チルノでもワカル!おえかきのハナシ「ブラシツールを知ろう!のハナシ」 #チルワカおえかき
イラストレーター粗茶さんのおえかき講座

こんにちは。粗茶です。
前回は、「イベントに参加しようぜ!」という感じの番外編をお送りしておりました。あれから4ヶ月近く……いつしか師走、もう師走ですね。
さて、今回は以前「やります」と宣言していた、ブラシツールのハナシです。
記憶は定かではないのですが……、数年前に「エアブラシを使ってるやつ、全然ダメ!」みたいなポストがバズってた事がありました。
それを見た私。「全然そんな事ないが????」
確かにエアブラシは、デジタルお絵かきを始めたての人にとって使いたくなるペンです。だって、エアブラシなんで今まで使ったことがないでしょうし。
それもあって、本来の使い方を知らないで描いてしまって、出来上がったものを見ると「全然ダメ」と感じることもあるのかなあ、などと思います。
これはエアブラシに限らずどんなペン設定でもそうですが、特性に合った使い方をすることが重要です。
というわけで今回は、ペン設定の基礎的なオハナシです。ぜひこれを読んだあと、自分の使っているお絵かきツールのペン設定を確認してみてくださいね。
今回も「わからん!」がちょっとだけ、ひとによっては劇的に「ワカル!」に変わるかもしれない、そんなおハナシです。
デジタル作画は魔法攻撃!
私はよく「ゲームに例えると、アナログお絵かきは物理攻撃。デジタルお絵かきは魔法攻撃」と言います。ポケモン好きな人は物理と特殊でもいいよ。これから話すのはデジタル、つまり「魔法攻撃」の方にあたります。
ゲームにもよりますが、魔法ってだいたい属性がついてますよね。敵の属性を把握して、それに効きそうな魔法を使うと、ダメージが上がります。多くの人が新しい魔法を手に入れたら「この魔法はどんな相手に効くんだろう?」というのを確認したくなるかな、と思います。
ペンの特性を知るとは、実はそういうイメージなんです。
もちろんレベルが高ければ「属性が違ってもどんな敵もイチコロ」なんてこともあります。が!いまこれを読んでいる方はきっと初心者さんですから、一旦それはスパッと忘れてください。いつかね、いつか。
ペンの種類を知るって、そんなに大事?
デジタルのおえかきにすこし慣れるとわかることですが、ブラシツールというのは無限です。
ほとんどのお絵かきソフトにおいては、自分だけのオリジナルブラシ設定をいじることができます。その組み合わせはいったいいくつあるのやら。文字通り、本当に無限です。
私もたくさんのブラシを自作していますし、その自作したモノからさらに「筆圧補正」や「サイズ」「透明度」「モード」など、描きたいイラストに合わせてさまざまな要素を調整しながら作画しています。
普段使っているペンが「なんか使いにくい!」という方は、自分が欲しいペン、合ったペンを知らずにおえかきしているのかも。例えるなら「野球ボールでサッカーをする」ようなものです。
何もわからず続けるうちに「野球ボールなのに何故かめっちゃゴールできる人」が生まれたりもしますが、これは力技というか、たどり着くには相当な練習・経験が必要になりますから、目指そうとして目指すものではないですね。
ペンを知るのは、デジタルの力に頼るための下準備です。
すでに「私はこういう線が描きたい」という考えがある方は、各ソフトで多種多様なブラシが配布されていますので、探してみましょう。ブラシ探しの旅をするなり、自作してみるなり……いわゆるブラシ沼が待っています。ようこそこちらの世界へ。
どんなペンの種類があるの?
