【主なインタビュー参加者】
りょうさん（法学部2年/幹事長）、りーてぃあら（文学部2年/部誌長）、くらいしす（総合数理学部2年/催事長）※敬称略

――それでは、まずは簡単にサークルの自己紹介からお願いします。

東方明治楼：
　明治大学公認の東方サークル「東方明治楼（とうほうめいじろう）」と言います。日々の創作活動や同人誌即売会での頒布を中心に、様々なレクリエーションを行っております。

――ありがとうございます。いまご紹介の中で「公認」と仰っていましたが、非公認サークルと公認サークルとでは、どのような違いがあるのでしょうか？

東方明治楼：
　一番大きな違いはやはり、「明大祭」と呼ばれる当大学の学祭にサークル参加できるかどうかですね。明治楼では毎年、東方音楽アレンジサークル様をゲスト招待するライブイベント『東方明學祭とうほうめいがくさい【※】』を開催しているのですが、それが可能なのは大学の公認サークルであるからという点が挙げられます。

【※】東方明治楼が企画する、明治大学の学園祭内で開催されるライブ。22年に開催されたライブのレポート記事はこちら↓

東方明治楼に幸あれ「東方明學祭・柒」レポート

「東方明學祭・柒」レポート

――東方明治楼の特徴は何と言ってもこのライブイベントの印象が強いですね。これだけの大きなイベントを動かすとなると、人数もそれなりに必要かと思いますが、部員はいま何人くらいいるのでしょうか？

東方明治楼：
　いま把握している人数としては1年生が18人、2年生が16人、3年生が20人、4年生が20人ほど在籍しています。

――そ、そんなにいるんですか！？　

東方明治楼：
　ただ、3~4年生は就活や卒論に追われてしまうので、実際の人数は30人前後といったところですね。

――ちなみに明治大学はいまインタビューを行っているここ、和泉キャンパス以外にも駿河台キャンパスや生田キャンパス、中野キャンパスと複数ありますが、どこのキャンパスに通っている部員が多いのでしょうか？

東方明治楼：
　理工学部、農学部、国際日本学部、総合数理学部以外の学部1～2年生は全員和泉キャンパスで講義があるので、半分以上が和泉通いです。3年生になると今度は駿河台キャンパスで講義が行われるようになるのですが、1~2年次の必修科目を落としたりすると和泉キャンパスで再履修の講義を受ける、いわゆる「和泉返し」が発生してしまい、3年生以上であってもまたここに通うことになります。特に法学部は「監獄の法」とあだ名がつけられるほど、1年次から留年があるシステムだけあって和泉返しを喰らいやすい傾向ですね（苦笑）

――サークル活動に参加しやすい反面、強制的に和泉キャンパスへと突っ返されるのはさすがに嫌すぎますね（苦笑）　他の生田キャンパスや中野キャンパス所属の部員はどれくらいの割合で所属しているのでしょうか？

東方明治楼：
　生田キャンパスが1割程度、中野キャンパスに至っては1割にも満たない、0.5割といったくらいです。

――そういった事情もあって、活動場所は必然的にこの和泉キャンパスになるのですね。

東方明治楼：
　そうですね。主に1~2年生が主体となって活動することが多いので、このキャンパスで普段活動しています。

 

――普段はどういった活動をしていますか？

東方明治楼：
　これだけの部員がいるので、それぞれがやりたい、興味があることを中心にやっています。ノートPCを持ち込んで東方原作をする人もいれば、即売会やショップで買ってきた推しサークルの作品を持ち込んで布教する人もいますし、即売会で頒布する部誌の締切に追われて原稿を書き続ける人がいたりと、様々です。

――その中でも、最近サークル内で流行っているものなどはありますか？

東方明治楼：
　実は今年から『東方祀爭録とうほうしそうろく【※1】』を導入したところ、部員たちがみなハマって、今度その大会を部内で開こうとしているところです（笑）　明治楼はカードゲームをすることも多くて、その前ですと『77RUMIA【※2】』というカードゲームを用いて部内で大会を開きました。

【※1】前回の記事「慶應義塾大学の東方サークル「東方慶庵郷」にインタビュー！」でも登場した、「ドミニオン」というカードゲームと、東方Projectのキャラやモチーフとを組み合わせた、デッキ構築型のカードゲーム。詳しくはコチラ
【※2】じゃがばた（Jagabata）氏製作の、いわゆるカウントアップ系のシンプルなカードゲーム。現在は残念ながら絶版状態。リンク先はコチラ

――大会というと、当然賞品もあったりするのでしょうか？

東方明治楼：
　もちろんです。3位にはペットボトル飲料、2位には海老名SAのメロンパン、そして1位にはしまむらのドレミー・スイートの安眠枕が贈呈されました。ですが、流石にちょっとやりすぎた気がするので、今回はコンパクトなものにしようと思っています（笑）

――そういった大会と言いましょうか、東方明治楼は何かを企画して実行する力が長けているように感じます。何故でしょうか？

東方明治楼：
　いくつか理由は考えられますが、一番は「大学公認サークルだから」というのがあります。サークル代表である幹事長の下に、幹部としてそういったイベントごとを行う「催事長」のほか、部誌を取りまとめる「部誌長」、そしてサークル活動費を管理する「会計長」がそれぞれ役職として存在します。また、年度によっては聖地巡礼や合宿を取りまとめる「遠征長」や、Discordのサーバー管理を行う「管理長」がいたこともあります。

