
ひとりでじっくり。ふたりで楽しく。 ~東方二次創作アクションパズル『まりさとアリスのトラップタワー』のススメ~
『まりさとアリスのトラップタワー』のススメ

読者のみなさん、魔法使いはお好きですか? 結構。これを読めばますます好きになりますよ。
魔法使いはアリスが一番好き、どうもガニメデです。
待ちに待った東方新作『東方錦上京』の体験版がついに出ましたね!
早速私もプレイしてみましたが、想像を上回る高難易度設定で、ノーマルクリアしたときにはもうヘトヘト。そんな人、実は多いんじゃないでしょうか?
「錦上京難しすぎる! ちょっとだけ息抜きしたい……!」とリフレッシュをしたい人。
逆にあっさりクリアしてしまって、「製品版まで待てない! その間にクリアできそうなおすすめの東方二次創作ゲームない?」と新たなゲームを探し求めている人。
あるいは私のように、「マリアリが好きなんだけど、新しい供給はないんですか!?」と頬を濡らしながら彷徨っている人。
そんな方々にオススメのゲームが今回ご紹介する、『まりさとアリスのトラップタワー』です!
このゲームは魔理沙とアリスを使い分けながら、簡単な操作とひらめきで謎を解いていく、2D謎解きアクションゲームになります!
前口上はこの辺にして、さっそくゲーム本編のお話をしていきましょう。今回もよろしくお願いします!
文・写真/ガニメデ
編集/土露団子
Entrance 〜このゲームについて〜
『魔理沙とアリスのトラップタワー』は、サークル『ですのや☆』制作の謎解きアクションゲーム。今作はPC版ほか、PS4やNintendo Switchからも販売されております。
ざっくりシナリオをご紹介すると、本を盗られてばかりのパチュリーがにとりに協力してもらい、図書館を迎撃用トラップタワーに作り変えてしまったので、主人公である魔理沙はアリスを半ば巻き込む形で2人で攻略していく、というもの。
ですので、このゲーム自体もシナリオに沿う形で、魔理沙とアリスの2人のキャラクターをうまく使い分けながら本を回収し、ゴールを目指すといった非常にシンプル内容になっています。アクションにありがちなダッシュ操作もないので、必要なのはジャンプだけです。

複雑な操作を求められない一方で、ここで培った経験は他のゲームへの足がかりにもできる点が、このゲームの良いところ。試行錯誤は他のパズルゲームや謎解きゲームに活かせますし、ジャンプ操作に慣れると、タイミングが肝となる様々なゲームにも活かすことができます。
また、この作品におけるマリアリの距離間も大変素晴らしい(ここ重要です!)。基本アリスは巻き込まれ役なのですが、魔理沙を放っておかず、かといって味方にもならず。魔法使い同士の、友人とライバルをかけ合わせた絶妙な雰囲気ですので、マリアリ好きにはたまらないと思います!
そして本作の醍醐味とも言えるのが、”ひらめき“。解けたときの爽快感は最高です! 疲れたメンタルにも一発で効くこと間違いなしです!

本を集めてゴールへ向かうというシンプルな内容なのに、クリアするたびに得られる爽快感と、「解けた!」という自己効力感。
ここまで読めば、今作が初心者から熟練者まで、幅広い層が楽しめるゲームであることが分かるでしょう!
First floor 〜実際に遊んでいく〜
では、ここからは実際のプレイ画面を見ていきましょう。

基本的には、魔理沙とアリスとを切り替えながらプレイしていくことになります。移動についても二人とも同じ操作ですが、一部異なる点があり、その部分こそがこのゲームの面白いところでもあります。
まず、魔理沙は箒での横移動ができます。短距離ですが飛行できるので、細いトゲの隙間や空中のアイテムを取るのに有効です。

次にアリスは自動で歩く人形を出せます。触るとアウトなトゲの上を歩けたり、敵や障害物にぶつかると爆発して破壊してくれる、頼れる戦力です。

このように、二人の特性をうまく活かしながら交互に、あるいは同時に動かして、本を集めながらゴールを目指していきます。ここで紹介しきれていないギミックもたくさんあるので、それはぜひプレイヤーとして挑んでみてください!
Second floor 〜素早く駆け上がれ!〜
慣れてきた方は、タイムアタックに挑んでみましょう。このゲームはクリアタイムによるランキング設定がされており、C→B→A→Sとランクが上がっていきます。
より早く、ステージを駆け抜けて本を回収してSランクを取ると、クリアステージが金色で表示されます。

ステージもこれだけではありません。最大9フロア、それぞれに8ステージがあるので、合計すると72ものステージがあなたを待ち受けています。
序盤は簡単でも、後半になれば手ごたえ抜群のステージも次々と解放されます。一方でミスしてもペナルティやゲームオーバーはないので、何度でもいろいろな攻略を試すことができます。
全ステージSランク攻略は大変な道のりですが、やりこみ要素として骨太な難易度を堪能してみるのも良いでしょう。
Third floor 〜二人でビクトリー!〜
このゲームは二人プレイも可能です。家族や友達と一緒に、Switch一台で楽しむことができます。
人と喋りながらのゲームは、一人では味わえない”楽しさ“を得られます。特に大きいのは、『上手くいかない楽しさ』だと思います。
「そこ先にスイッチ踏んで!」
「本取れた? じゃあ次こっちに……」
「やばい落ちた! あーやられちゃった……」
こんな感じで失敗しても、「ここをこうしたかったんだよな」「じゃあその時は……」といった具合で会話のネタになります。仮にゲームがそこまで上手くなくても、会話は皆さんが思っている以上に弾むものです。
試行錯誤を繰り返しながら、魔理沙とアリスの二人によるビクトリーを目指しましょう!
Exit 〜おわりに〜
ぼくはゲームが大好きです。得意不得意はあっても、これまでかなりの数のゲームを遊んできました。
一方で、この記事を読んでいる人たちの中には、あまりゲームをやってこなかった人や、そもそもゲーム自体が苦手という人も少なからずいるかと思います。
そんな人たちはぜひ、このゲームを足掛かりに、いろんなゲームに触れてもらうきっかけになれたら幸いです。自分が思ってもいなかったゲームが、実は自分の得意なゲームだった、なんてこともよくあります。
逆に、これまでできなかったゲームも他のゲームに触れてから戻ってみると、案外あっさりクリアできるようになっていたりすることもあります。これ、不思議ですけど、本当にあるんですよ。
「あれだけクリアできなかったステージがあっさりできた!」
この感覚は本当に面白く、中毒性があります。こういった不思議な体験も、いろんなゲームに触れてほしい理由の一つです。
これからゲームを始めたい人はもちろん、久しくアクションパズルゲームから離れていた人や、あるいはプレイしているゲームに詰まってしまった人には特におススメです!
ひとりでじっくり、ふたりで楽しくプレイして、「楽しかった!」という声が聞こえれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ひとりでじっくり。ふたりで楽しく。 ~東方二次創作アクションパズル『まりさとアリスのトラップタワー』のススメ~ おわり