東方我楽多叢誌(とうほうがらくたそうし)は、世界有数の「同人」たちがあふれる東方Projectについて発信するメディアです。原作者であるZUNさんをはじめとした、作家たち、作品たち、そしてそれらをとりまく文化の姿そのものを取り上げ、世界に向けて誇らしく発信することで、東方Projectのみならず「同人文化」そのものをさらに刺激する媒体を目指し、創刊いたします。

     東方我楽多叢誌(とうほうがらくたそうし)は、世界有数の「同人」たちがあふれる東方Projectについて発信するメディアです。原作者であるZUNさんをはじめとした、作家たち、作品たち、そしてそれらをとりまく文化の姿そのものを取り上げ、世界に向けて誇らしく発信することで、東方Projectのみならず「同人文化」そのものをさらに刺激する媒体を目指し、創刊いたします。

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音楽評
2020/07/15

皆さんのアツい思いが集まりました!頂いた「東方アレンジ音楽レビュー」全部まとめました その③

レビューご投稿頂いた東方アレンジの情報を“特にアツい一文を添えて”掲載

【ユーザー投稿企画】あなたの想いをぶつけて!東方アレンジ音楽レビューを募集します!

 4月に行いました「東方アレンジ音楽レビュー募集」企画。本当に沢山の反響を頂きました!

 編集部に届いたレビューの件数は、なんと66+3!(専用の募集フォームではなく、プレスリリースフォームに送っていただいたのもありました)

 元々、頂いたものの中から1件を選出してご掲載させて頂く予定でした。ですが、「コレほどの量、1件だけ掲載するのは申し訳ない!この熱い思いを応えたい!」と、編集部内での思いが高まり、
 オススメ頂いた東方アレンジの情報は全て、
 “レビュー文で特にアツいと思った一文を添えて”掲載
をさせて頂きます!
 さらに、中でもよりすぐりのレビューについては、数件、全文掲載させて頂く形に致しました!

皆さんのアツい思いが集まりました!頂いた「東方アレンジ音楽レビュー」全部まとめました その①

皆さんのアツい思いが集まりました!頂いた「東方アレンジ音楽レビュー」全部まとめました その②

募集企画より全文掲載! ゲンさんより頂いた東方アレンジ音楽レビュー「霊知の太陽信仰」/岸田教団&THE明星ロケッツ

募集企画より全文(ページ)掲載!燈弥さんより頂いた東方アレンジ音楽レビュー「甘党」/ごりら公園

 レビューまとめの掲載は、今回が最後です!ご投稿頂いた皆様、本当に有難うございました!

・楽曲名(収録アルバム名)または「アルバム名」/制作者or制作サークル
・頂いたレビュー文の中で、特にアツかった一文(抜粋)
・レビュー投稿者のお名前

と、言う形で掲載させて頂きます。

 

アツい思いが集まりました!東方アレンジ音楽レコメンドまとめ

想いが歴史に変わる時(想いが歴史に変わる時) / 幽閉サテライト

二人や想いなどのけーねが誰かに対し自身の想いを話し、語り合うような歌詞である。

曲の冒頭ではけーねが妹紅への想いを一人で書き綴ろうとするがやめる。中盤は妹紅に対し「愛」という感情を自覚し、曲の終盤で不老不死者と獣人という寿命の問題があるなか、二人で語り合い二人だけの小さな歴史を綴るという曲だと感じた。

ーはいグルさん

「Looks」 / Reset All Controllers

3曲目「帰ってきた!咲夜さんハイキック冬の陣2019」パワーメタルアレンジで、確かにバスドラの連打やバッキングのミュートギターによるザクザクとした刻み等できっちりジャンルの差別化を図っている。
こういったバンドサウンドでも、スタイルと呼べるレベルである程度自由にジャンルを行き来できるのは打ち込みロックだからこそできる強みだと思われる。要は、バンドサウンド全体としての個性を出す必要はないということだが、だからといって徒桜氏のアレンジに個性がない訳ではなく、氏のロックアレンジに関して言えば、きらびやかなリードギターややユニゾン時の調性の点け方等に独特の華があり、特にリードギターがほぼ基本フレーズの繰り返しに近いスタイルのこの楽曲では上手く楽曲の展開をコントロールし特にユニゾンでの和声の作り方は多彩で最後まで飽きさせないものだろう。

今でこそ打ち込みでロックをメインでやる人は少なくなったが、今作では打ち込みでやることの強みがしっかりと詰まった作品となっており、生演奏とはまた違う魅力があるとても面白い作品なので、是非手に取っていただきたい。

