「ペルー出身!めくるめく中南米アレンジの世界」東方アレンジ楽曲レビュー:Someone 45356
東方アレンジ楽曲レビュー:Someone 45356
Someone 45356のラテンアメリカ東方アレンジ
まずはこの2つの動画を聴いてほしい。
これを初めて聴いた時、私はたまらなくロマンを感じた。皆さんはどうだろうか?
ようこそ、ラテンアメリカへ。中南米の東方アレンジの世界へ。
今回ご紹介するのは、南米ペルー出身の編曲者Someone 45356氏による東方アレンジだ。
上記2つのアレンジは、ロックを聴き慣れた耳であればちょっと親しみがありつつ、新鮮な音に感じたのではないだろうか。ギターやハイハットは鳴っているが、所謂ロックのドラムセットではなく、チャカポコとしたラテンなパーカッションが鳴っている。ギターの音もちょっと古臭いというか、デケデケした音だ。
一つ目は「月時計 ~ ルナ・ダイアル」のサイケデリック・クンビア(Cumbia psicodélica)というペルーの音楽ジャンルのアレンジだ。Someone 45356氏のアレンジの中で筆者が最も好きな曲である。とにかくカッコいい。ギターがボワァ~ン、ギャ~ンとデカく鳴ったり、グニョグニョしてるのが楽しいし、ギターが落ち着いた時に来るパーカッションの音はお茶目でありながらバシッと決まっている。
二つ目は「緑眼のジェラシー」のチチャ(Chicha)というジャンルのアレンジ。こちらもペルーの音楽だ。先ほどと同じような音のギターはありつつ、「緑眼のジェラシー」の悲しげな曲調が直球で表現されている。ギターが泣いてますね。また、途中から笛の音が入ってくるのも楽しい。これはアンデス地方の民俗楽器であるサンポーニャだろう。動画の絵も素晴らしい。夜のペルーの街頭に立つキャップを被ったパルスィである。まさにこういう音が聞こえてきそうな雰囲気だ。
サイケデリック・クンビア/チチャとは何か
いきなりサイケデリック・クンビアやらチチャやら何なんだと思われたかもしれない。簡単に背景を説明しよう。説明が苦手な人はサッと飛ばしてもらってかまわない。
サイケデリック・クンビアもチチャも、クンビア(Cumbia)から派生した音楽である。
まず、クンビアという音楽がある。クンビアは南米コロンビアで発祥した音楽だ。2/4拍子のシンプルなリズムで刻まれる音楽で、20世紀中盤にポピュラー音楽化が進んだ。筆者の極めて大雑把な理解では「タッタタ、タッタタ」という2拍子がパーカッションで刻まれているのがクンビアだ。特にマラカスやギロ、カウベルを含めたティンバレス等で刻まれていることが多いように思う。ちなみにSomeone 45356氏の曲にも「おてんば恋娘」の比較的正当派なクンビアアレンジがある。
さて、サイケデリック・クンビアは1960年代のペルーにおいてクンビアとエレキギターが合わさったことで生まれた。そしてそのエレキギターの音として取り入れられたのは、当時のアメリカ西海岸で流行していたサーフ・ロックのデケデケした音であり、その後にブームとなったサイケデリック・ロックのエフェクターで歪んだ音だ。
1970年代にはこうしたサイケデリック・クンビアの音にワイノ(Huayno)というペルー山間部の民俗舞曲(大雑把に言えば、アンデス地方の民族音楽であるフォルクローレに近いもの)が融合し、チチャが生まれた。チチャは山間部から海岸部である首都リマに流入してきた移住民の間で人気になったという。故郷の音がありつつも、新鮮に感じるサウンドは多くの人の心を捉えたのだろう。先ほどの「緑眼のジェラシー」アレンジでも笛にアンデスな要素があるように思う。
多様な中南米アレンジ
さて、次に紹介するのは「明治17年の上海アリス」のクエッカ(Cueca)というジャンルのアレンジだ。
クエッカというのは南米の舞曲のジャンルの一つ。6/8拍子のリズムに乗せて、男女のペアがハンカチが振り回しながら踊る。クエッカにはボリビア、チリ、アルゼンチンのスタイルが存在するが、このアレンジはチリのスタイルのものだ。
