東方我楽多叢誌(とうほうがらくたそうし)は、世界有数の「同人」たちがあふれる東方Projectについて発信するメディアです。原作者であるZUNさんをはじめとした、作家たち、作品たち、そしてそれらをとりまく文化の姿そのものを取り上げ、世界に向けて誇らしく発信することで、東方Projectのみならず「同人文化」そのものをさらに刺激する媒体を目指し、創刊いたします。

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「COOL&CREATEのビートまりおはクールなクリエイターなのか?」 『東方オトハナビ』全曲レビュー!! Disc1-02『天弓天華オトハナビ/COOL&CREATE』

『東方オトハナビ』全曲レビュー 「天弓天華オトハナビ/COOL&CREATE」

 8月14日にリリースされた、東方アレンジ“お祭り“コンピレーションアルバム東方オトハナビ

 同人イベントが思うように開けなくなってしまった今、「こんなときだからこそ、俺たちの東方愛を盛り上げたい!」という、COOL&CREATEのビートまりおさんの呼びかけによって始まった「東方アレンジ活性化大作戦」。『東方オトハナビ』は、Disc4枚、合計40曲、総勢38もの東方音楽サークルが集まった、まさにお祭りといえるコンピレーションアルバムになりました。

 参加した面々の中には、なんと「上海アリス幻樂団」のZUNさんも。この『東方オトハナビ』のために1曲書き下ろしています。

 そんな『東方オトハナビ』をさらに盛り上げたい!
 ということで、東方我楽多叢誌では(Bonus Trackの『マツヨイナイトバグ』『幻想に咲いた花』を除いた)全38曲を、1曲ずつレビュー! 日曜日・祝日を除く毎日、1曲1記事のペースで更新いたします。

 本日のレビューは『天弓天華オトハナビ/COOL&CREATE』。ライターは、dBu Musicどぶウサギさんです。

 

「COOL&CREATEのビートまりおはクールなクリエイターなのか?」 ライター:どぶウサギ(dBu music)

Disc1-02 天弓天華オトハナビ/COOL&CREATE

 夏の暑さも昇り調子の2021年7月下旬。開催中の東京オリンピックの話題など露ほども出ない、静かなツイッターのタイムラインを眺めていると、東方我楽多叢誌さんから大型コンピレーションアルバム『東方オトハナビ』のレビュー執筆依頼が届いた。

 担当楽曲は、発起人であるCOOL&CREATEの楽曲『天弓天華オトハナビ』。

 東方アレンジ黎明期から活動しているふたりならではの関係性、どぶウサギのCOOL&CREATE論、ビートまりお論を執筆して欲しいとのことだった。

 

 Eh bien、なかなかに恐ろしい依頼をなさるのは好奇心故か、飽くなき探究心からか、ほかに適任が居なかったからか。

 ともあれこのような機会は大変貴重だと思い、二つ返事で受任した。

 

 ビートまりお氏(以下まりおさん)とはどのような人間か、私なりに書けることを書き、インターネットの海に放流したいと思う。それがウミガメの鼻に刺さり世のスーパーマーケットからレジ袋が消えることになるのか、『東方オトハナビ』の売れ行きが多少上下し、いくつかの市場が救われるのか、私は知らない。

 

 まりおさんと初めて出会ったのは2005年05月04日の都産貿、第二回博麗神社例大祭でのことだった。

 当時、すでにBMS作者でネット上の有名人だったまりおさんが、赤いアロハシャツを着て私のサークルスペースへとフレンドリーに挨拶しに来てくれた。

 それを、私はまるで珍獣を見たような感覚で、「あ!まりおさんだ!」と声を上げ指差したのをおぼろげに覚えている。私とまりおさんは、それまでお互いになんとなく存在を知っていたが、イベントで初めて邂逅するという同人作家ではよくある仲だった。

 

 そのときにいただいた名盤『東方ストライク』に収録されている楽曲、『レザマリでもつらくないっ!』、『drizzly rain』など、まだインストゥルメンタル全盛だった当時の東方アレンジ界では珍しいボーカル曲たちや、『Help me, ERINNNNNN!!』、『最終鬼畜妹フランドール・S』などなど、どの曲も東方原作ゲームやキャラに対する愛情に溢れており、非常に熱量の高い作品だった。

 

 イベントのあと、例大祭の主催をしていた鈴木龍道氏から私へ、東方でライブイベント(後の東方音楽イベント『Flowering Night 2006』)をやりたいという話が持ちかけられた。

 早速、COOL&CREATEに出演をオファーし、まりおさんが「バンドで生演奏するツテがほしい」というので、石鹸屋のhellnian氏を紹介した。

 まりおさんとhellnian氏の2人を私のセダン車の■■■■■■■へと押し込み、銭湯で仲良く()なってもらい、人として大事な何かを捨ててもらった。

 

 その後、私が代表を務めた『Flowering Night』でも、まりおさんはその才能を余すこと無く発揮し、東方同人音楽シーンでの立役者としての地位を不動のものにしたと思う。

 稀代の盛り上げ上手であり、人の心を動かす力を持った類稀なる真のクリエイター。それがまりおさんであると私は確信した。

 

 幕張メッセで開催された『Flowering Night 2009』の前夜では、スタッフの連絡不備により迷惑がかかった出演者からボロクソに怒られてベソベソに号泣していた私を、まりおさんは「近くの神社にイベント成功をお祈りしに行こうぜ!」と誘い出し、励ましてくれた。

 まりおさんは心優しくクールで紳士的な一面も持ち合わせている。

(余談だが、このときライブで使った高級ピアノ、ベーゼンドルファーをジュクチョー氏がずっと試奏していて私は触ることすら出来なかったのが今でも悔やまれている)

 

 他方で、まりおさんは人前で「う◯こう◯こ」と下品な言葉を羅列し、ファンへのサイン色紙には大きな巻き◯ソとそれに纏わり付くハエの絵が定番であり、人としての品性を疑うような芸風で人気を博している。

 それと、実は今回の『東方オトハナビ』の楽曲参加を私も依頼されたのだが、4月に「インストで楽曲参加してもいいの?」などとまりおさんへメール返信したところ、提出締切月の6月まで回答がなかった。企画の発起人の対応としてはまぁまぁのう◯こ具合と言えるだろう。

 

 まとめると、COOL&CREATEのビートまりおは、アロハシャツ装備でう◯こ魔法を唱え、高潔で優しく、熱い魂を持ったクールな紳士的クリエイターだと思う。

 

 『天弓天華オトハナビ』はとても良かった。

 

(文責:どぶウサギ/dBu music)

 

『東方オトハナビ』

http://cool-create.cc/arrange-daisakusen/

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通常版:¥4,950(税込)

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東方ルナティックリリース

この夏、東方音楽サークルで一斉に新譜を発表! 東方同人音楽を盛り上げるべく、それぞれのサークルより一斉に新譜をリリースします!

各サークルのリリース情報は、↓こちらのサイトをチェック!↓

http://cool-create.cc/arrange-daisakusen/#strategy02

 

東方ルナティックリリースに合わせて、東方同人音楽流通では『夏の三週連続リリース祭り』も始まっています!

https://sites.google.com/ban-dai.co.jp/2021summer/

 

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