我楽多バックナンバー「霜降り明星・粗品 ショートインタビュー」
これまでの東方我楽多叢誌の記事をふりかえります
2019年10月に創刊し、今年で4年目を迎える東方二次創作メディア「東方我楽多叢誌 ~ strange article of the outer world」。数年にわたり、東方のありとあらゆる動きを追ってきました。
そんな東方我楽多叢誌が過去に掲載した記事を振り返るコーナー、それが「我楽多バックナンバー」です。
今回は、霜降り明星・粗品さんへのインタビュー記事を取り上げます!
二冠の男の東方Project愛
「感動するシューティングゲームっていうのは中々無い。ZUNさんには本当に、健康に気をつけて欲しい」霜降り明星・粗品 ショートインタビュー
漫才の最高峰「M-1グランプリ」。ピン芸人日本一決定戦「R-1グランプリ」。このふたつの栄冠を同時に獲得している芸人はこの世にふたりしかいません。マヂカルラブリー・野田クリスタル。そして、霜降り明星・粗品。そんな稀代の天才の共通点はもうひとつ――そう、東方Projectの大ファンであること。
とあるテレビ番組で着ていた“さとりTシャツ”をきっかけにダメ元でオファーをしてみたら、もらえてしまった出演OK。霜降り明星・粗品さんが東方ステーションに出演したのは、今から約3年前の「東方ステーション#23 原作特集」です。
そんな番組出演直後の粗品さんにお話を伺ったのが、2020年6月掲載の「『感動するシューティングゲームっていうのは中々無い。ZUNさんには本当に、健康に気をつけて欲しい』霜降り明星・粗品 ショートインタビュー」。粗品さんの「東方Project愛」について、番組で触れられなかったさらにコアな内容について触れた記事となっています。
「東方ステーション#23 原作特集」配信内で語られた東方エピソードをピックアップした、ニコニコニュース編集部作成の記事もございます。番組の内容とあわせてこちらもご覧ください。
粗品さんの東方愛のクセが強い。「『少女綺想曲』はお笑い的に最強のシステム」「(地上波で)東方の曲でネタをやりたかった」─「東方ステーション」で語られたエピソードを紹介
YouTubeの向こうのあの人だって、実はぼくたちと同じ日々を送っていたのかもしれない
まず語られたのは大好きなキャラクター「チルノ」について。好きな理由は「顔」と言い切る粗品さん、さらに出てきたのはTwitterのとあるbotの話でした。好感度が設定された「チルノbot」に本気で恋をし、リプライを送りまくり、botから送られてきた誕生日ケーキの写真に歓喜した、当時高校生の粗品さん。このエピソードはずっと忘れられないそうです。
学生時代の「学校から帰ってきて真っ先にパソコンの前に座り、寝るまでそこにいた」「ニコニコ動画が全てだった」というエピソードに、「自分もかつて同じだった」あるいは「今自分が同じ気持ちだ」と感じた東方ファンも多かったかもしれません。
かつてニコニコ動画が担っていた“若年層の東方への入り口”は、YouTubeがメインとなっています。ゆっくりから東方を知る子も多い今、あと5年……いや3年もすれば、粗品さんと似たようなスターがまた東方から生まれるのでしょうか。いや、すでにたくさん生まれているのかも?
東方は「感動するシューティングゲーム」。ZUNさんの健康をなによりも願って
東方原作ゲームについて、粗品さんは「(弾幕が)やっぱり美しい。音楽との融合性が素晴らしい」と語っています。ご自身も音楽を作られることもあり、放送では「ソフトは何を使ってるんですか? どのプラグイン使ってます?」「メロディはどうやって思いついてるんですか?」と、突っ込んだ質問を多数していました。
いつか、粗品さんが東方アレンジをご自分の手で作られることもあるのでしょうか……?
「もしご自身のファンに東方の良さを語りかけるなら」との問いには「原作はやっぱり面白いです。ゲームが好きな人は、原作をやってみてほしい。感動するシューティングゲームっていうのは、中々無いと思うので」と、まっすぐな原作・原曲愛を語った粗品さん。インタビューさせていただいた私自身も「この方は本当に東方Projectが好きなんだな」と、その真摯な思いをひしひしと感じました。
インタビューの最後、悩みに悩んで出てきた“ZUNさんへの一言”は「本当に、健康に気をつけて欲しいです」でした。またいつかぜひ機会があれば、粗品さんに東方への愛を語ってほしいですね。
我楽多バックナンバー「霜降り明星・粗品 ショートインタビュー」 おわり