「あつまれ!東方ステーション2024」はメインホール以外もアツかった!? 今だからこそ振り返る、現役大学生から見た「あつまれ!東方ステーション2024 in ところざわサクラタウン」イベントレポート(前編)
『あつまれ!東方ステーション2024 in ところざわサクラタウン』イベントレポート前半
皆様はじめまして。彗罫(すいけい)と申します。
普段は大学生として生活しつつ、東方では小説などで同人活動をしている私ですが、今年の初夏近くに編集部の土露さんからこんなお誘いがありました。
土露団子「彗罫さん、大学生目線で『あつまれ!東方ステーション』に行ってきたレポートを書いてみません? 宿ならウチを提供しますので」
彗罫「はーい!^^」
そんな二つ返事で決まった「あつまれ!東方ステーション2024 in ところざわサクラタウン」の取材ですが、そこで待っていたのは私の想像を超える数々の催しと参加者の熱量でした。
今回は一日中メインホール以外の催しを見て回って私が感じた、このイベントの魅力と熱量を伝える、そんなレポートの前半記事になります。
文/彗罫
編集/土露団子
はじまりは誰が決めるのか
午前10時半頃。
イベント開始の11時まで、まだ30分程ある中で、会場を見て回る私の耳に入ってきたのは、聞き慣れた東方アレンジ曲。
音のする方を見てみると、カラオケステージ付近に参加者たちが既に何十人も集まっていて、リハーサルで流れている曲に合わせて歌ったり踊ったりしていたのです。
まだステージはおろかイベントすら始まっていないのに、このイベントを全力で楽しみ抜こうとする参加者たちの空気感に、私はただただ圧巻されました。
入口からただごとではない
午前11時。ようやく待ちに待ったイベント開始時刻です。
総合受付でスタンプラリーの台紙を手に入れて、最初に目に飛び込んできたのは、白と黒のツートンカラーに赤いサイレンでお馴染みのパトカー&白バイ。
一見すると東方との関連性が見い出せない、無駄に情報量が多い光景です。
しかしながら、埼玉県警がこの場にいるのもしっかりとした理由があり、そして埼玉県警もまた、このイベントに対して本気の構えで来ていたのです。
インターネットのおまわりさん
なぜ、埼玉県警がいるのでしょうか?
それはところざわサクラタウンが埼玉県に位置するから、というのも勿論ありますが、埼玉県警の投稿したゆっくり解説動画が「サイバーセキュリティアワード2023」のWeb・コンテンツで優秀賞を獲得しただけでなく、今でもゆっくり解説をアップし続けている警察界きってのゆっくり投稿者だから、というのも大きいと思います。
埼玉県警がゆっくり解説!? 埼玉県警本部サイバー局に突撃インタビューしてきました
埼玉県警本部サイバー局に突撃インタビューしてきました
【ゆっくり解説配信しました】
YouTubeの埼玉県警察公式チャンネルにおいて、サイバーセキュリティに関するゆっくり解説第11弾を配信しました! #ゆっくり解説 #闇バイト #ホワイト案件 #都市伝説 #即日即金 #高額 #闇キャン界隈
▼▼闇バイト▼▼https://t.co/XXENLcsjpf pic.twitter.com/pfbm5X9B19— 埼玉県警察本部サイバー対策課 (@spp_cyber) December 9, 2024
▲2024年12月10日時点における、埼玉県警察本部サイバー対策課の最新作
先程の乗り物展示とは別に、ゆっくり解説動画を投稿して話題になったサイバー局もまた別ブースを構えており、会場の大画面でゆっくり解説を流すなど、積極的な啓発活動を行っていました。
それだけでも普通であれば十分なのですが、今回の会場は「あつまれ」。それだけじゃありません。
すごろくで遊びながらサイバー空間での犯罪について学べる教材の展示や、実際にフィッシング詐欺を模したメールやサイトを使ってその仕組みを体験する取り組みも、その場で行っていたのです。