ーsggさん

 

Break border of 222(月喰淵夜 -ツクバミエンヤ-)/ Angelic Quasar

当時は別のジャンルにハマっており、東方は妖々夢と永夜抄をかじった程度の初心者だった自分が、たまたま立ち寄った同人ショップで流れていたこの曲に文字通り「人生」を変えられてしまったのです。
“幽雅に咲かせ、墨染の桜 ~ Border of Life”の美しくも儚いメロディーが、とんでもなく攻撃的なサウンドに化けて店内の私に襲いかかってきたのです。

「東方アレンジという文化があるらしい」という程度の知識しかなかった自分が、完全に一発で堕ちました。
「よし、このCDを買って帰ろう。」

「店内で流れるってことはこの店のどこかにはあるんだろう! よし探そう!」
そう。
曲名もCD名も分からない状態で、既に売り切れている可能性には目もくれず、店内の東方アレンジCDの棚を片っ端から手に取り、さっき数分流れただけの楽曲を探し続けたのです。

それから13年。
自分は札幌で東方DJとして活動するようになり、ありがたいことに本州のイベントに出演させていただく機会も出てきました。
東方繋がりの友人も、DJ繋がりの友人も、たくさんたくさんできました。

全てはこの1曲から始まった縁です。
ありがとう、そしてこれからもよろしくお願いします。

 

ーご苦労 さん

 

Phantasmagoria(B1) / Liz Triangle

桜を通して出会いと別れ、すれ違いが
表現されていて好ましい。

ー藤原不人さん

 

Shout It Out Loud!!!(Shout It Out Loud!!!) / 暁Records

元々中学の頃から東方Projectは好きだったのですが、受験勉強による多忙さと、地方という事でイベントとは無縁で、気付けば東方から離れていました。無事受験に合格し、念願の関東の高校に進学してしばらくした頃、偶然Youtubeでこの楽曲と出会ったのです…

鳥獣伎楽二人の存在証明を歌ったこの楽曲に、自分は音楽として圧倒的な未知の衝撃を受けると共に、一度消えた東方熱が再び、むしろ今まで以上に熱く燃え上がるのを感じました。そして「自分も前に進まなければ」と、沸き上がった闘志で、学生生活を乗り切りました。
就職し、組織の1パーツとなった現在でも、この楽曲の「存在証明」のメッセージは、自分の胸に深く刻み込まれています。そして、それを胸に、今回も日々尽力していきます。

ーWIREDさん

 

moon light magic~メイシャライトマジック(琥珀のアルテミス) / フーリンキャットマーク

お目当てのサークルのCDを購入した後、他のサークル巡りをしていて、
たまたま視聴した曲が、この曲の前身となる「moon light magic」(vo:ちょこさん)でした。
アキシブ系といった他では聞いたことのない特徴的なサラウンドに惹かれ、その場でアルバムを購入しました。
以降このサークルの曲を求めるためにコミケ・例大祭・M3に通うことになったのはある意味縁があったのかもしれません。

それから2年後、鳴紗さんという新しいvoを仲間に加え、ブラッシュアップして出されたのが、今回のメイシャライトマジックです。
前回がダイヤモンドの原石を見つけた感覚ならば、今回は素敵なカッティングを施されたまばゆいジュエルになっていました。
私が東方アレンジを語るうえで絶対外せない、お勧めできる曲です。
Popsやjazzは勿論、可愛い系やロックが好きな人はぜひ聞いてほしいです。

ーりんご野郎さん

 

忘却の雨(ROCKIN’ON TOUHOU The Best) / IOSYS

当時東方projectそのものに全く興味がなく、そういう作品が存在するんだ程度にしか認識していなかった僕が、今や一人の東方二次創作の絵描きとして、またプロイラストレーターを目指して少しずつ活動させて頂くまでになりました。この『忘却の雨』との出会いがなければこの活動をすることも絵を描くことすらもなかったと思います。

この一曲だけでレミリアと咲夜との関わりの全てが分かってしまう気がするほど濃い作品だと聴いた瞬間感じました。歌詞の中にある「このまま世界が終われば良いのに」という部分、咲夜に会いたいがために世界が終わって欲しいとすら願うレミリアがいかに咲夜を大切に想っていたのかがうかがえて、凄く心にグッときました。

ー雪影さん

 

Titan(悪戯センセーション) / 森羅万象

タイトルの「Titan」とは、何か?
「Titan」はギリシャ神話に登場する巨人で、タルタロスという奈落に幽閉されたとされています。古明地さとりも、人間にも、地底の妖怪にも嫌われ、地霊殿に幽閉されているのに近い状況にあります。そのため、
「Titan」というタイトルは似た境遇のさとりのことを比喩している故だと思います。

