星空の下で、ゆっくりと秘封の音楽に聴き入って欲しい。「北斗秘封プラネタリウム」主催、RF氏インタビュー
「北斗秘封プラネタリウム」主催、RF氏インタビュー
本物のプラネタリウムの下で、秘封の音楽が演奏されます。
2023年5月6日に開催される「北斗秘封プラネタリウム」は、プラネタリウムホールで行われる音楽コンサートです。演奏される曲は秘封倶楽部アレンジ曲オンリー。「星を見ただけで今の時間が分かり、月を見ただけで今居る場所が分かる」宇佐見蓮子が所属する秘封倶楽部と星空との関係については、語るまでもないかもしれません。
会場の「北とぴあ ドームホール」は、かつては実際にプラネタリウムとして運用され、星空が投影されていたホール。今回のイベントでは移動プラネタリウムが会場に持ち込まれ、新たな星空がこのホールに再び映し出されることになります。
約4年前に行われた「紫明秘封プラネタリウム」に引き続き、「星空」と「秘封」をつなげるコンサートを主催するRFさんに、今回の開催について詳しく話を伺いました。ページの最後には、チケット予約開始日の情報もございます。
文:西河紅葉
「北斗秘封プラネタリウム」主催 RF氏メールインタビュー
――今回の「北斗秘封プラネタリウム」はどのようなイベントですか?
RF:
プラネタリウムを借り切って、秘封の音楽を聴きたいという夢がずっとありました。それをなんとか実現したのがこのイベントです!
だから、会場は本物のプラネタリウムドームにしました。もうプラネタリウムとしては運営されていない場所ですが、移動プラネタリウムの業者さんにお願いして、実際に投影してもらえることになりました。
出演サークルは、僕が個人的に「星空の下でゆっくり聴きたい」と思っているサークルさんにお願いしました。ですから、みんなで声を出して腕を振り上げて楽しむ「ライブイベント」とは、少し違います。座って静かに秘封の音楽に聴き入ってほしいので、みんなで盛り上がるイベントに行きたい人には向いてないかもしれません。席に限りもあるので、このコンセプトに同意してくださる人にチケットを手に入れて欲しいと思っています。
――約4年前に行われた「紫明秘封プラネタリウム」の流れを継ぐイベントかと思います。今回のイベントでよりパワーアップしているところは、どのようなところでしょうか。
秘封オンリーの前日に、“秘封ファンのためのライブ”を絶対やってあげたかった 「紫明秘封プラネタリウム」主催、RFインタビュー
RF:
それはもう、本物のプラネタリウムドームです! 前の会場より椅子も良くなってます。リクライニングして、星を見上げられますからね!
細かなところでいうと、前回に引き続き音響機材はすべて持ち込みです。せっかくなので、会場の後ろにもスピーカーを設置して、サラウンド環境で音をお届けしようと思っています。まさに映画館のような音響で、音楽に包まれてほしいんです。
もし普通の環境だったら、星を見上げたときに頭は上をむいていますから、アゴの方向だけから音が聞こえてくることになりますよね。それが、あまり面白くないと思ったんです。だから「ちゃんと音に包まれる環境を作ったらもっといいんじゃないかな?」って。
そんな環境に合わせて、出演サークルの皆さんに、楽曲の一部をサラウンド環境に合わせて新規にミックスしていただきました。本当にありがとうございます……。
ドームは非常に反響が強い会場なので、音の鳴る場所を増やして、スピーカー1つあたりの音量を減らすことは、反響対策としても有効だと思います。そういった条件にサラウンドが噛み合ったので、無理を言ってスピーカーをたくさん用意してもらいました。
とっても面倒くさい要望に、サークルさんもスタッフさんも応えてくれて、成り立ったイベントです! このイベントのためにドーム型スクリーン専用の映像を作ってもらったりとか……。ですから、ほかの音楽イベントとはかなり違いますよ。
――会場の「北とぴあ ドームホール」は、過去にプラネタリウムとして実際に運用されていたホールです。「紫明秘封プラネタリウム」に続き星空がテーマとなっていますが、RFさんが「星空の投影」と「音楽イベント」をつなげている理由と、その価値はなんでしょうか。
RF:
秘封倶楽部を知ってから、星空にハマっちゃったんです。
「大空魔術 ~ Magical Astronomy」では、星に関する話が中心に描かれていますよね。「鳥船遺跡 ~ Trojan Green Asteroid」では、ふたりが実際に衛星に行く描写がありますし、なんといっても宇佐見蓮子の能力は星空に密接に関係しています。
そういうこともあって、特に秘封中心で活動しているサークルさんは、星や月に関する楽曲も多く作っておられます。そういった星にまつわる楽曲を、とっても素敵な気持ちで聴けるのは、星空の下だと思ったんです。僕がこんなことを言うのはキャラに合わないんですけど、ロマンチックじゃないですか。
秘封倶楽部の最新作は「虹色のセプテントリオン」です。セプテントリオンとは、ラテン語で北斗七星のこと。だから、会場の「北とぴあ」はまさにこのイベントにピッタリですよね!
