東方我楽多叢誌(とうほうがらくたそうし)は、世界有数の「同人」たちがあふれる東方Projectについて発信するメディアです。原作者であるZUNさんをはじめとした、作家たち、作品たち、そしてそれらをとりまく文化の姿そのものを取り上げ、世界に向けて誇らしく発信することで、東方Projectのみならず「同人文化」そのものをさらに刺激する媒体を目指し、創刊いたします。

     東方我楽多叢誌(とうほうがらくたそうし)は、世界有数の「同人」たちがあふれる東方Projectについて発信するメディアです。原作者であるZUNさんをはじめとした、作家たち、作品たち、そしてそれらをとりまく文化の姿そのものを取り上げ、世界に向けて誇らしく発信することで、東方Projectのみならず「同人文化」そのものをさらに刺激する媒体を目指し、創刊いたします。

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ニュース
2020/11/08

「ガチ東方の曲を作った」ZUNさん描き下ろしのテーマ曲や新作ゲーム『東方ドールドラフト』発表など、INDIE Live Expo IIの東方情報まとめ

INDIE Live Expo IIの東方情報まとめ

11月7日に配信された「INDIE Live Expo II」で発表された、東方関係の情報をまとめました!

 

「ダイナ四」さんによる東方Projectライブパフォーマンス

ライブパフォーマンス:前半(20:08より)

ライブパフォーマンス:後半(2:49:27より)

INDIE Live Expoの恒例となっている「ダイナ四」さんのゲームミュージックに合わせたドラムパフォーマンス。今回は「アンノウンX」のスポンサーにより、「東方Project」オンリーセットリストが実現。『神々が恋した幻想郷』『偶像に世界を委ねて ~ Idoratrize World』『ネクロファンタジア』などを含む、合計8曲が演奏されました。

セットリスト:

前半
1、神々が恋した幻想郷
2、偶像に世界を委ねて ~ Idoratrize World
3、竹取飛翔 ~ Lunatic Princess
4、月まで届け、不死の煙

後半
1、上海紅茶館 ~ Chinese Tea
2、フラワリングナイト
3、ネクロファンタジア
4、ピュアヒューリーズ ~ 心の在処

 

「INDIE waves」で紹介された東方ゲームタイトルまとめ

「INDIE Waves」のコーナーでは、世界中から「この番組で是非紹介してほしい!」とエントリーされた150以上のインディーゲームタイトルを一挙に紹介。その中に寄せられた、東方タイトルをまとめて紹介します。

東方ドールドラフト

Steamページ:東方ドールドラフト

https://store.steampowered.com/app/1341460/_/

『東方ドールドラフト』はINDIE Live Expoにて初発表になった東方ゲームタイトル。人形となった東方キャラクターを取り合い≒ドラフトしてチームを作り戦わせる対戦型ゲーム。Steamページによると「種族が一致するキャラクターを集めたり、特別な感情を抱いているキャラを同じチームにするとキャラクターが強化されます。」とのこと。

ストーリーは「突然普段の幻想郷と違う、「不思議の国のアリス」のような世界に迷い込んだ「アリス」は、元の世界に戻るために人形を用いた不思議なゲーム「ドールドラフト」で戦うことに……」という内容で、登場キャラクターとしてアリス・マーガトロイド、因幡てゐ、十六夜咲夜、レミリア・スカーレットが紹介されています。

リリース予定日は「2021 春」となっています。

 

続 そのひぐらしVS東方2UNIVERSE 2

続 そのひぐらしVS東方UNIVERSE 2
http://www.18kingyo.com/sonohivstouhou2.5_main.html

https://store.steampowered.com/app/1320240/VSUNIVERSE2/?l=japanese

https://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ283084.html

『続 そのひぐらしVS東方UNIVERSE 2』はサークル「青春18金魚」制作の、2D実写対戦格闘ゲーム。Steam紹介ページには「実写の男達がコスプレ姿で闘う90年代風の2D格闘アクション。」と説明されています。第一作の『そのひぐらしVS東方UNIVERSE』は2009年にイベント頒布され、続く三作目となる『続 そのひぐらしVS東方UNIVERSE 2』は、配信された全てのDLCを一つにまとめたパッケージです。プレイアブルは総勢45キャラクター、全50ステージ(各ステージに個別BGM有り)が実装されています。

現在Steam、DLSiteにてダウンロード販売中、INDIE Live Expoに併せて、50%セールを実施中です。

東方金株店

東方金株店 ~Touhou MONEY STOCKS SHOPS~

https://store.steampowered.com/app/1336830/_Touhou_MONEY_STOCKS_SHOPS/?l=japanese

