ドット絵にかけた時間は11,833時間! 4年間の集大成『幻想郷萃夜祭』お茶煮氏インタビュー!
Staam売上世界トップを記録!『幻想郷萃夜祭』
先日アーリーアクセス版がリリースされ、Staamの売上で世界トップを記録した、伊吹萃香が幻想郷を暴れまわる東方2Dコンボアクション『幻想郷萃夜祭』。その作者であるお茶煮氏にインタビューを敢行。東方を知ったきっかけから、ドット絵制作の秘話までお届けします。
ニコニコ動画をきっかけに、『萃夢想』の「砕月」で幻想郷沼へ
――東方Projectを知ったきっかけから教えてください。
お茶煮:
東方を知ったきっかけは超ベタなんですが、ニコニコ動画で「魔理沙は大変なものを盗んでいきました」になります。
お茶煮:
原作は『東方風神録 〜 Mountain of Faith.』あたりからプレイしていました。がっつりと幻想郷沼にハマったのは、『東方萃夢想 〜 Immaterial and Missing Power.』で、「砕月」を聞いたときです。プレイ中に、曲が良すぎて1時間くらいかたまってました……。
それから『東方三月精』ですね。もともと漫画『ARIA』のようなのんびりした世界観が好きだったのですが、『東方三月精』で「ふうきみそ」を紹介してる回があったんです。「急にお酒のつまみの話をしだした、この漫画……!」と思って、『ARIA』と似たようなものを感じて、気が付いたらハマっていました。
――東方のどういったところが好きですか?
お茶煮:
東方全体でいえば「いろんな人がいろんな幻想郷を作ってる」ところなんですが、「東方project」という作品自体であれば好きなところが多すぎて絞り込めないです……。
――やっぱり萃香が好きなのでしょうか?
お茶煮:
特定のこのキャラが…というよりも「幻想郷が好き」という感じなのですが、幻想郷=「お酒」というイメージが僕の中で大きくて。萃香は、そのお酒の化身のようなイメージがあるので好きです!
ドット絵にかけた時間は11,833時間! 一人で作り続けた『幻想郷萃夜祭』
――そもそも東方の二次創作ゲームを一人で作ろうと思ったきっかけは?
お茶煮:
やはり「東方が好きだから」ですね。一人で作ろうと思ったのは、ゲームを一緒に作るような友達がいなかったということに尽きます……。
――ドットを打ち始めたのはいつ頃から?
お茶煮:
2009年くらいからポチポチとドットを打っていたのですが、本格的には『幻想郷萃夜祭』(最初は『東方萃想神楽』)の制作を始めた2015年くらいからですね。ゲームを作ろうと思って、まずは素材をとりあえず作れそうなものを考えて……それならドット絵を描いてみよう、という流れで始めました。
――海外のドットゲームのように、縁を描かないタイプのドットですよね。海外のドットゲームは好きですか?
お茶煮:
4年前から本格的にドット絵の修行をはじめたのですが、そのときにTwitterの #pixelart タグで海外のクリエイターのドット絵をたくさん見て勉強しました。なので海外の影響はガッツリ受けてると思います。縁を描かないのは、使っているツール(Aseprite【※】)が、縁を描かないほうが描きやすいので自然とですね。余談ですが、AsepriteはSteamで購入したので、プレイ時間が確認できるのですが……いま見たら11,833時間となっていて、驚きました。
※Aseprite
ドット絵やドット絵アニメーションの制作に特化したツール。Steamなどで購入可能。https://store.steampowered.com/app/431730/Aseprite/?l=japanese
――すごい時間ですね…! そこまでの時間をかけて作られた『幻想郷萃夜祭』ですが、今後の展開を教えてください。
お茶煮:
次の更新で、萃香は「旧地獄」に向かいます! そこからどうするかは大体決まってはいるのですが、ちょっと考え中ですね。
――アーリーアクセス版を購入いただいた方へメッセージをお願いします。
お茶煮:
ありがとうございます。自分の「幻想郷」はこんな感じなので、ぜひ楽しんでいただければと思います…!!!
今回のインタビューを記念して、『幻想郷萃夜祭』のSteamキーを1名様にプレゼント! 詳しくは東方我楽多叢誌の公式ツイッターをご覧ください。