東方我楽多叢誌(とうほうがらくたそうし)は、世界有数の「同人」たちがあふれる東方Projectについて発信するメディアです。原作者であるZUNさんをはじめとした、作家たち、作品たち、そしてそれらをとりまく文化の姿そのものを取り上げ、世界に向けて誇らしく発信することで、東方Projectのみならず「同人文化」そのものをさらに刺激する媒体を目指し、創刊いたします。

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チルノでもワカル!おえかきのハナシ「描いたイラストは公開しよう!のハナシ」 #チルワカおえかき

イラストレーター粗茶さんのおえかき講座

 もう3月ですか……学生さんは春休みが近いですね。こんにちは、粗茶です。春は花粉症がしんどいです……こんな時は空気清浄機のある部屋でおえかきするのがいいですね。

 さて、前回は「紙に描いたイラストをどうすれば魅力的に見せられるのか」というおハナシをしました。今回はSNSに公開しよう!というをお話していきたいと思います。

 具体的には「どうしてUPしたほうが良いのか」「どうしたら見てもらいやすいか」というお話をしようと思います。今回は今までに比べちょっと文章が多いです。でも、いつか道に迷った時にすこしだけ楽になるヒントを書いていますので、ぜひ読んでみてください。

 今回も「わからん!」をちょっとだけ、ひとによっては劇的に「ワカル!」に変えられるかもしれない、そんなおハナシです。

 

描いたイラストを投稿しよう

▲イラストをUPするのはこわいかも……そんなときは、⑨のフリして投稿してみるのがいいかも!?

 前回もお話しましたが「上手くなったら投稿する」は良くないです。「上手くなったら」なんて言っていたら、いつまでも投稿できなくなってしまいます。

 SNSをやっていると定期的に、昔の絵との比較をするようなハッシュタグが流れてきますよね。こういう流れに乗っかるためにも、まずはいまのタイミングで絵を上げておかないと、比較もできませんからね。「ヘタな絵ははずかしい」みたいな気持ちは後戸の向こうに投げ捨てて、とにかく投稿しましょう。

 もう投稿しているひとはエライ。マジでエライです。

「絵師になりたい!」と言ってる方を見かけますが、ハードルを上げすぎていませんか? SNSに投稿してるだけで(わたしの基準では)じゅうぶんに「絵師」ですよ。だって、絵を描いて見てもらってるじゃないですか。

 軽率に投稿して、絵師を名乗っていきましょう。

 

どうして投稿した方がいいの?

▲造形神さまも、最初はヘロヘロハニワしか作れなかったのかも……!?

「絵をインターネット上にUPしているひとたちは、もともと慣れてるから、うまいから投稿できるんだ」と思っていませんか?

 よく言われることですが、誰でも最初は初心者です。

 実際、はじめの一歩を踏み出すのは勇気がいることではあります。でもやってみたら案外なんとかなるものでもあるのです。誰かから「絵が描けるんですね!」みたいな反応が返ってきたら、うれしくなりませんか? 想像するだけでうれしいはずです。

 もちろん、最初は反応をもらいにくいかもしれません。でもだんだんと「あ、このひといつも反応くれるな~」というひとが現れます。そうなったらもう、こっちのものです。

 そのひとはあなたのファンです。自分にファンがいるって、ものすごく人生がうるおいます。見てくれるひとが居て、見てくれるものを描く自分がいる。自転車のペダルを踏むみたいなものでどんどんおえかきが楽しくなっていきます。ひとりで机に向かう時間も孤独ではなくなっていくことでしょう。

 ひとによっては「他人からの評価を気にするのは良くない」というスタイルの方もいるかもしれませんが、「他人に評価される事」と「自分を評価する事」もまた自転車のペダルのようなものです。片方に依存していてはなかなか前に進めません。

 まあ、稀に自分の絵が好きすぎるだけで動けるひともいるんですけど……それはずっとおえかきをしている様な超人かもしれないので、いったん置いておきましょう。もしあなたがそうなら、あなたは本当にすごいです。

 これから始めるならなおさら、自分自身への評価を上げるために他人の力を借りることはオススメなのです。

 だから、イラストは描いたら投稿しましょう!

 

誰かに見られないなら意味がない?

