【主なインタビュー参加者】
Miwiki（代表）、Shuri、かものはし、アヤックス、カブクワ、タピオカレモン（敬称略、役職はインタビュー当時）
※このインタビューはオンライン（Discord）にて行われました

――それでは、簡単にサークルの自己紹介からお願いします。

東方詠命郷：
　立命館大学の東方サークル「東方詠命郷（とうほうえいめいきょう）」と言います。設立してからまだ歴史は浅いですが、公認サークルとして活動しています。

――いつ頃から活動をされているのでしょうか？

東方詠命郷：
　最初に活動を始めたのは2019年の7月中旬頃で、当時はまだ4~5人くらいの少人数で活動をしていました。その半年後の2020年の1月17日に大学公認サークルとして認められて、正式に大学内で活動を行えるようになりました。とは言え、学内で堂々と活動できるようになったものの、設立して日の浅いサークルということもあって、学内のサークルランク的にはまだ一番下にいるせいで、活動日のたびに教室予約が必要なんですけれど（笑）

――毎回教室予約をしなきゃいけないのは地味にしんどいですよね。普段はどういった活動をしていますか？

東方詠命郷：
　週一で、衣笠キャンパス（京都）、びわこ・くさつキャンパス(BKC/滋賀)、大阪いばらきキャンパス(OIC/大阪)の3つのキャンパスごとに分かれて、それぞれ活動しています。時々、こうして各キャンパスのメンバーが集まって活動することもありますが、オフラインよりもオンライン（Disocrd）の方が多いですね。

――それぞれのキャンパスごとの部員数は何人くらいでしょうか？

東方詠命郷：
　京都が17人、滋賀16人、大阪が14人ですね。そこにOB2人が加わる形の、計49人で活動してます。

――それぞれのキャンパスごとに、同じくらいの部員がいるんですね。

東方詠命郷：
　そうですね。少しだけ立命館大学の話をすると、京都は主に人文系、滋賀は理系と経済、大阪は政策や情報理工学といった具合で、それぞれのキャンパスごとに学部の方向性が異なるのですが、不思議と東方詠命郷ではキャンパスごとに人数の偏りはないですね。

――活動の方向性としてはどうでしょうか？

東方詠命郷：
　それも大きな差はないですね。それぞれのキャンパスごとにリーダーと言いましょうか、各代表が活動の指針を決めるのですが、基本的には教室内で東方の原作をプレイしたり、東方の二次創作を持ち込んで読書会をしたり、ボードゲームをしたりといった感じで、他の大学東方サークルの活動とそう大きく変わらないと思います。ちょっとだけ違うのは、ここ最近は京都を中心にカラオケ活動が多いくらいですかね。

――なぜ、カラオケ活動が多いのでしょうか？

東方詠命郷：
　思いっきりローカルな話になっちゃうんですけれど、ここ最近、京都の河原町付近でジャンカラとまねきねこが壮絶な価格競争をしていて……（笑）。　フリータイムがドリンクバー付きで0円だったりするので、サークル活動終わりにカラオケになだれ込んで、そこで翌朝まで東方アレンジ曲を歌い続ける流れはよくあります。

――ぜ、0円！?　しかもドリンクバー付きで！？　そんなことってあるんですか……？

東方詠命郷：
　本当です！　夜10時から翌朝の5時までのフリータイムがドリンクバー付きで0円ですので、半ばカラオケを中心に生活を送っていた部員もいたくらいです（笑）。なので、ここの部員はカラオケに関して相当上手いほうだと思います。

――その土地の文化が、そこで活動するサークルに何らかしらの影響を与えてきたケースはこれまでもいくつか見てきましたが、カラオケ店の価格競争がこのような形で活動に影響を与えていたことにはびっくりです。

東方詠命郷：
　そうですね。元々ここの部員は東方アレンジ楽曲が好きな人たちが多い傾向ではありましたが、自分たちが歌うようになったのは、間違いなくこの価格競争の影響が強いですね。みな、お金がたくさんある訳ではないので（笑）