1番のAメロで「あの子の翼」、「素直な貴方」と
どちらも空の要素を含み彼女と読み取れる歌詞があります。

そして、1番のサビで
「今はあなたとここが私の全て もう二度と卵の外側の世界なんて夢見たりしないわ」

「あなた」=空 で 「ここ」=地霊殿
ここの時点でさとりにとって「空」と「地霊殿」は「自分にとっての全て」というほど「大切」なものであるということが読み取れます。
本当は上記の続きで全ての考察をここに書いてみたいですが、考察をするのもこの曲の魅力の1つだと思うのでここまでにしておきます。

物事を深く考えてしまい、落ち込みがちになってしまったり、自分自身を責めていた時期にこの曲と出会えたことで今の私がいると言っても過言ではありません。是非、この曲を聞いて「明日が晴れになる」という気持ちを体感して欲しいと思います!

ーワタポンさん

 

「太陽の花 -Eternal Summer-」 / 暁Records

今、追いかけている人はいますか。見上げている憧れの人は誰ですか。

Tr.1 太陽の花 -Eternal Summer-
原曲:今昔幻想郷 〜 Flower Land

見上げたらきりがないって知ってるのに、どこまでも追いかけてしまう。
その抱いた憧れは、たとえ太陽には届かなくてもたった一つのかけがえのない花になる。
俯いたら涙がこぼれてしまうから。胸を張って、空を見上げて、私達は自分だけの歌を歌う。

この文章を書いている私は、ふだん趣味で絵を描いています。見上げると本当にきりがなくて、心が折れそうになることもあります。そんな時、私の太陽はこの歌で前を向かせてくれます。
二度とないこの瞬間。最初で最後のいま。俯いている暇があったら、胸に抱いた憧れを、幻想を、自分だけの歌に変えて。そんなことを気付かせてくれました。
爽やかな夏の情景を思い出させる曲調や、儚く爽やかでありながら力強い歌声も大きな魅力です。MVの圧倒的映像美にガチ泣きしたのはいい思い出。

​───いつの日か  誰の手も届かない高さで咲き誇れ君よ
​───You’re beautiful…

ー古雛さん

 

孤独月(色は匂へど散りぬるを) / 幽閉サテライト

フランの曲といえば、速いテンポで力強さがあってカッコイイというイメージがありました。
フランは圧倒的な強さと狂気を兼ね備えた最強で凶暴(それと最高にカワイイッ!)という感じがあって、それがフランを好きになった理由のひとつでもあります。

しかし、その力故に紅魔館の地下室で過ごしていたという暗い過去もあり、孤独月は正にその切なさを表しているような曲で、フランの隠された思いが伝わってくるような気がします。
自分にはとても辛かった時期があって、その時に孤独月を聴いて、優しく包み込むようなメロディが心に響き、頑張っていこうと思えました。

フランのまた違った一面も分かるような曲であるので是非聞いてください。

ーFさん

 

蒼月の懺悔詩(蒼月の懺悔詩) / YonderVoice

この曲はEastNewSoundさんの『緋色月下、狂咲ノ絶』という曲をリスペクトしたものとなっています。
『緋色月下、狂咲ノ絶』は緋色の月と、殺人の衝動と快楽を主題にしているのに対し、『蒼月の懺悔詩』は蒼い月と殺人に対する後悔を主題にしており、対照的な曲であるといえるでしょう。

私は、中国のサークルが日本語の歌詞の東方アレンジ楽曲を制作していることにとても驚くとともに、一層強く興味を惹かれ、YonderVoiceさんのホームページを通じてbilibiliや微博を見てみました。
その結果、中国にも東方ファンがいて、その中に東方の二次創作をしている方がいることや、驚くべきことにYonderVoiceさんと同様に日本語の歌詞の東方アレンジ楽曲を制作されている方がいることを知り、東方の影響力の大きさを知りました。
このことが私にとって、中国語圏の東方ファンとも交流をしたいと思わせる契機となり、また中国語を学習する動機にもなりました。将来的には、中国大陸へ渡って、現地のイベントやライブに参加したいです。

ーウツノミヤさん

 

「明鏡止水-不思議の幻想郷-original soundtrack」 / AQUA STYLE

私の東方を知ったきっかけが、このゲームなので楽曲にも思い入れがあります。
全体的に和を感じる曲調なのが実に東方的で、ゲーム内とマッチしているため没入感があります。