「あつまれ!」会場の治安維持もさることながら、インターネットのおまわりさんとしてサイバーセキュリティについて知ってもらうために、東方というジャンルと共存しながら様々な工夫をされているサイバー局の方々のたゆまぬ努力がそこにありました。
アツいイベントにはコレが効く
サイバー局のゆっくり解説動画を鑑賞できる位置に、角川食堂とのコラボドリンク売り場がありました。
当日とても暑い中だったので、こうして一息つくことができるポイントはありがたいです。
涼しい場所で飲む冷たいドリンクは、格別美味しかったです。
おえかき道場と青き才能
さきほどのコラボドリンクと同じフロアには、出張版の「幻想郷のおえかき道場」も開かれており、お母さんやお父さんが見守る中で、子どもたちがプロの先生のアドバイスを元にコピックや色の使い方を学んでいました。
その近くにはおえかき道場で教えている先生方と、例大祭キッズイラストコンクールに参加した子どもたちのアナログ原画も展示されていました。
何かと話題になる例大祭キッズイラストコンクールのアナログ応募作品の一部も展示されており、その凄さも実物を見ることでより伝わってきました。
イラストコンクールの作品はフロア外にあるのぼりにも掲載されており、参加者の多くを占めていた若い東方ファンの方たちにも活躍の場があることが、少しでも認知されれば嬉しいなと思いました。
「幻想郷のおえかき道場」で学び終えた子どもたちは、帰り際に描いたイラストをいくつか選べる背景に合わせて撮影して持ち帰っていくという、和気あいあいとした雰囲気がありました。
この日、イラストを描いた子どもたちの中から、数年後にこの場所にイラストを飾ったり、ゆくゆくは先生側になる人が現れることを願いたくなる、そんな温かい空間でした。
日常に思い出と東方を
のぼりのすぐ近くにはあつまれ!東方ステーションと博麗神社例大祭のグッズ販売ブースがあり、イベント開始から昼過ぎまでずっと長蛇の列となっていました。
特に東方キャラの刺繍を入れたハンドタオルなど、日常使いできるものが多かった印象です。
また人気投票5連単もグッズ販売所に挟まれる形でひっそりと開催されており、私を誘った土露さんが怪しげな格好で投票を受け付けていました。
後で聞いたところ、当選者は複数人いたそうです。すごいですね。
東方で祈ることができる本物の神社
ところざわサクラタウンには「武蔵野坐令和神社」という本物の神社があり、そこで東方キャラが描かれた絵馬や東方モチーフのお守りなどが授与されておりました。
私も実際に絵馬を買って、願い事を書いて奉納させていただきました。東方で祈ることができる神社は珍しい体験でした。
ちなみに後日談ですが、願いが通じたのか前期の単位はフル単でした。
青空と音楽と好きが沢山
会場の中央付近には東方青空DJパーティーがあり、DJがかける東方アレンジにノッて身体を揺らしたり、踊ったりすることができました。
青空の元で好きな音楽に合わせて楽しめる環境は、何とも言えないほのぼのとした雰囲気があります。音楽フェスのような解放感は、東方でDJが曲を流しているクラブイベントや即売会とはまた違った楽しみ方ができました。
出演するDJの選曲と曲の繋ぎは完璧で、ふと通りかかったときに知っている曲がかかっていたら、聴いている人たちの輪にふらっと参加できる、そんな楽しく自由な空間が広がっていました。私の好きな秘封アレンジが流れたときには、上の階から急いで降りて手拍子に参加しに行ってしまいました。
また出演していたDJに操作方法や技術を教えてもらえる「東方DJ体験コーナー」も開催され、体験する人も聴く人もDJ、ひいては東方アレンジの楽しさと楽しみ方を共有していたように感じました。
前編はここまでになります。
後編ではカラオケや原作体験、ライブビューイングの様子などをお届けします。
「あつまれ!東方ステーション2024」はメインホール以外もアツかった!? 今だからこそ振り返る、現役大学生から見た「あつまれ!東方ステーション2024 in ところざわサクラタウン」イベントレポート(前編) おわり