東方我楽多叢誌(とうほうがらくたそうし)は、世界有数の「同人」たちがあふれる東方Projectについて発信するメディアです。原作者であるZUNさんをはじめとした、作家たち、作品たち、そしてそれらをとりまく文化の姿そのものを取り上げ、世界に向けて誇らしく発信することで、東方Projectのみならず「同人文化」そのものをさらに刺激する媒体を目指し、創刊いたします。

     東方我楽多叢誌(とうほうがらくたそうし)は、世界有数の「同人」たちがあふれる東方Projectについて発信するメディアです。原作者であるZUNさんをはじめとした、作家たち、作品たち、そしてそれらをとりまく文化の姿そのものを取り上げ、世界に向けて誇らしく発信することで、東方Projectのみならず「同人文化」そのものをさらに刺激する媒体を目指し、創刊いたします。

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【舞台裏】上坂すみれが放つ東方コスプレ記事〜その舞台裏に迫る

【独占】上坂すみれ 東方Projectコスプレ撮影インタビュー(8)

 女子高生時代から例大祭に通い、原作をプレイしたどころか、お家でもこっそりと東方コスプレをしていて、過去に発売した曲の作詞ではレミリア・スカーレットを意識していた……そんな知られざる東方愛を持つ、上坂すみれさんの連載はいかがでしたか?

 インタビュー記事は前回で終了しましたが、まだまだお届けできていない撮影&取材の舞台裏などを今回はおまけ編としてお届け! 上坂さんが蓬莱山輝夜、レミリア・スカーレットに変身する姿はもちろん、今回の連載記事のために作られた衣装との初遭遇、その最後の最後まで、余すことなくお伝えいたします。

撮影当日、メイクのその舞台裏

――撮影某日。

 都内の某スタジオに現場入りした上坂さんに「東方Projectを専門とするメディアでして」と自己紹介をしたところ、「お声がけいただけて、とっても嬉しいです」とのお返事をいただき、メイクの合間を縫ってのインタビュー取材となりました。

 まずは、輝夜の衣装に着替え、メイクからスタート。
 ほぼすっぴんのナチュラルな状態で登場し、少しずつ輝夜になっていく上坂さん。その傍らで、東方にまつわるさまざまなお話を伺いました。

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 事前のヘアメイクさんとの打ち合わせでは、輝夜のイメージに合わせたメイクの色味などの細かな調整を重ねていきました。
 やわらかなピンク色を使いつつ、どこか妖艶さを感じられる輝夜。細かなところは上坂さんの手でセルフメイクをしてもらい、一緒に輝夜を作り上げてくれました。

 そして、いつもの上坂さんとの印象がさらに変わるのは、レミリア!
 よりイメージに近づけるべく赤いカラコンを入れることにしていましたが、普段は裸眼の上坂さん。カラコン入れに悪戦苦闘……!

 スタッフ一同「こうやってまぶたを上げると入りやすいですよ!」「あ、いい感じ!いけるいける!」と応援してのカラコン装着となりました。こだわりのレミリアを仕上げるべく、大変頑張っていただきました……。感謝感謝です。

 輝夜に比べて、はっきりとした色使いが際立つレミリアは、ウィッグの鮮やかな水色に負けないように意識したメイクに。ウィッグも実は手を入れて、カットしたり巻いたりと事前に準備をした手の込んだアイテムです。

「メイク、とっても濃い色ですけど、かわいいですよね!」と上坂さん。いつもとは違う表情を見せてくれました。

衣装との初対面、すべては上坂すみれ“専用”

 撮影当日より、さらに遡ること1ヶ月前――。
 事前の衣装合わせにて、今回の2着の衣装が上坂さんに初披露されました。

撮影:雨宮美奈子

「わ、本当に輝夜ですね。すごい豪華な衣装! これ、全部作ったんですか?」

 衣装との初対面で、そう驚いてくれた上坂さん。

 事前にお尋ねしていたサイズをもとに作ってはいたものの、いざ着用してもらうと思った以上に細身(!)だったりと、細かな修正点などが明確になりました。

 座った瞬間の衣装の広がり方なども、実際の撮影を想定して細かにチェック。

撮影:雨宮美奈子

「思ったより重いですね、でもぴったりだし、本当に豪華……私は不器用で、自分では作れなくてコスプレ衣装は専門店などで買うばかりなので。専用だなんて感激です」

 それもそのはず。今回は理想の光沢感や色味を求めて、布探しからがんばった渾身の一着は、上坂さんのためだけを想ってイメージし、サイズまで微調整を繰り返して専用として作った特別な衣装なので、そう言ってもらえると編集部一同、感無量です……。

 実は今回、衣装はもちろん、アクセサリーや手荷物小道具まですべてを“この撮影のためだけに”、ゼロから(!)製作しています。こちらの蓬莱の玉の枝も、もちろん手作り。幻想的な世界観を作り出すために、一役買ってくれました。

(高画質な写真になるようこだわって掲載していますので、ぜひとも後ほど、拡大してその細かさをチェックしてみてください! 連載第1回目で多数登場しています!)

 キャラクターに忠実な完全再現とするのではなく、そこにアレンジを加えて上坂さんならではの衣装にしたい……そんな気持ちで、上坂さんの好きなソビエト連邦(ロシア)にまつわるモチーフなどを入れられないか、衣装製作は編集部内で議論を重ねました。

 ちなみにレミリアは、このようにモチーフをさらにぎゅっと詰め込んでの製作に。
 ラフ画の段階ではこのような状態でした。

 衣装調整の段階では、レミリアのウィッグの長さはまだまだこんな感じ。

撮影:雨宮美奈子

 実際に上坂さんに着用していただき、ここから短くカットして調整、そして縦巻きロールを加えるなどして、撮影当日にはここまで進化させました……!

「カットすると、またウィッグの雰囲気がまったく変わりますね。わあ、レミリアだ、本当にレミリアだ!」と笑顔で喜んでくださった上坂さん。

 細部にまでこだわって材料を選び、丁寧に完成させた今回の2着の衣装は、上坂さんのサイズに合わせた特注品。ということで、撮影終了後に上坂さんも欲しいと言ってくださったので、ご本人にプレゼントさせていただきました。

 もしかすると近いうち、別のシーンでも本衣装をお披露目してくれるチャンスもあるかも……しれません!

 そして完成した、本連載の写真たち。

 できるだけ多く掲載できるように工夫し、たっぷりとお届けさせていただきました。SNSなどでも多くの反響、コメントをいただき、本当にありがとうございました。

 ……ですが、もっともっと上坂さんの東方コスプレ、他のキャラクターでも見てみたい、という皆さまからの声もありまして……ええ、ええ! 編集部一同もまったく同じ気持ちです。

 さらなる上坂さんの新たなコスプレはもちろん、上坂さん念願の原作ゲームクリアへの悲願の行方(!)、そして止まらぬ彼女の東方愛をこれからも東方我楽多叢誌は注目していく予定です。どうぞお見逃しなく!

【舞台裏】上坂すみれが放つ東方コスプレ記事〜その舞台裏に迫る おわり

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