なお、アルバム「明鏡止水」は入手困難ないし高額になっているので、今入手するなら、リメイク作「不思議の幻想郷アナザーフェイス」がおすすめです!
副題の「アナザーフェイス」は、当時AQUA STYLE(というか、代表JYUNYAさん)がニコニコ生放送内で副題のアイデアをリスナーに募った所、私が「アナザーフェイス」とコメントしたのが採用されたのでお気に入りです。

ーハサ兄 (はさにい)さん

 

「東方神劫期-上巻-Blind beliefs and twilight divinity」 / まぐなむお~ぱす

本作は東方風神録フルアレンジに挑戦したコンセプトアルバムの
上巻で、登場する妖怪や神々に相応しい、軽快でオリエンタルな
楽曲から荘厳なシンフォニーロックまで、印象的なナンバーが並ぶ。

特に、「神々の恋した幻想郷」は、イギリスのバンド・フロストのミリオンタウンを
下敷きにした十三分超の大曲。原曲の絶妙なミックス具合、壮大な展開が胸を打つ。
これを聴いたら、下巻の製作を静かに待つしかない。

ー霜月便りさん

 

チクタクアンソロジー(幻想メルヴェイユ) / フーリンキャットマーク

例大祭からの帰りに車の中で友人が買ってきたCDを聴いていてその中にフーリンキャットマークさんのCDがありました。
当時出たばっかりだったアルバム、幻想メルヴェイユの中に収録されていたチクタクアンソロジーはまさに求めていた物ドンピシャで、耳に心地良いボーカリストの歌声に落ち着いた曲調は夜のドライブの時でも寝る時のBGMとしても最適でした。

ー九尾陸軍大臣さん

 

「Trident World」 / AbsoЯute Zero

東方projectの弾幕シューティングは基本的に難易度は高めだが、その中でも群を抜いて難易度が高い作品がある。東方紺珠伝だ。
筆者は基本的にEasy、良くてNormal程度のへっぽこシューターなので難易度について論じるのは難しいが、東方紺珠伝の難易度が高いことには多くの方に同意して頂けると思う。

そんな高難度の熾烈・凶悪な弾幕が思い出深い東方紺珠伝の原曲オンリーのボーカルアレンジアルバムが、例大祭13(2016/05/08)にてAbsoЯute Zeroが放った「Trident World」である。

6.I♡Hell
原曲:パンデモニックプラネット/東方紺珠伝

――現実を突き付けられることが嫌なら、死んでも悔しがれ――!!!

AbsoЯute Zeroを代表する楽曲の1つと言っても過言ではないキラーチューン・ロックナンバー。
熾烈な最終決戦の中で必死にもがくような激しい音楽、何度も何度も弾幕に挑戦するプレイヤーの感情の咆哮のような歌詞は、情熱の中に単なるカッコよさだけではなく泥臭さすら感じる。
曲の激しさだけでなく、ヘカTコール、大サビでの原作セリフなど、実際に聞いたり歌う時に盛り上がる要素も十分だ。
アツくなる、程度では言葉が足りない。身体も魂も焼き尽くすような”絶対零度”を感じ、共に叫べ!「さっさと勝負しろ!この変なTシャツヤロー!!!」

ー雨宮 幽さん

 

「後弾奏結界 秘匿対舞曲 Backdoor Contredanse」 / どぶウサギ/dBu music

筆者がこのアルバムを「歴代随一」とまで評するのには理由がある。それは、dBu musicのアレンジの性質と天空璋楽曲の相性が抜群である、ということである。
dBu musicのアレンジの大きな特徴として、「原曲を踏襲した正統派なアレンジでありながら、軽快でテンポの良い楽曲に仕上げるところ」が挙げられる。ここに天空璋BGMの「全体的にアップテンポで特徴的なフレーズが多い」という点が見事に噛み合っているのである。その結果このアルバムは、「原曲のイメージを色濃く残しながらも、軽快でリズムの良い楽曲たちが、特徴的なフレーズを次々と叩きつけてくる」素晴らしい作品になっているのである。

ーMaguさん

 

「Love, Smile & Blood」 / 発熱巫女〜ず

気づけば一曲目のVAMPIRE KISSを毎日聞いていた。

原曲はツェペシュの幼き末裔であるが、正直なところ今でも原曲の要素はかすかにわかる程度である。しかしなぜだろう。この曲を聴くと永遠に紅い幼き月と共に踊る情景を連想せずにはいられない。歌詞のせいだけでなくお洒落で軽快なリズムや雰囲気が見事にお嬢様を表現していた。その他の曲も最初は全くと言っていいほど東方アレンジには聞こえない。しかし聴けば聴くほど原曲、キャラクターが見えてくる。

