンたちのシーンをお届けできれば幸いです。

今回は韓国の翻訳チームよりニュースをいただきました。情報が盛りだくさんです!

 

「日韓幻想人形演舞交流戦」が昨年8月に開催。日韓ユーザーの親善交流戦の様子を紹介

東方Projectの数多い二次創作ゲームの中で「幻想人形演舞」という作品があります。

東方のキャラクターたちがポケモンのようなゲームスタイルで冒険をする作品です。2014年末に本編がリリースされ、2015年末に拡張版の「幻想人形演舞-ユメノカケラ-」がリリースされています。ネット対戦機能も実装されており、今でも多くのユーザーが遊んでいる作品です。

2020年8月には、日本と韓国、両国の幻想人形演舞ユーザーの親善交流戦がありました。以前から各国の中での大会はありましたが、国家間のイベントは今回が初めてとのこと。ルール上、各国からの出場者は四人ずつのため、交流戦参加者を選出するための大会が事前に開かれるほどの活況を見せました。

 

オープニング

 

先鋒戦

 

次鋒戦

 

中堅戦

 

大将戦

 

クロージング

 

「日韓幻想人形演舞交流戦」主催者インタビュー

この度、「日韓幻想人形演舞交流戦」の主催であるOccasionさんにお話しを伺うことができました。

――それではまず、「日韓幻想人形演舞交流戦」を主催したきっかけをお聞かせください。

Occasion
 大きく分けて三つの理由がありますが、まずコミュニティ的な理由から。
 一時、韓国の人形演舞勢(以下:演舞勢と記載)は大会が成立するほどの規模でしたが、次第に新規参入も少なくなってしまい、既存のユーザーも多くが去ってしまう状況でした。昔のユーザーを復帰させ、新しいユーザーを誘致するためには話題になる何かしらを行う必要性を感じていましたので、日韓戦ならそれに相応しいビックイベントだと思いました。

 また、日本の演舞勢との交流的な観点では、当時は日本と韓国の演舞勢の交流が始まったばかりの時期でした。この交流戦が日本の演舞勢との親密な関係を作り、両国における人形演舞のメタゲームの差を研究できる、良い機会になりえると思いました。

 個人的な観点としては、昔から私は格闘ゲームや人形演舞の国内大会などを開催した経験があり、そこで培ったインフラとノウハウを活用して交流戦が開けそうだなと思ったのが理由ですね。

――大会で一番思い出に残った瞬間はなんですか?

Occasion
 韓国チームの視点としては、韓国側の大将がいつもの技量を見せられず負けてしまったのが一番記憶に残ります。また
、交流戦が終わってから、日本の演舞勢の方々が演舞を実況しながら打ち上げをしたのが記憶に残ります。

――見所が多くて面白い大会でしたね。次の質問ですが、Occasionさんの感じる演舞の魅力とはなんでしょう。

Occasion
 
私は東方ではなくポケモンから演舞を知ったユーザーなので、自然とポケモンとの比較になるのですが、ポケモンに比べるとキャラの育成が簡単で、個体の性能の差がそこまで大きくないためさまざまな戦略を試せるのが魅力です。また、ストーリー的には”嫁と旅するRPG”というキャッチコピーが表すように、推しキャラを最初から最後まで連れていけるのも素晴らしいですね。

――最後にお伝えしたいことはありますか。

Occasion
 私はもうすぐ大学院に進学する予定で、最近は仕事も始まったので以前のように演舞に力を入れる事ができません。すべての人形のサンプル図鑑を完成させたかったのですが、長い間手を出せていないのが現状ですね。私の後任が欲しいのですが、それは演舞の新しいパッチが出ないとできないでしょうし、そこが寂しいです。

 韓国の演舞勢は、今は演舞を主にするというよりは、ふと思い出したときに少しプレイするくらいで、主軸となるコミュニティもないのですが、以前韓国の演舞大会を開催したときのようにユーザーの数が復活したらと思います。

 最後に、大会に協力と参加してくださった両国の方々に感謝を申し上げます。

――ありがとうございました。

 作品への強い愛着を感じるインタビューでした。
 私もこのゲームのユーザーのひとりとして、もっと多くの人がこのゲームをプレイし、多くの大会が開催されたらいいと願います。

 

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