――キービジュアルには、銀木犀さんが描かれた宇佐見蓮子とマエリベリー・ハーンが描かれています。印象深い表情をされていますが、このビジュアルにはどのような意味を込めてディレクションされたのでしょうか。
RF:
星空に思いを馳せる姿を描いてもらいました。そういう楽しみ方をしてほしいイベントなんです。
銀木犀さんの画風がこのイベントに最高に合っていると思って、お願いをしました。ロゴはmochiさんに作っていただいています。ロゴもイラストも、どちらも素敵です。
それ以外の余白は、ちょっと寂しいイメージ。物悲しげな感じですよね。こういうの好きな人が、このイベントを好きになってくれると思うんです。
――参加アーティストとして、TsuBaKi、森羅万象、Liz Triangle、少女理論観測所、そしてRFさんご自身が参加するRed Forestがラインナップされています。このラインナップを召集した理由を教えてください。
5/6に行われる
プラネタリウム貸し切り秘封コンサート
「北斗秘封プラネタリウム」の公演プログラムを公開いたします。会場チケットは4月上半期に発売予定となります。
星空の下でお会いしましょう。 pic.twitter.com/mPw3m25cxg
— 北斗秘封プラネタリウム (@sealing_club) March 25, 2023
RF:
僕が、星空の下で聴きたいサークルセレクションです! もちろん、ほかにも星空の下で聴きたいサークルはたくさんいますが、今回ご都合をつけてくださったのがこれらのサークルさんでした。
オープニングでは、hamaさんが生ピアノ演奏してくださいます。ライブで盛り上がる曲も楽しいですけど、静かな楽曲やバラードを聴くのも素敵じゃないかなって。
僕の参加は……本当は出演しないつもりだったんですよ。RED FOREST METAL ORCHESTRAは解散したサークルなので、メンバーは僕しか残っていません。でも、みんなが協力してくれたおかげで、特別なサークルごちゃまぜ編成バンドができました。なので、せっかくなので2曲だけお届けします。ほんとうに特別ですね。いい友達がいて、よかったなって。
どのサークルも素敵です。聴き逃さないでくださいね!
――マイナスさんとyukinaさんがナビゲーターの「特別プログラム」について、どのような内容なのか教えていただけますか。
RF:
プラネタリウムですから、星空解説をゆっくり聴きたいと思いませんか? なので、この「特別プログラム」では、東京からでも見やすい星についてお話します。原稿は僕自身が書いています。
テーマはもちろん北斗七星です。それ以外にも、北の夜空に関する話をします。北の星は一年中見られますから、ふと見つけたとき、このイベントで聞いた話を思い出してくれたらうれしいですね。
もちろん、TUMENECOのyukinaさんが来てくださっているわけですから、音楽と一緒にお届けしますよ。
――特殊な会場での開催となりますが、イベント参加に当たっての注意点などはありますか。
RF:
感染症対策にご協力ください。会場内ではマスクの着用をお願いいたします。
また、ライブハウスにあるようなバーカウンターはありませんので、ワンドリンク制でもありません。ですので、飲み物を持ち込んでいただいても大丈夫です。感染症対策もありますので、可能な限り転換時間にロビーとかで水分補給していただけますとありがたいです。
今回はライブ映像の配信もあります! なのでチケットを取れなかった人も諦めず、配信を見に来て欲しいです。
――最後に、このイベントに来る人たちに一言お願いします。
RF:
星を見に行こう!
プラネタリウムで秘封コンサートを開催します。「北斗秘封プラネタリウム」
秘封倶楽部オンリープラネタリウムコンサート
チケット販売は4月9日(日)12:00よりスタートいたします。
https://redforest.zaiko.io/e/Septentrion
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会場 東京北区 北とぴあ ドームホール開催日 5月6日 開場14:30 開演15:00
全席着席 配信アリ
出演サークル
TsuBaKi 森羅万象 Liz Triangle 少女理論観測所 Red Forest
===本物のプラネタリウムで、
秘封倶楽部オンリーのコンサートを開催します。 会場は、設備の老朽化で現在は投影を行っていませんが、
移動プラネタリウムの業者さんにお願いして、 プラネタリウムとして復活します。 星空の投影と同時に、複数台のプロジェクターを使った映像の投影も
行います! また、客席後方にもスピーカーを設置して、
サラウンドシステムで音声をお届けします!( 配信はステレオです。)
対応する楽曲は一部になりますが、映画館のような演出のある楽曲も楽しめますよ。 普通のライブハウスでは体験できない、
特別なコンサートになっています。
星空の下で、ゆっくりと秘封の音楽に聴き入って欲しい。「北斗秘封プラネタリウム」主催、RF氏インタビュー おわり