このアレンジも筆者のお気に入りで、原曲のメロディーが6拍子に再編成されており、聴いていて面白い。筆者はEDMが好きだが、このアレンジはけっこうテンポが速いので体を揺すりながらEDM的に聴くことができる。ピアノの跳ねた感じも嬉しい。氏が意図したものか分からないが、ピアノとパーカッションが音としてゴチャッと固まった感じになっている所為(?)か、低音がちょっとゴワゴワしていて分厚くなっているのもEDM的な耳には楽しいところだ。
ちなみに冒頭と終盤に聞こえる会話は、サークル「あ~るの~と」の「第7回東方M-1ぐらんぷり『ぱちゅみりん』」をサンプリングしたものである。
続いては「ほおずきみたいに紅い魂」のスークース(Soukous)アレンジ。
これも好きなアレンジだ。氏のアレンジの中ではかなり原曲にストレートなアレンジだろう。とにかくカッコいい。ギターの音が爽快で、それでいて哀愁漂うアレンジだ。コンガ(?)とドラムとベースで作られるリズムが最高に気持ち良い。
スークースはアフリカのコンゴで誕生したジャンルだが、音楽的にはキューバのルンバから派生したものだ。ルンバと同じくダンス音楽であり、「Soukous」でYouTubeで検索すれば黒人の人たちが軽快に踊っている映像が見られる。
「運命のダークサイド」のアフロ・キューバン・ジャズ(Afro-Cuban Jazz)アレンジ。
キューバを中心に発展した、ラテンアメリカのリズムを基調としたラテンジャズの一つである。Someone 45356氏が概要コメントで書いているようにサルサ色が強く、聴いていて面白い。とはいえ、サルサの賑やかな感じというよりは、全体的に抑制の効いた渋いカッコ良さに溢れた曲に感じる。
「クレイジーバックダンサーズ」のチャチャチャ(Cha-cha-chá)アレンジ。
チャチャチャはキューバ起源の音楽ジャンルで、日本でも社交ダンスの種目の一つとして使われるので、そちらで知っている人もいるかもしれない。
アレンジ自体は少し怪しげでほのぼのしたゲームの日常会話みたいな雰囲気があって良い。ギ~チョチョ、ギ~チョチョというギロを含んだパーカッションの音が耳に残るし、1:20~からのフルートみたいなパートも爽やかだ。
イラストでは爾子田里乃と丁礼田舞がチャチャチャのダンスのポーズを取っており、氏は「荒木飛呂彦がジョジョのポーズのいくつかをどこからインスパイアされたか理解したよ(笑)」と概要欄でコメントしている。
「ハルトマンの妖怪少女」のヴァルス・クリオーリョ(Vals criollo)アレンジ。
ヴァルス・クリオーリョはペルーのワルツだ。植民地時代にスペインからペルーに持ち込まれたワルツを発展させたものになる。動画イラストの背景はペルーの首都リマの観光名所であるリマ歴史地区の大聖堂だ。これは植民地時代の建物であり、曲のスタイルに合わせてチョイスしたものだろう。
クリオーリョ音楽はヨーロッパ、アフリカ、アンデス音楽が混じり合ったペルー音楽のことで、ヴァルス・クリオーリョはその代表的なものであるらしい。ギターやアコーディオン等とともにカホンが使用されており、その楽器編成からもヨーロッパと黒人音楽の影響が見て取れる。雰囲気の良いアレンジだ。
「U.N.オーエンは彼女なのか?」のカポラル(Caporal)アレンジ。
カポラルは南米ボリビアの舞曲だ。「Caporal」でYouTube検索すると、男女ともに煌びやかな衣装に身を包みパレードのような感じで踊っているのが見られる。特に男性衣装のブーツにたくさんの鈴が付いているのが印象的だ。ボリビアのワイニョ(ボリビアの民俗舞曲であり、アンデス音楽。ペルーのワイノとほぼ同じもの)が黒人音楽の影響を受けて出来たものであるらしい。
このアレンジも鳴っている楽器はたしかにアンデスな感じだが、雰囲気は勇ましく、ホイッスルのような音にはお祭り感がある。面白い曲だ。