――役割分担が明確になっている組織ならではの強みですね。他にはどういった理由が考えられますか？

東方明治楼：
　年間スケジュールが入部した時点でしっかりと決まっているから、というものあります。スマートフォンの画面を見せながらで恐縮ですが、ざっと口頭で説明しますと（以下箇条書き）、

【4月】新歓ブースを出しつつ、毎週土曜日には普段通りの活動を行う。まずLINEオープンチャットに仮入部してもらう。
【5月】春季例大祭に新入生たちと一緒に参加（ほとんどが初参加のため、引率という言葉が近い）。イベント後は戦利品をみんなで持ち込んで読書会。※このタイミングまでに年会費を払うことで正式に加入できる
【6～7月】教室での対面活動。時々Disocrdでのボイチャ配信。
【8月（夏休み期間）】聖地巡礼（前回は諏訪へ旅行）。他にもBBQをしたり、他大学の東方サークル部員と交流したりなど様々。
【9～10月】希望者のみ紅楼夢と秋例大祭合わせで部誌の作成。
【11月】学祭（明大祭）への参加、東方明學祭の開催。
【12～1月】来年度の引き継ぎを開始（1/1付けで幹部の役職を移行）。
【2月】菅平に明治大学の施設があるので、スキー合宿を行う。そのほか、希望者を募って聖地巡礼も行う。
【3月】卒業生へ向けた追い出し会を開く。

　といった具合で、1~2年時にいつ、どこで、何をするかといったマイルストーンが代々受け継がれているので、「何をしたらいいか分からない」と立ち止まることがないのが大きいと思います。

――こうして見るとイベント盛りだくさんですね。逆にこれだけしっかりと年間スケジュールが埋まっていると、大変じゃないですか？

東方明治楼：
　もちろん、これらイベントにすべて参加しようとすると少し大変かもしれませんが、どのイベントも参加は強制ではないですし、自分のペースでみなサークル活動をしています。バイトをしている人も当然いますし、人によっては兼部している部員もいますしね。

――余計な同調圧力がなく、各個人の裁量に委ねられているのも非常に良いですね。

――東方明治楼といえば「東方明學祭」の存在がやはり大きいかと思います。「東方明學祭」について、語っていただきたいです。

東方明治楼：
　2023年のライブの話にはなってしまいますが（※インタビュー当時は2024年のライブ前）、その時来ていただいたサークルさん達の熱量が本当にすごくて。プロの音楽家がいち大学サークルにここまで熱意を持ってくれたのが、正直めちゃくちゃ嬉しかったですし、彼らから「東方明治楼が良い刺激になった」とコメントがあった時は、東方明學祭をやって良かったと心の底から思いました。

――当時、教室内には参加者100人を超える大盛況のライブだったと伺っています。参加者からもそうですし、何より演者からもそういった”熱”を受け取ることができた、というのが非常に素敵ですね。

東方明治楼：
　そうですね。私たちの部員の多くが文系ということもあって、3年生からは就職活動が本格的に始まってしまう関係上、サークルとして活動できるのは和泉キャンパスにいるこの1、2年の2年間しかありません。ですので、1年生の時にそういった東方の”熱”をたくさん受け取って、2年生になったら次の世代へ引き継ぐという、今のサイクルが自然と確立されました。「東方明學祭」は、2年生の部員たちにとって自分たちがそれまで行ってきたサークル活動の集大成でもあるのです。

――まさに青春の輝きそのものが、東方明學祭だったのですね。

東方明治楼：
　来ていただいた参加者の皆さんもそうですが、「東方が好きで東方明治楼に入って良かった」と自分たちが思えるように、そしてこれから入ってくる後輩たちが思ってくれたら一番ですね。この先もずっと続いてほしいと思っています。

――この記事を読んでくれている人に向けて一言あればお願いします。

東方明治楼：
　明大生で東方好きの方はぜひ一度遊びに来てください！　明大生でない方も、即売会や学祭の時に遊びに来てもらえると嬉しいです！　入部希望の方は東方明治楼のXからのDMやメールでご連絡ください！

 

サークル名：東方明治楼（大学公認サークル）
代表（※インタビュー当時）：りょうさん
公式サイト：東方明治楼
メールアドレス：[email protected]
サークルX（本部）：@tohomeiji
駿河台支部X：@tohomeiji_srg
生田支部X：@tohomeiji_ikt
中野支部X：@tohomeiji_nkn
主な活動場所：明治大学 和泉キャンパス
その他：
・自称毎年学祭で東方アレンジサークルによる音楽ライブイベントを行う唯一の大学東方サークル

 

　東方我楽多叢誌では今年も、日本全国の大学東方サークルさんからの「新入部員募集のお知らせ」を募集させていただきます！

　ぜひ、東方我楽多叢誌を「大学の掲示板」の代わりとしてお使いください！

【2025年度】「新入部員募集のお知らせ」を、各大学東方サークルさんから募集します！

大学東方サークルから、新入部員募集情報を募集します

　一次募集の締め切りは3月16日(日)【※】です。

【※】一次募集記事を掲載後、3月下旬から4月上旬にかけて二次募集も行う予定ですので、一次募集締切までに情報が間に合わないサークルさんもご安心ください。

　たくさんのご応募、お待ちしています！