東方我楽多叢誌(とうほうがらくたそうし)は、世界有数の「同人」たちがあふれる東方Projectについて発信するメディアです。原作者であるZUNさんをはじめとした、作家たち、作品たち、そしてそれらをとりまく文化の姿そのものを取り上げ、世界に向けて誇らしく発信することで、東方Projectのみならず「同人文化」そのものをさらに刺激する媒体を目指し、創刊いたします。

     東方我楽多叢誌(とうほうがらくたそうし)は、世界有数の「同人」たちがあふれる東方Projectについて発信するメディアです。原作者であるZUNさんをはじめとした、作家たち、作品たち、そしてそれらをとりまく文化の姿そのものを取り上げ、世界に向けて誇らしく発信することで、東方Projectのみならず「同人文化」そのものをさらに刺激する媒体を目指し、創刊いたします。

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コラム
2022/10/25

「えっ? この人も東方のイラスト描いてるの?」を集めてみました

「えっ? この人も東方のイラスト描いてるの?」を集めてみました

 今年で26周年を迎える東方Project。長い歴史を持ち、ファン活動も盛んな東方ジャンルでは、ファンアートも数多く目にすることがあります。

 今日も今日とてTwitterを眺めていると、凛々しい顔立ちの妹紅のイラストが目に留まりました。

 素敵なイラストであることはもちろんとして、画風にどこか見覚えが……

 そこでユーザーネームを確認すると、そこには「石川雅之」と書かれているじゃないですか。そうです、「もやしもん」や「純潔のマリア」をはじめとする漫画作品を手がけてきた漫画家・石川雅之先生です。

 私にとっては完全に「もやしもん」の作者の方という認識だったので、これには驚きました。ツイートから察するに、この妹紅のイラストはお子さんから頼まれて描いたもののようです。

石川雅之先生のTwitter

 東方ジャンルは若い世代のユーザーも多く、「親から子」ならぬ「子から親」のケースも多いのではないでしょうか。

 そこでふと、「商業で活躍されている漫画家・イラストレーターさんで東方描いたことある人、結構いるかも……?」と思い至りました。大抵の場合、その場で思い出してもあとになったらまた忘れるのが人の常。いい機会ですし、備忘録も兼ねて覚えてる範囲でまとめてみることにしました。

※当記事のトップ画像につきましては、石川雅之先生より使用のご快諾をいただきました。改めて御礼申し上げます。
※当記事内では、敬称として「先生」呼称にて統一とさせていただきます。
※作家様の選出はライターの記憶が及ぶ範囲の限りとなっております。ご容赦ください。

 

CHOCO先生

 ゼノギアスをはじめとするゼノシリーズや、Fate/Grand Orderのキャラクターデザイン、漫画作品『イグナクロス零号駅』など、多数の作品で活躍されているCHOCO先生。

 石川先生と同じく、お子さんからのリクエストで描いているようです。CHOCO先生の美麗なタッチが磁気式ボードに再現されています。

CHOCO先生のTwitter

 

水上悟志先生

『惑星のさみだれ』などの漫画作品を手がける水上悟志先生。可愛らしい霊夢や魔理沙、チルノといった面々が描かれています。

 ここまでに紹介した3名の方は、まさに「子から親」のパターンです。若い世代の東方ファンが持つ熱量が垣間見えます。

水上悟志先生のTwitter

 

幾花にいろ先生

 漫画雑誌『楽園 Le Paradis』で作品を連載されている幾花にいろ先生。特に紫が最高。

 幾花先生はTwitterで数々のジャンルのファンアートを投稿されています。メディア欄をひたすら眺めていくだけで幸せになれます。

幾花にいろ先生のTwitter

 

zinbei先生

『ほろ酔い道草学概論』『酒と鬼は二合まで』などで作画を担当されているzinbei先生。コミッションで埴安神袿姫を描かれています。

 zinbei先生の民俗学への関心と東方は、どことなく相性がいいように思えてきます。

zinbei先生のTwitter

 

毛塚了一郎先生

 漫画雑誌『青騎士』にて『音盤紀行』を連載中の毛塚了一郎先生。

 別名義にて、東方ジャンルで活動されていたこともありました。

毛塚了一郎のTwitter

 

樫木祐人先生

 漫画『ハクメイとミコチ』を手がける樫木祐人先生。

 同人活動では「兎沢とたく」名義で活動されていました。

樫木祐人先生のTwitter

 

改めて調べてみると

 ……いや多いな!?

 探せばさらに見つかるのでしょうが、ひとまずここが限界でした。

 今回、記事を書くにあたって調べていく過程で、肌感として見えてきたことがあります。それは、東方というジャンルがアニメや漫画と同じような形で受容され、浸透しているということです。ある種「同人の外」においても東方が広まっているのは、それだけ東方Projectが長い時間をかけて広がっていったことの証左なのかもしれません。

「えっ? この人も東方のイラスト描いてるの?」を集めてみました おわり