『週刊東方キャラクター』坂田ネムノ
二次創作からキャラクターを語る“東方我楽多叢誌っぽい”キャラクター図鑑
現在、100を超えるほど存在する、東方Projectのキャラクターたち。それぞれにさまざまな設定や物語があり、多くのクリエイターが作り出した二次創作作品が存在します。
「東方」って、どこから触ればいい?
「○○○○」ってどんなキャラ?
東方を知りたい人から投げかけられる、東方にハマっている人であればあるほど答えるのが難しいこの質問。原作の設定はもちろんだけど、そこから広がるさまざまな作品や物語も伝えたい……! そんな「二次創作作品からキャラクターを語る」図鑑を作りたい!
『週刊東方キャラクター』は、
二次創作からキャラクターを語る“東方我楽多叢誌っぽい”キャラクター図鑑です。
今回取り上げるのは、坂田ネムノです!
『週刊東方キャラクター』坂田ネムノ
坂田ネムノは、東方Project第16弾『東方天空璋 ~ Hidden Star in Four Seasons.』のボスキャラクターとして登場します。『聖域を作る程度の能力』を持っています。
山で暮らす山姥の妖怪である彼女。同じく山に住む天狗とは不可侵条約を結んで生活しているようです。
読者の皆さまから寄せられた、坂田ネムノが登場する二次創作作品をご紹介します!
ヤマンバライフ/ポロリキン(ばく連)
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=432396
山の厳しさと恵みの溢れるネムノさんの生活を描いたサイレント漫画。髪を梳くシーンや汚れたら温泉に浸かるシーンなど、所々で見せる年ごろの女の子らしさが素敵。空を飛ぶ霊夢を見て昔の自分をほんのり思い出すも、でも今の自分は地を這う山姥なので、お腹が空いたらその辺の兎を狩って家に帰っていく…その後姿には哀愁が漂っていました。もしかしたら昔は巫女だったかもしれない山姥の、生活感と幻想感が交錯する世界です。(ぷろこ さん)
パチュリーとネムノママ/ましろみる(ましゅまろミルフィ)
https://www.pixiv.net/artworks/66459100
山で遭難したパチュリーがネムノさんに拾われて親子みたいに暮らす、ほのぼの可愛いお話です。紙面からパチュリーとネムノさんの可愛さが漂っていて、読んでいて幸せな気持ちになります。助けに来たレミリアまでもがネムノさんの母性に骨抜きにされて、ボロボロ涙を流しながら「ママ…」って呟くシーンが実感にあふれていて大好きです。(ぷろこ さん)
山奥のフリーローダー/Leaf_st(葉が舎)
https://booth.pm/ja/items/1343597
弾幕アマノジャクで逃亡中の正邪が、ネムノさんの縄張りに転がり込んでフリーロードしようとするギャグ漫画です。フリーロードするつもりが、意図せずともネムノさんの役に立っちゃう天邪鬼な正邪が面白いです。とうとう天狗が山姥の縄張りまで探しに来るようになり、事情を悟ったネムノさんは正邪にある意味驚きの提案をします。ますます出ていきにくくなった正邪…もうずっとネムノさんに匿われているといいよ!(ぷろこ さん)
その蟲、祀る事莫かれ。/竜一(純情リーマー)
https://www.pixiv.net/artworks/71203907
隠岐奈さんがラルバちゃんを常世神として覚醒させないために、ネムノさんも巻き込んで真剣なおままごとをするギャグ漫画です。ネムノさんを説得するために隠岐奈さんはだいぶ難しい話をするのですが、彼女なりに理解して実践してしまうネムノさんの人生(妖怪生?)経験がハンパない。幻想郷の賢者としては正しくもある意味邪悪な隠岐奈さんの意図をも超越するネムノさんに、幻想郷を包む大きな母性を感じます。(ぷろこ さん)
親知らず子知らず/ゆたろう(下策者宣言)
https://suraikutidan.booth.pm/items/1355982
ネムノさんの縄張りにうっかり足を踏み入れてしまった咲夜さんが、激しい交戦の末に仲良くお鍋をいただくお話です。機動力の咲夜さんとパワー型のネムノさんのアクションシーンがすごい迫力です!肩にナイフが刺さっていても咲夜さんを捕えようと立ち向かうネムノさんの強キャラ感がすごいです。咲夜さんのただならぬ風格に、今までに育てた異常な子供たちを思い出し、異常な者同士で心が通じ合う二人に尊さを感じます。(ぷろこ さん)
秋雨に融ける散紅葉/牛土(牛の下)
上層部から山姥への挑発と始末を命じられた文ちゃんがネムノさんに会いに行くシリアスなお話です。人間を山に近寄らせないために、もう殺すことをやめられない危険な山姥を演じるネムノさんと、 紅葉を散らしてこれであなたも自由に生きられるよと言っていく文ちゃん。天狗と山姥の圧倒的な相容れなさを感じて、胸が締め付けられます。なぜ天狗と山姥が不可侵条約を結ばなければならなかったを考えさせられる作品です。(ぷろこ さん)
山遷世界/ぐい井戸・御簾田(とび爆ぜっ)
突然現れた正体不明の妖獣を取材しようとして負傷した文ちゃんがネムノさんにお世話されるお話です。ローンで買ったカメラを人質にとり、天狗と互角以上の強さを誇った正体不明の妖獣は、(後でわかったことだが)外の世界の人間のエゴで放逐されたある獣のキメラだった。そんな獣を あっさり狩り、さらに豊富な知識と経験で妖獣の正体に迫っていくネムノさんに、長く生きた妖怪の貫禄と神秘性を感じます。(ぷろこ さん)
ネムノキノオクツネ/鬼相良平・他(豚猫亭)
https://butanekotei.booth.pm/items/2079193
イラスト・漫画・小説など様々なネムノさんの作品が集まる合同誌です。どの作品も素晴らしいですが、特に推したいのはソウイチさんの小説「やまんばがくれた音」です。生まれつきの障碍で人間世界に居場所がない少女を引き取り、彼女を琴の演奏者に育て上げ再び人間世界に送り返すお話です。誰にでも読みやすい平易な文章で、ネムノさんの聖域で少女が生まれ変わる様を暖かく繊細に描いた傑作です。(ぷろこ さん)
ネムノさんがすぐ気に入る4コマ/じくも&おおいやくみ
単純なタイトル通りといえばそうですが、BGMも相まって、意地っ張りなネムノさんが色んな外の文化を知り、気に入った顔を見るたびに、ほっこり感が溢れるかもしれません。(ひろくん さん)
リリ大と山小屋/スノスク
ネムノさんが2匹の妖精に、淡々と食事の手伝いを無言でやらせる反応もですが、驚きながらも普通に作業している2匹の反応も、見所です。(ひろくん さん)
『週刊東方キャラクター』では、皆さんから“キャラクターの印象的な二次創作作品”を募集しています。
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現在は、霍青娥、小野塚小町の登場作品を募集中です。
霍青娥
小野塚小町
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『週刊東方キャラクター』坂田ネムノ おわり