東方我楽多叢誌(とうほうがらくたそうし)は、世界有数の「同人」たちがあふれる東方Projectについて発信するメディアです。原作者であるZUNさんをはじめとした、作家たち、作品たち、そしてそれらをとりまく文化の姿そのものを取り上げ、世界に向けて誇らしく発信することで、東方Projectのみならず「同人文化」そのものをさらに刺激する媒体を目指し、創刊いたします。

     東方我楽多叢誌(とうほうがらくたそうし)は、世界有数の「同人」たちがあふれる東方Projectについて発信するメディアです。原作者であるZUNさんをはじめとした、作家たち、作品たち、そしてそれらをとりまく文化の姿そのものを取り上げ、世界に向けて誇らしく発信することで、東方Projectのみならず「同人文化」そのものをさらに刺激する媒体を目指し、創刊いたします。

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我楽多バックナンバー「2019年8月開催「上海THO」1万字現地レポート」

これまでの東方我楽多叢誌の記事をふりかえります

 2019年10月に創刊し、今年で4年目を迎える東方二次創作メディア「東方我楽多叢誌 ~ strange article of the outer world」。数年にわたり、東方のありとあらゆる動きを追ってきました。

 そんな東方我楽多叢誌が過去に掲載した記事を振り返るコーナー、それが「我楽多バックナンバー」です。

 今回は、『本当に「中国の東方はアツい」のか? 8月開催「上海THO」1万字現地レポート』をピックアップしました。

 

本当に「中国の東方はアツい」のか? 8月開催「上海THO」1万字現地レポート

 取材クルーである東方我楽多叢誌編集部・西河氏が向かったのは、2019年の上海。

「第十届 上海THONLY 东方滴星盏~ほしをしたたるさかずき」の会場に潜入したこのレポートは、 「ビフォーコロナ」の海外イベントの様相を知ることのできる、今では貴重な資料になっています。

 ちなみにTHOとは”ToHoOnly”の略で、2019年で開催十年目を迎えていた歴史のあるイベントです。今でこそ中国各地で東方オンリーイベントが開催されているものの、上海THOが最大級だと言われています。

 

やっぱり中国はデカい

 上海THOの会場となったのは、上海国際コンベンション&エキシビジョンセンター(上海跨国采购会展中心)です。

 会場写真は東京ビッグサイトを彷彿とさせますね。使われている会場は16,000平方メートルと、ビッグサイトの1ホールよりも大きいとのこと。さすが、スケールが違いますね。

 

熱狂に包まれる会場、やっぱり手渡しで作品を買いたい

 真夏の上海は東京と変わらない暑さ。それでも早朝から大勢の一般参加者が会場で待機していました。

 サークル参加者はというと、日本からは「凋叶棕」「東方事変」など6サークルが参加。開場から30分もしないうちに完売するなど、日本国内だけでなく中国でも作品を心待ちにしているファンが大勢いることを証明しました。

 

ゲームブースも盛況。ファンを熱狂させた、史上初の「凋叶棕」ライブ出演

 上海THO初の試みとして設置されたゲーム展示ブースも、参加者たちに好評を博しました。

 日本からもゲームサークル・ゲームパブリッシャーが参加し、「幻想郷萃夜祭」の試遊台は始終埋まっている状態に。

 また、このイベントでは別会場にて併催する形で、東方アレンジ音楽の大規模ライブも催されており、このステージには日本からの参加者も出演しました。

 なんと今回の上海THOでは、人気音楽サークル「凋叶棕」が国内外で初のライブ出演を果たすことに。

 

異国の「同好の士」の安心感

▲日本語、わりと通じる

 英語すら通じないことも多い上海で、なぜかこの会場だけは日本語が5割ぐらいの確率で通じることに驚かされます。

 海外コンテンツを摂取しに行ける程のファンだからということもあるし、何よりも、海を越えても東方という同じ「好き」で繋がった相手に対する優しさがあるのでしょう。

 思い思いの楽器を持ち込んで即興で演奏会を開いたり、ヲタ芸を打つ集団と一緒に「Bad Apple!! feat.nomico」を踊ったり……多くのファンたちが限られた時間を噛み締めるようにして過ごすさまは、海の向こうでもファンは同じということを感じさせてくれました。

 

 中国での東方人気をこれでもかというほど感じさせてくれる記事でした。何より日本語が通じたというのは衝撃的ですね。自分も海外イベントに行ってみたくなりました。

 ちなみに上海THOの現在ですが、2021年8月の『第11回上海THONLY(东方露明境)』が新型コロナウィルス感染症の影響により延期されて以来、上海での開催はまだありませんが、深センなどの他の都市では東方オンリーイベントが開催されているようです。

 ファンたちの心に点いたアツい炎は簡単には消えないはず。

 またこの記事のような、活気に満ち溢れたイベントに行ける日が待ち遠しいですね。

我楽多バックナンバー「2019年8月開催「上海THO」1万字現地レポート」 おわり

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