東方我楽多叢誌(とうほうがらくたそうし)は、世界有数の「同人」たちがあふれる東方Projectについて発信するメディアです。原作者であるZUNさんをはじめとした、作家たち、作品たち、そしてそれらをとりまく文化の姿そのものを取り上げ、世界に向けて誇らしく発信することで、東方Projectのみならず「同人文化」そのものをさらに刺激する媒体を目指し、創刊いたします。

     東方我楽多叢誌(とうほうがらくたそうし)は、世界有数の「同人」たちがあふれる東方Projectについて発信するメディアです。原作者であるZUNさんをはじめとした、作家たち、作品たち、そしてそれらをとりまく文化の姿そのものを取り上げ、世界に向けて誇らしく発信することで、東方Projectのみならず「同人文化」そのものをさらに刺激する媒体を目指し、創刊いたします。

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インタビュー
2024/08/30

みんながハッピーになるライブを LostWord LIVE 2024 東方LostWord PR担当 ・磯上氏/音楽プロデューサー豚乙女・コンプ氏インタビュー

LostWord LIVE 2024 東方LostWord PR担当 ・磯上氏/音楽プロデューサー豚乙女・コンプ氏インタビュー

 株式会社グッドスマイルカンパニーと株式会社NextNinjaの共同プロジェクトである、東方Project公認二次創作スマートフォン向けRPG『東方LostWord(東方ロストワード)』。

 今年4月には4周年を迎えた、博麗霊夢や霧雨魔理沙など『東方Project』おなじみのキャラクターが活躍するRPGです。

 そんな『東方ロストワード』を応援してくれる方への感謝を込めた音楽イベント“LostWord LIVE 2024”が東方音楽イベントではお馴染みの会場、川崎CLUB CITTA’にて6月22日に開催されました。

 ライブでは、『東方ロストワード』のMVプロジェクトをはじめ、書き下ろし楽曲を提供している音楽サークルさんを中心に、ゲストボーカルも登場。

 観客に驚きと感動を与えてくれた『LostWord LIVE 2024』。その背景には、どのような想いが込められていたのだろうか。

 東方LostWordとMVプロジェクトに関する質問と併せて、この度のライブ開催についてPR担当の磯上氏、そして、音楽プロデューサー兼ロスワライブのオーガナイザーを務めたコンプ氏(豚乙女)にお話を伺った。

文/紡

 

東方LostWordなりの企業二次創作

――本日は『LostWord LIVE 2024』大変お疲れさまでした。早速ではございますが、おふたりの自己紹介からお願いいたします。

コンプ:
 東方LostWordでは音楽プロデューサー、『LostWord LIVE 2024』ではオーガナイザーを担当している豚乙女のコンプです。

磯上:
 東方LostWordでPRを担当している磯上です。リリース前からプロモーション全体の取りまとめを担当し、MVプロジェクトでは立ち上げのときからコンプさんと共に、アーティストの方との取り組みゲーム内連動など全般の調整をしています。

――ライブのお話に先だって、まずは「MVプロジェクトとは何か?」についてのお話をお聞かせください。

コンプ:
 MVプロジェクトは、東方Projectの楽曲アレンジで活動されているサークルと他ジャンルのボーカルアーティストによるコラボレーション企画です。東方音楽サークルによるアレンジ楽曲に、ゲストボーカルが参加し、ロストワードチームによる書き下ろしイラストをMVという作品で表現しています。

 なぜMVプロジェクトを始めたかについては「面白そうじゃん」からスタートしました。東方LostWordに関わった誰もが「ハッピーになる」をコンセプトとし、これは、ロストワードのファンだけでなではなく、ボーカルアーティストや音楽サークルなど本当に関わる方みんながハッピーにることを大切な理念として続けさせてもらっています。

――MVプロジェクトとして制作された楽曲は現在25曲、1年間に6曲以上の制作ペースとなっています。コラボレーションを行うにあたり、東方Projectの楽曲についてアーティストへどのように説明するかなど、難しい面もあったのではないかと思います。

