東方我楽多叢誌(とうほうがらくたそうし)は、世界有数の「同人」たちがあふれる東方Projectについて発信するメディアです。原作者であるZUNさんをはじめとした、作家たち、作品たち、そしてそれらをとりまく文化の姿そのものを取り上げ、世界に向けて誇らしく発信することで、東方Projectのみならず「同人文化」そのものをさらに刺激する媒体を目指し、創刊いたします。

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「濃厚接触しそうな“あにー”サウンドにメロメロ。TaNaBaTaは今日も黄金の航路へと皆を誘う【4】」超東方LIVEステージ2022 TaNaBaTa ライブレポート

超東方LIVEステージ2022 TaNaBaTa ライブレポート

 先に演奏を終えたアルレコで沸騰したフロアに、本日のライブで初めてとなるギターの生音が鮮やかに鳴り響く。

 顔出しNGで知られる“あにーさん”は、本日は帽子を深くかぶって登場した。配信ではボカシを入れてのライブとなったらしく、それはそれでミステリアスな雰囲気が増したに違いない。

 一方、現地勢に顔が見えていたかどうか定かではないが……見えそうで見えない、というほうがセクシーというものではないだろうか?

 

文:ゲン
撮影:紡

濃厚接触しそうな“あにー”サウンドにメロメロ。TaNaBaTaは今日も黄金の航路へと皆を誘う

 開幕と同時に始まったのは、「Cherry&Roll」。

 まずはしっとり入る……と思わせたところで、数十秒後には突然、「ダンスホールでつかまえて」へとスイッチ。会場を埋め尽くした赤いペンライトとともに、アルレコの流れを引き継ぐダンスナンバーで一気に会場を沸かせていく。

 ほおずき色のフロアに目が慣れた頃、本来の半分ほどのタイミングで一瞬の間も無く「今夜、少女じゃいられない」へと切り替わった。今夜のTaNaBaTa、どうやら相手を休ませるつもりがないようだ。ハイテンポなペースで進む中、セクシーなボイスで観客を欲しがるあにーさんに、会場はもうメロメロが止まらない。

 MCでは、3サークル目にしてようやく無発声ガイドラインに言及するなど、理性的な一面が見られた……のは一瞬の話。「ハートの濃厚接触」「LANケーブルを通じて濃厚接触」など、性別を問わないあにーのお誘いを、これでもかと連発していく。

(勿論、ここまでも無発声が守られていたことは記載しておく。)

 

 後半、ステージはオーディエンスとともに黄金の航路へ漕ぎ出した。

 ひとりの乱れもなく黄色とオレンジのペンライトに彩られた会場と、青色のステージライトの海に本日の会場である、ここクラブチッタが溺れていく。

 本日初のフルサイズ演奏となったナンバーでは、無発声が守られて聴こえないはずのコールアンドレスポンスが、確かに聴こえてくるようだった。

 

 今日はしっとりとはいかない、熱いTaNaBaTaの演奏は再び真っ赤なディスコを生み出し、「コープスディスコ」で会場を揺らし始めた。

 そしてまた赤から青へ、川崎の星空へと「スターオーシャン」が始まるのだった。現地を照らすライトは配信映像ではぼかされ、まさに星空のごとく煌めいていく。

 そして、ラストソングは夏の始まりの曲「勿忘草色」。

 次回のワンマンライブ(心の濃厚接触)はいつもの七夕に行われるというアナウンスもあり、25分という短い時間ながらも7曲を詰め込んだ濃厚な時間は、一瞬たりともオーディエンスを休ませることはなかった。

 

セットリスト

1.Cherry&Roll (opening)

2.ダンスホールでつかまえて

3.今夜、少女じゃいられない

4.mc

5.黄金航路

6.コープスディスコ

7.スターオーシャン

8.勿忘草色

「濃厚接触しそうな“あにー”サウンドにメロメロ。TaNaBaTaは今日も黄金の航路へと皆を誘う【4】」超東方LIVEステージ2022 TaNaBaTa ライブレポート おわり