「見てくれることが自分への評価につながるなら、見られなければ意味がないのでは?」と思うかもしれません。

 全くそんなことはないです。

 具体的にUPすることの良さは他にもあります。その中で私が特にこれが良いと思うのは「自分の履歴が残ること」です。

 描き続けて「うまくなった!」と思う瞬間があれば、次はいつか必ず「自分の絵、下手になってない?」と思う瞬間が来ます。そんな時に昔自分が描いた絵を探すことが出来るのです。

▲粗茶さんの昔のpixiv投稿イラスト一覧。こうやって振り返りができるのも、昔から投稿を続けていたからですよね。

「この頃よりはうまくなった」と思えればまずそれが次へのステップになりますし、見た結果昔の絵の方が良かったと思ったとしても、積み重ねた枚数は「自分がんばってるな」とひと目でわかる指標になります。

 そして何よりも履歴が残っていれば、三日坊主でも、また描き出せば四日目が来ます。継続は力なりと言いますが、辞めなければ、辞めてもまた描き出せばそれはだんだん自信に繋がっていきます。

 投稿すれば日付が残りますし、結果として描いた順番もわかり、更にはその時にもらった反応まで残るんです。消さなければ、ですね。

 自分が歩いた道筋が見えるのはとても良いことです。私の場合はもう長すぎてその道筋の最初の方は見えませんが、残しておけばよかったとずっと思っています。

 未来の自分のために、今の絵を残しておいて下さい。ぜひ。

 

はじめてイラストを投稿する時に

というわけで、初めて絵を投稿する時にこれをするのがオススメという内容を3点ご紹介します。

①作品名、キャラクター名を書く

 二次創作の場合は絶対描いたほうが良いです。なぜなら、そのキャラを好きなファンが見に来てくれる確率が上がるからです。
 ハッシュタグも良いですね。東方のイラストなら「#東方Project #(キャラクター名)」をつけているひとが最近は多いですね。海外だと「#touhou」もあります。

#チルワカおえかき」をつけて投稿してくれたら、粗茶が見に行きますよ!

 

②「はじめて」アピールをする

 これはサークル参加をこれからする方にも言えますが、これは可能なら必ずして欲しいです。

 はじめての作品を優先的に狙っているオタク、実は多いんですよ。「イベント初参加です!」と書いてあれば、なにはなくともとりあえず買う! というひと、長年オタクをやっている人間にわりと多いです。そんなひとに届けば、相手も自分もWin-Winですね。

 

③投稿時、絵を説明する文章は控えめに

 イラストは基本的に「絵で語る」ものです。

 もちろん、自分で考えたストーリーの挿絵としてのイラストならこの限りではありませんが「博麗霊夢を初めて描いてみました。よかったら見てね」くらいの文章がベストかなと個人的には思います。

 自分がSNSでイラストを見る側だった時に「どういう内容だったらアクションを起こしたくなったか」を一度考えてみると、どのくらいの分量がいいかがわかりやすいかもしれません。

 そして。もしイラストをUPして反応がもらえたら、出来れば反応を返すのがおすすめです。もちろん、返さなくてもいいです。返すことが負担になるくらいなら何も言わなくてもいいです。

 

まとめ

 ①投稿すること自体が素晴らしい

 ②誰でも最初は初心者です

 ③自分の履歴を残すことに意味がある

 ④はじめてUPする時のオススメ3項目

 

余談ですが――3月31日「東方名華祭18」に幻想郷のおえかき道場が出展します

 2024年3月31日に愛知県にあるポートメッセなごや 第2展示館にて「東方名華祭18」が開催されます。私が主宰している「幻想郷のおえかき道場」も出展しますので良かったら遊びにきてくださいね。

 会場で私、粗茶に会えたひとには記念として名刺をお渡ししております。名刺だけでももらいに来てね!

 

次回は

 次回は、みなさんの疑問・質問にお答えしていく質問コーナーを予定しています! 下記にあるフォームより、おえかきに関する質問をどんどん送って下さい。おえかきに関することなら何でもOKです!

 出来るだけ丁寧にお答えできればと思っていますので「こういうことに困ってます」とか「技術的にどうしたらいい?」とか、具体的に描いてもらえると答えやすいです。ちょっと思ったこと、でも構いません。ぜひこちらまでお願いいたします。

 今回の記事を読んで「そーなのかー」と思った方はぜひTwitterなどで拡散してくださいね! 

チルノでもワカル!おえかきのハナシ「描いたイラストは公開しよう!のハナシ」 #チルワカおえかき おわり

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