動画のイラストについては説明するまでもないかもしれないが、有名MAD動画である「M.C.ドナルドはダンスに夢中なのか?最終鬼畜道化師ドナルド・M」のワンシーンを元にしたものである。とはいえ、背景はボリビア的風景(?)になっているし、フランドールとドナルドの服装はカポラルの派手な衣装アレンジになっている。
そして棚の上にはFumoこと、ふもふもぬいぐるみのレミリアとチュパカブラが置かれている。チュパカブラは今でこそ天火人ちやりのイメージだが、それ以前でいえば東方鈴奈庵でレミリアがペットとして飼っていたエピソードがある。この動画の参照先は後者の方だろう。そしてチュパカブラは南米の妖怪でもある。
また、概要コメントにあるようにボリビアにマクドナルドの店舗は存在せず、そういう意味では幻想郷的な絵図になっているといえるかもしれない。いろいろと変な動画である。
Someone 45356とは何者か
Someone 45356氏はペルー出身でアメリカ在住の人物だ。氏のYouTube動画の概要コメントにはスペイン語と英語が混在している。東方アレンジを本格的に制作し始めたのは2023年3月21日に投稿された「U.N.オーエンは彼女なのか?」のクンビアアレンジからである。
「U.N.オーエンは彼女なのか?」は東方Projectの楽曲の中では最も知名度が高い。もはや東方Projectの中の一つの楽曲というよりは、ゲームの有名音楽の一つとして扱われているような感がある。
U.N.オーエンはYouTube上の楽曲投稿者にとって馴染みのある曲であり、再生数も伸びやすい課題曲となっている。このアレンジも2万回再生されており、氏のヒット作の一つである。氏の良いところはクンビアという新鮮な切り口でアレンジしてみせたことであろう。
だが、何より素晴らしいのはU.N.オーエンアレンジ単発で終わらずに、その後も東方アレンジを作り続けてくれていることにある。
2023年3月の最初の動画以降、ほとんど3日に1回というペースで新しい東方アレンジの動画をアップし続けている。もちろんこれは現在も更新中だ。驚異的なペースである。筆者のような東方アレンジファンからすれば奇跡みたいなことだ。あなたが東方アレンジを作ってくれていて本当に良かった。
また、動画を見て気づいた方も多いと思うが、氏は動画のイラストも自分で描いている。動画に登場するラテンアメリカな服装をした東方キャラたちは見ていて楽しい。画風にも味がある。
実はSomeone 45356氏はpixivアカウント(https://www.pixiv.net/users/91366864)を持っており、こちらではシリーズものの東方二次創作漫画をずっと描き続けている。台詞は全て英語なのでとっつきにくい部分もあるが、旧作キャラから奥野田美宵まで様々なキャラが出てくる読み応えのある物語になっているようだ。この精力的な創作量には驚くばかりである。ここまでくると本当にこの人は東方が好きなんだなとちょっと感動してしまう。
動画のイラストでいえば、筆者はイラスト内で使われているフォントもけっこう凝っているなと思う。毎回アレンジのジャンルに合わせてスタイリッシュに、あるいは面白味のある感じに仕上げている。また、アニメーションのあるアレンジ動画もある。
以前紹介したフランスの東方アレンジ制作者Nocti氏も自分で動画のイラストを描いており、日本であればぱらどっと氏もそういうスタイルだろう。自身の曲のコンセプトをそのまま自分でイラストに出来るのは強いアドバンテージに思われるし、個人で高頻度に楽曲を発表し皆の注目を集めていくには、そうした能力が必要になってきているのかもしれない。
ラテンアメリカ音楽の東方アレンジ概説
日本の東方アレンジで南米といえば、アンデス地方の民俗楽器を用いたフォルクローレアレンジを制作しているサークル「ジャージと愉快な仲間たち」が挙げられる。