――確かに学生にとって、この価格でカラオケができるのはありがたいですよね。ちなみに、カラオケでよく歌う曲やサークルさんはいますか？

東方詠命郷：
　人によってまちまちですが、傾向としては幽閉サテライト、暁Records、森羅万象、TaNaBaTa、SOUND HOLICあたりの、ノリの良い曲が多いですね。魂音泉を歌うこともありますが、ラップ部分が難しくてなかなか……（笑）。あとは皆が知っているからという理由で、ダンカグ収録曲もよく歌います。教室内の活動でも、ダンカグをすることもありますしね。

――ダンカグのゲームプランナーとして携わっていた身としては、とても嬉しく思います。カラオケ以外に、構外で活動することはありますか？

東方詠命郷：
　頻度はそう多くありませんが、長期休暇の際に希望者を募って聖地巡礼に出かけたりします。大仙陵古墳や愛宕山といった関西エリアから、ZUNさんの故郷でもある信州エリアにも行ったことがあります。

――即売会への参加はどうでしょうか？

東方詠命郷：
　例大祭や紅楼夢、名華祭といった大きめのイベントには、その時々でサークル参加をしています。部誌を出すこともありますし、その前にはCDを頒布したこともあります。また、部員の中には個人サークルを立ち上げて活動している人もいれば、スタッフとして参加している人もいるので、各自それぞれ興味がある分野で好きなように参加している感じですね。

――かなり自由度が高いのですね。

東方詠命郷：　
　そうですね。東方詠命郷としては1つのサークルですが、そのサークル内にもキャンパスごとに3つのグループの分かれていて、それぞれが同じくらいの人数を擁しています。ですので、各個人が自由に活動したとしても、しっかりとサークル活動が行えているんだと思います。どこか特定のキャンパスだけが多かったり、逆に少なかったりすると、ある一方の方向に引っ張られてそのバランスが崩れてしまうので、この３つがほぼ均一な人数比だからこそ成り立っている、というのはあると思います。

――まさに三矢の訓ですね。間違いなく、このサークルの強みの１つだと思います。

 

――東方詠命郷の強みは、他にはどういったところがありますか？

東方詠命郷：
　いい意味でバランス感があるところだと思います。サークル全体としては50人近いですが、各キャンパスごとには15人前後なので、何をするにも人数の多寡で困ることはないですし、「東方が好き」とひとえに言っても、東方原作が好きなルナシューターもいれば、東方の世界観が好きで聖地に詳しい人もいれば、二次創作に詳しい人もいます。そういった多様性に富んでいるのが、このサークルの強みだと思います。

――人数と方向性のバランスが取れている、というのはこれから入ってくる新入生たちにとっても安心しやすいポイントですよね。

東方詠命郷：
　このサークルに入って、初めて東方の原作に触れる人もいるので、そういった意味でも初心者から上級者まで一緒に楽しく活動できるサークルだと思います。原作が苦手でも、原作リレーと言って、1面や2面といった比較的簡単なステージを新入生にやらせて、弾幕が厳しくなってくる3面以降を上級生たちが代わってプレイして攻略する、みたいな皆でフォローしたり工夫しながら活動しています。

――原作が難しくて初心者が躓きやすいところをケアしているのが良いですね。

東方詠命郷：
　小中学生のときに原作に手を出したものの、全然クリアできなくて挫折して東方にはそれっきり触れてこなかった、という部員の話はけっこう聞くので（笑）。そういったハードルの高さを少しでも柔らげて、東方の楽しさを感じてもらえたらと思っています。

――最後にひとこと、読者に向けてお願いします。

東方詠命郷：
　東方詠命郷では、どのキャンパスでもそれぞれ活動を行っていますので、学部関係なく参加することができます。また、昔から東方が大好きでどっぷりと原作をプレイしていた人から、東方はマインクラフトのゆっくり動画で見たくらいの初心者の人までいます。入会や見学希望、質問はサークルのXやメールにて受付中ですので、気になった方はぜひご連絡ください。
　東方を通じて活動していると、交友関係が広がったり、自分の視野が広がったりする瞬間がきっとあると思います。そういった経験を得られるよう、東方詠命郷は今後も様々な活動を積極的に行っていこうと思っていますので、これからもぜひ宜しくお願いします。

 

サークル名：東方詠命郷（立命館大学公認東方サークル）
代表（※インタビュー当時）：Miwiki
サークルX：@Rits_touhou1123
連絡先：[email protected]
主な活動場所：立命館大学（ぞれぞれのキャンパスごとに活動）