コンプ:
 そういった意味でいうと、苦労話的なものはありませんでした。アーティストの皆さんがプロジェクトに真摯に向き合っていただいて、我々ロストワードチームの「ハッピーになりたい」気持ちを受け取っていただいたからこそですね。

 二次創作を行うにあたって、ベースとなる東方Project原曲にとても難しいメロディラインが含まれていても、皆さんそれぞれの力で楽しく取り組んでもらえたので、本当に感謝しています。

――続いては東方LostWordのブランディングに関するお話を伺います。例えばキャラクターの音声について、3名の声優から選ぶことができ、かつボイス音声無しの選択できるなど、東方ユーザーを意識したゲーム作りがなされているように感じます。

磯上:
 僕らとしては「企業二次創作」という立ち位置を意識しています。チームメンバーも東方Projectに対するリスペクトがあり、企業でありつつも二次創作に取り組むサークルという認識です。だからこそ、原作やサークルの方々の作ってきた歴史に寄り添いつつどうやって自分たちなりの二次創作を表現するかを常に考えています。

――東方LostWordがリリースされた2020年ともなると、東方ProjectのIPを用いた企業開発によるゲームも先例が少なく、その上で、学パロ(学園パロディ)をシナリオに組み込んだり、思い切ったデザインの衣装アレンジを採用するなど、良い意味で原作のテイストから外したチャレンジングな部分も印象的でした。

磯上:
 そこはシンプルに手探りで開発するしかなかったですね。ユーザーである皆さんからの反応を見つつ、ひとつずつ丁寧に対応する方針で進めていきました。今もそれは続いています。

 チャレンジングな取り組みは「東方LostWordなりの二次創作とは何なのだろう」と常に模索している点です。

 

やるからには楽しんでもらえるライブにしたい

――ここからは『LostWord LIVE 2024』のお話に移ります。東方LostWordが4周年を迎えてのライブ開催となりますが、開催はいつ頃から考えていましたか。

コンプ:
 東方Projectの二次創作を行う上で、「音楽」を切り離して考えるのが難しいと思ったんですね。ユーザーの皆さんに音楽の良さをリアルで体感してほしい気持ちはリリース初期からありました。

 しかしながらコロナ禍もあり、開催に至るまでは時間がかかりました。それでもチーム全体で「やるからには楽しんでもらえるライブにしたい」と話し合いを重ねて、2024年にようやく実現できました。

――コンプさんは豚乙女の一員としてステージにも立たれていると同時に、『LostWord LIVE2024』のオーガナイザーでもあります。ライブへの想いをお聞かせください。

コンプ:
 まず何より、チーム全体で共通しているものとして、「せっかく東方LostWordのライブをやるのだから、来ていただける方々に楽しんでいただきたい」といった気持ちがありました。

 後は、その気持ちをオーガナイザーとしてどう実現させるのか、そこに時間をかけました。僕としてはとてもやりやすい環境で任せていただいたので、「どうしたらみんながハッピーになるか」に向けてシンプルな目標を目指すことができたかと思います。

 実際に蓋を開けてみたらライブも盛況のまま終わることができたので、やって良かったです。

――ゲストアーティストの出演など、参加者にとっても貴重なライブ体験になったかと思います。最後に、今後の開催予定などお聞きしてもよろしいでしょうか。

コンプ:
 とてもたくさんの方に喜んでいただいたこともあり、次回のお話については具体的にいつかという明言はできませんが、また開催できたらと願っています。

 

LostWord LIVE 2024の無料配信に関するお知らせ

LostWord LIVE 2024の無料配信に関しては、ゲーム内から先行公開を行います。

ゲーム内のホーム画面より、専用のボタンから動画を見に行くことができます。各サークル毎、6つの動画として順次公開予定になります。
※一般公開は、後日公式Xなどで告知予定となります。

公式X
https://twitter.com/Touhou_LW

公式YouTubeチャンネル

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