2023年にアルゼンチンの国営エネルギー会社がこのサークルの曲「アンデス春秋」をプロモーション動画に使用していたことでも話題になった。原曲が「上海紅茶館 ~ Chinese Tea」だったので「アルゼンチン美鈴」なるファンアートも生まれた。
アルゼンチン国営エネルギー会社YPFが3年前に公開したプロモーションビデオに当サークルの作品「アンデス春秋」が使われていたそうです。もちろん無断転載ですが、現地のビデオクリエイターが当サークルの作品を選んでくれたことには嬉しい気持ちもありますね……! https://t.co/pkZch20SaL
— ジャージと愉快な仲間たち (@Jersey_Andes) July 13, 2023
このビデオがアルゼンチン東方界隈に広まって「アルゼンチン美鈴」が爆誕したとのこと。東方らしい世界の広がりを感じますね(エンパナーダ売りの美鈴いいな……) https://t.co/eGgzokPTGu
— ジャージと愉快な仲間たち (@Jersey_Andes) July 13, 2023
また、ラテン・ジャズでいえばブラジリアン・ジャズであるボサノヴァは日本の東方アレンジの一角を占めている。サークル「Shibayan Records」の「TOHO BOSSA NOVA」シリーズが有名どころだろう。
「TOHO BOSSA NOVA 2」に収録されている「タイニーリトル・アジアンタム」がサンプリングされた動画「Omae Wa Mou」が2019年頃に話題になったことを覚えている人も多いのではないだろうか。
東方Projectの同人CDをサンプリングした「Omae Wa Mou」がTikTok経由で世界中でバイラルを巻き起こしている謎現象について(note)
実はSomeone 45356氏の動画にも「タイニーリトル・アジアンタム」をボサノヴァからサンバへとアレンジしたものがある。力強いアレンジになっていて面白い。言うまでもなく、サンバもまたブラジルの音楽である。
また、Someone 45356氏は「東方の音楽サークルはラテン音楽というとジャズの方に重点を置く傾向にある」「サルサのアレンジがあまりないのは不思議だ」と述べている。氏なりに対抗意識を持って楽曲を作っているのだろう。これは筆者としてはすごく嬉しい。今までに無いものを作ってやるぞという気概。それは人間の創作の初期衝動の一つである。
下記に氏のサルサアレンジの一例を挙げておく。「秘匿されたフォーシーズンズ」のアレンジである。アコースティックな雰囲気ではなく、シンセサイザーの音が鳴っているのは面白い。
筆者の個人的な意見ではあるが、日本ではサルサというとダンスというイメージが強く、鑑賞用の音楽ジャンルとしてはあまり認識されていないのではないかと思う。これはDTM制作者や演奏者の側の意識にも影響しているのではないだろうか。また、ダンスとしても日本ではラテンアメリカほどサルサが身近にあるわけではないだろう。
ちなみにサルサではないが、中国の東方サークル「大柚子」からラテンダンス(社交ダンス)音楽メインのアルバムが2023年に出ており、そのジャンルはルンバ、サンバ、チャチャチャ、パソドブレ、ジャイヴという感じで、競技ダンスのラテン系の種目が全て網羅されている。特にチャチャチャ形式の「ネクロファンタジア」アレンジである「INTO FIRE」はキャッチーで面白い。20年代はラテン音楽の波が東方アレンジに来るのかもしれない。
Someone 45356のアレンジの特色
さて、Someone 45356氏の動画には自身のアレンジをまとめた「Combi De Touhou」なるものがある。
タイトルを見てピンと来た方もおられるだろうが、これはサークル「DDBY」の「Cafe de Touhou」シリーズをオマージュしたものだ。本家「Cafe de Touhou」はその名の通りカフェで流れるようなラウンジ・ミュージックの東方アレンジ集で、ピアノやジャズ、AOR等のアレンジがメインの落ち着いた作業用BGMなアルバムだ。