『東方金株店 ~Touhou MONEY STOCKS SHOPS~』は、最大4人で遊べる東方二次創作すごろくゲーム。ストーリーは「幻想郷にやってきたのは空前絶後のすごろくブーム!幻想郷中の建物や自然、さらには月までもがすごろくマスに作り替えられる!これはある種の異変なのか?東方キャラ達のマネーゲームが今、始まる!」という内容で、ダイスを振って進むすごろくをしながら、各コマの土地を購入・増資して自分のお店を発展拡張させていく、いわゆるモノポリー系列のゲームとなっています。フレンドを使ってのP2Pマルチ対戦も可能になっています。

『東方金株店』はSteamにてダウンロード販売中、INDIE Live Expoに併せて現在は-15%のセールを実施中です。

 

放送の最後にはZUNさん登場!テーマ曲「唯一無二のシミュラークル」について語る

5時間に及んだ番組の最後には、ZUNさんが登場!INDIE Live Expoのために書き下ろされたテーマ曲『唯一無二のシミュラークル』について、どのような経緯で生まれたのか、込めた思いなどを語りました。

MC吉田尚記:
 ZUNさんここまでってご覧になっていただいてました?

ZUN:
 見てました!(中略)もうおもしろくて。たまらないですね。なんかやっぱり面白い。どっかでトイレ行こうと思っても中々行くタイミングがなくてね。ほとんど(INDIE Waves)のコーナーでは行けない、何が出てくるかわからないんだもん(笑)

MC吉田尚記:
 今も流させて頂いてるこの曲(『唯一無二のシミュラークル』)ですが、ZUNさんって、(他の)人から作曲を頼まれることってあるんですか?

ZUN:
 ほとんどないです。ほとんど受けたこともないので、今回ちょっとね。

 この話を受けたのは、8月末くらいか9月末くらいでしたね。(その時から)ずーっとこの曲のことを考えていて、どういう曲つくろうどういう曲つくろう……と(笑)。長い時間長い時間考えて、まあもちろん作業時間自体はそこまで長くないですけど。結構久しぶりにちゃんと曲を作りました。

MC吉田尚記:
 この曲を作って頂いた理由は?

ZUN:
 普通だったら断りたいところもあるんですけど、前回の放送がすごい面白かったし。
 どうやってもね、ぼくは曲を依頼されても自分の曲しか作れない。「もう『東方』になりますよ」って(依頼相手に)伝えたときに、「『自分さえ良ければいい』」みたいなことを言われたわけですよ。それは僕が(前回の放送で)言った言葉だと。

「インディーゲームはね、作る人のためにある。自分さえ楽しければいい。っていうものを、ぜひ見つけてほしい」INDIE Live Expo2020:ZUNさん出演パート、全文書き起こし

ZUN:
 (インディーゲームは)開発者がそう作ればいい、愉しめばいい、自分のためにあるんだ、ってことを返されたら、自分のことだからもう何も言い返せないんですよ(笑)そうしたらもう受けるしかないじゃん(笑)しょうがない、自分で自分の首を絞めたのだったら、自分でやってやりますよと。

 そしたら、じゃあ、そこでさ。この番組に合うような……(INDIE Live Expoには)いろんなゲームが出ている。いろんなゲームが出ているときに、こういうゲーム(ジャンルの曲)も混ぜて、みんなをこうやって喜ばせてこういう……いろんなジャンルの曲を入れて、みたいな器用さがあれば、本来ぼくはすぐ「やりますよ」っていうんですけど、そういうのがない。でも「それでいい」っていわれたら……これはもうガチ東方の曲作るぞと。(笑)

 「ガチ東方の曲」ってなんだろう、ってすごい悩んで作った曲です。すごい面白いよ(笑)すごいカッコいい曲だと僕は思っているので、すごくいい曲だと思っているので、聞いてください。

MC吉田尚記:
 『唯一無二のシミュラークル』を二次創作していいかというのをZUNさんにお伺いしたいのですが。

ZUN:
 そうなんですよ。これ、僕の方から言ったんですよ。『東方』の曲って、勝手に二次創作されるんです。それで、この曲は実は東方の曲ではないので、僕が依頼されて作った曲。でも、多分勝手に二次創作されるから、ぜひ許可してほしい、って言ったんです。そしたら快く、(INDIE Live Expoの)スタッフの人達が言ってくれたので、二次創作してもいいと。要は、許可もなく二次創作していいですよと。ただ、一応東方と同じルール(ガイドライン)で、「原曲はこの曲です」と言ってくれるのが理想かなと。それぐらいかなと思っています。

『唯一無二のシミュラークル』はINDIE Live Expo Youtubeチャンネルにて、フルで公開中です。