ああ、これが本当の意味での東方アレンジなのだなあと。

 

ーあまのじゃくさん

 

「Spring Spring -Four Seasons Library vol.1-」 / 少女理論観測所

しょじょろんこと少女理論観測所は今最も熱いバンドアレンジサークルの一つである。

「壊れた人形のマーチ」や「月に憑かれたウサギ」などのキュートでポップな曲が有名であるが、ほかの曲に目を向けてみるとギターが鳴り響くハードなロックナンバーやピアノがしっとりと奏であげるジャズナンバーなど多彩な音楽性が垣間見えることだろう。そのため少女理論観測所のイメージは「かっこいい」「かわいい」「オシャレ」「熱い」など聞く人によってイメージが様々である。

新たなスタートの春「Next Stage!!」

パワフルな咲子氏のボーカルにテラ氏の鋭いギターがぶつかり合う疾走感の塊のような1曲になっている。様々な感情が入り混じり、時には切なくなる春だけど、全部吹っ飛ばして次のステージに向かって走りだしていこうぜ!といったような歌詞からも春の前向きな気持ちを受け取ることができ、「春」を冠するこのアルバムの最後にふさわしい1曲である。また、テラ氏のテクニカルなギターソロも必聴である。

ご興味を持たれた方はぜひお手に取っていただき、春を前面に感じてほしい。

ーbataさん

 

Discover the Life(TOHO EUROBEAT 秘) / A-One

『未来はそんなに悪くない 悲観しないで』

私は、数年前にとても厄介な病気に掛かってしまい、治療のために長期入院することとなりました…。本当に良くなるのか、いつになったら治療が終わるのか、不安で押しつぶされそうになっていたそんな時、このA-Oneというサークルさんと、その周りの方々やファン仲間の人たちが私に応援の言葉をかけてくださり、退院するその時までずっと励ましてくれました…!!
この言葉を聴いた瞬間「あ、あの時治療を諦めずに頑張ったから、いつの日かまた大好きなA-Oneさんのライブを見に行けると信じることができたから、今私は普通の明るい生活を取り戻し、大好きな人達のCDを手にすることができたんだ」そう思いました。

Ruteさんの力強い声と、あきさんの優しい声が相まって、まさに希望のエナジーが凝縮された最高の東方アレンジです…!!

ーろ~ちさん

 

「連縁プロジェクト」「南西プロジェクト」

東方から生み出された二つの シリーズ Jynx の「連縁プロジェクト」と Miki Hiroyuki の「南西プロジェクト」。東方アレンジではないですがインスピレーションをもらい、新たなスタイルを作り 出したため繋がりがある作品。「連縁プロジェクト」は弾幕系シューティングゲー ムをメインにして作っている国内のクリエーター。連縁のメインゲームを4つ作っ ている。「南西プロジェクト」は海外のクリエーターが音楽メインとして作ってい た作品である。

ーオボロチさん

 

儚きもの人間(少女煉獄)(豚BEST2)(東方ゲリラ2) / 豚乙女

 喜怒哀楽とその間を埋める様々な感情を込めて歌う豚乙女さんの楽曲の中でも、私個人が特にお勧めするのがこの儚きもの人間です。

 生活のずぼらさに目を凝らしたりそれを相互に監視することによって息苦しくなっている人間の社会と、何か不幸があれば常に誰かのせいにしている人間の滑稽さ、それらを人間の里で暮らす常に離れた立場でいる妖怪(赤蛮奇)の視点で書かれた歌詞に、血が騒ぐ激しいメロディーで歌われた楽曲になります。
 私個人が特に好きな一節が、『人間なんて儚きもの』。妖怪から見たら正に人間の一生は儚いものという、幻想郷の世界観そのものな一説になります。豚乙女さんの別の東方楽曲と関わりますが、『人間なんて儚きもの。監視し/されることを気にするぐらいなら好きなことをして嫌われたって良いじゃないか』と、人生を上手に生きる術を教わった気がします。

 また、豚乙女さん自身でリアレンジしたバージョンも出しています(東方ゲリラ2)。こちらは歌詞に変わりありませんが、人間が寝静まった深夜、赤蛮奇さんが人間の里から抜け出して弾き語りをしているような雰囲気の楽曲に仕上がっております。

ー無型(ナシガタ)さん

 

 

 改めまして、今回のレビュー企画にご投稿頂いた皆様、本当に有難うございました!

 

 

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