一方でSomeone 45356氏の「Combi De Touhou」はクンビア、チチャ、サルサ等がメインのアルバムだ。
動画のイラストに描かれるのはラテンアメリカの街角をわちゃわちゃと往来する東方キャラたちである。そこで志向されているのは洗練された雰囲気のラウンジ・ミュージックではなく、ちょっと猥雑な街頭で流れるような、俗っぽくてゆるい空気感の曲なのだろうと思う。こうした方向性の違いはとても面白い。すでに2作目である「Combi De Touhou 2」も公開されている。
大雑把な言い方にはなるが、Someone 45356氏は中南米の音楽ジャンルとしてはアンデス音楽のフォクルローレやボサノヴァしかなかった東方アレンジの世界に様々なジャンルを持ち込んだといえるのではないだろうか。今回の記事で紹介したものは氏のアレンジの一部でしかない。YouTubeチャンネルを見ればその多種多様さに驚くだろう。
そして聴いて頂いて分かるように、氏の曲には電気楽器や電子楽器を含む様々な楽器が登場する。それはチチャでみるようなエレキギターだけではない。例えば、下記の「セラミックスの杖刀人」アレンジのジャンルはワイノであり、アンデス地方の民族音楽であるフォルクローレとほとんど同一視されるようなものだ。
だが、ワイノは伝統的なスタイルのフォルクローレとはやはり異なる。もちろん、民俗楽器であるケーナやサンポーニャ等の笛は鳴っているが、同時にブラスバンドな管楽器やバイオリンも入ってくる。電子ドラムのポポンという小気味良い音までも聴こえてくる。ワイノはそのような、より大衆的な音楽なのである。
私たちが他の国々の民族的な音楽に目を向ける時、多くの場合、電気楽器や電子楽器を含まないアコースティックなものをイメージする。
もちろん、真に伝統的な民族音楽はアコースティックなものなのだが、氏のラテン音楽アレンジはそこから少しはみ出したような、ファジーな音の世界を見せてくれる。そして実際、それは現地でもそのように演奏されている音楽なのだろう。ラテンアメリカ音楽は歴史的にみればヨーロッパ・アフリカ・南米先住民の文化の交差点でもある。そうした要素も含めた大衆的な音楽の混交と発展の先に、Someone 45356氏の東方アレンジはある。
余談だが、筆者自身もSomeone 45356氏のアレンジを聴くまでクンビアというジャンルを知らなかった。チチャやサイケデリック・クンビアなんて尚更である。だが、本記事の冒頭でも書いたように、氏のアレンジに衝撃を受けて、そこからこのジャンルのファンになった。東方アレンジからは外れるが、おすすめを下記に紹介しておく。
実はチチャというジャンルはゼロ年代に北米や欧州でも話題になったようだ。その契機となったのが2004年にオリビエ・コナンというフランス人がペルー旅行をしてチチャのレコードを収集し欧米に紹介したコンピレーションアルバム「The Roots of Chicha」である。素晴らしい雰囲気のアルバムだ。
また、「Los Destellos」というサイケデリック・クンビアを確立したといわれるペルーのバンドがあり、このバンドの音源から特にサイケデリック色の強い曲を選りすぐったアルバム「Sicodélicos」はとにかくめちゃくちゃカッコいい。
Someone 45356氏は多作なアレンジャーである。動画にして120曲程度の東方アレンジがある。中には粗削りな曲もあるように思う。だが、一貫してどれも実験的で野心と遊び心に溢れている。「こんなアレンジ作ってみたんだけど、ちょっと聴いてみてよ!」と気軽に肩を叩かれているような感じだ。そして実際、氏のアレンジは筆者の耳にはとても斬新に響く。他ではほとんど聴かないようなものばかりだ。それが筆者にはたまらなく嬉しい。次はどんなアレンジをしてくれるのだろう。今後とも楽しみに追っていきたい。
是非みなさんも、Someone 45356氏のYouTubeチャンネルからお気に入りの曲を見つけてみてほしい。
編曲者情報
作者名:Someone 45356