お絵かきソフトはいろ~んな種類がありますので、個別に全部紹介はできません。なんせ無限なので。
というわけで今回ご紹介するのは、大体のソフトに入っている基本的なペン。「鉛筆ツール」「エアブラシツール」「平筆」「2値ペン」です。
◯鉛筆
基本中の基本、鉛筆ツールです。イラストを描く多くの方が最初にさわるツールではないでしょうか。
▲特性
・線画に使いやすい
・アニメ塗りにも活躍する
・基本だけあって使い方は無限大
鉛筆ツールと呼ばれる事が多いですが、個人的にはミリペンに近い感覚だと思っています。 ムラの無い線が魅力のペンなので、筆圧感知と組み合わせれば、線画に使うなら最強クラスの力を発揮します(絵柄によりますが)。
鉛筆、と言うには「掠れ感」が無いので、実際は「鉛筆って言うけど、鉛筆っぽい線って違わない?」と思ったり。その気付きが、ペン設定沼への入口だったりします。
デジタルで初めて触れる人が多いエアブラシツール。使い方を知れば最強ツールのひとつになります。
▲特性
・塗り作業での使用が基本
・イラストにニュアンスを入れたい時にも大活躍
・オススメは選択範囲を併用して大きなサイズで使うこと
鉛筆ツールと比べると、周囲がぼやけるので線画にはやや不向き。
ただ、着彩の時に大きなペン先サイズで使ったりすると、カンタンにグラデーションを作れたりします。上手に使えると中級者の仲間入りができる(かも)。
◯平筆
ちょっとクセ強なペン。厚塗りや、なんちゃってレタリング(※文字を描くこと)の時に活躍します。
▲特性
・厚塗りにオススメのペンのひとつ
・人によってはペン入れにも使っていたりするが描き味がちょっと特殊
・背景で風景を描く時に雲などを描くのに線画なしで使うと何かいい感じになるかもしれない ※諸説ありマス
ザクザク塗ったりすると「ナンカイイカンジ」にしてくれます。
キャラよりも背景とか、なんちゃってレタリングに向いています。透明度や、水分量を増やすなど、細かいペン設定が解ってくるとめっちゃ楽しい。
◯2値ペン
漫画の作画やドット絵などに活躍するペン。滑らかさとは無縁な代わりに線が閉じていない場所を見つけやすい。
▲特性
・フチがギザギザなので優しい絵を描くにはワザがいるかも
・線画に使うとバケツツールで漏れにくい。漏れてもわかりやすい(気がする)
・拡大・縮小するとこのガタガタが周りの色と濁ったりする
私はドット絵以外ではあまり使わないですが、結構使ってる人がいる気がします。ドット絵を描くときには必須のツール。これがないとしんどいです。
というわけで、ざっと4種類紹介しました。みなさんがいつも使っている基本的なペンとなると、おそらくこの辺ではないでしょうか。
ここからさらに筆圧や濃度、もちろん色の変更も含めて、さまざまな設定の選択肢があります。
例として、
・1つ目は筆圧(自分の手の力)
・2つ目はブラシ濃度
・3つ目は筆圧感知を削除
して書いてみました。どれも鉛筆ツールです。
うーん、奥が深い!
種類ありすぎて……わかんない!
いや、本当にそうですよね。
いまのペンが自分の絵に合ってるかどうか以前に、まず選択肢を知る必要があるわけです。いままで色鉛筆12色セットを使っていたのに、急に72色セットをドンと渡されたような……。
まずはいろんなペンに触れてみることが良いかもしれませんね。自分が今まで使っていなかったものを、あえて使ってみるとか。
たとえば「CLIP STUDIO PAINT」なら、ブラシの配布サイトとかがたくさんあります。「CLIP STUDIO ASSETS」を使って、なんとなく眺めるところからスタートでもいいいんじゃないでしょうか。
他のツールなら、「(ツール名) ペン設定 ダウンロード」いろいろ触ってみて「あ、これいいな」「気になるな」というものが見つかったら、ブラシ沼の入口です。
あとはお好きに。いつも通り、楽しければ良いのです。
まとめ
①ペンの種類を知るのは上達への近道
②基本的なペンの種類アレコレ
③ダウンロードサイトを眺めよう
次回は何をハナシましょうかね。まだ何も考えてないです。なにか「こういうハナシしてほしい!」とかありましたらお気軽にリクエストしてください。
余談ですが、去る2025/11/21に株式会社ホビージャパン様より私が監修したぬりえの本「東方Project 幻想郷の塗り絵2」が出ました。マジでゲストさんたちが豪華すぎる。

大人気の『東方Project 幻想郷の塗り絵』、3年振りの新作が登場!
大人気コンテンツ! 「東方project」キャラクターの塗り絵を約31種収録!!
東方Projectのキャラクターを網羅した『東方Project 幻想郷の塗り絵』に待望の続編が登場!
東方イラストで著名な「粗茶」、「ゆっくり霊夢」、「ゆっくり魔理沙」で有名な「まそ」など20名以上の東方絵師が参加。
おなじみの大人気キャラから、新規キャラまで、全31種類で贈るバラエティ豊かな塗り絵本です。自分の好きな画材、好きな色で東方キャラを塗ってみませんか?
全国の書店やamazonで買えるので、よかったらお手にとって頂ければ幸いです。
それではまた次回お会いしましょう~。
チルノでもワカル!おえかきのハナシ「ブラシツールを知ろう!のハナシ」 #チルワカおえかき おわり










