東方我楽多叢誌(とうほうがらくたそうし)は、世界有数の「同人」たちがあふれる東方Projectについて発信するメディアです。原作者であるZUNさんをはじめとした、作家たち、作品たち、そしてそれらをとりまく文化の姿そのものを取り上げ、世界に向けて誇らしく発信することで、東方Projectのみならず「同人文化」そのものをさらに刺激する媒体を目指し、創刊いたします。

     東方我楽多叢誌(とうほうがらくたそうし)は、世界有数の「同人」たちがあふれる東方Projectについて発信するメディアです。原作者であるZUNさんをはじめとした、作家たち、作品たち、そしてそれらをとりまく文化の姿そのものを取り上げ、世界に向けて誇らしく発信することで、東方Projectのみならず「同人文化」そのものをさらに刺激する媒体を目指し、創刊いたします。

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「記録と記憶」ー書き記し続けている人が、見続け、そして作っている“同人誌即売会“ 今年で10年目を迎えるイベントのこれから

2019年11月開催「科学世紀のカフェテラス」「求代目の紅茶会」主催インタビュー

「なるほどね、同じ東方好きじゃないか」

ー「東方コミュニティ白書」や「色分け配置図」【※】を作り始めるようになられたキッカケについて、改めて聞かせてください。
 最初に参加した「例大祭」が、個人としては楽しかったけど、その頃に入ったいわゆる“新参”が叩かれて悲しい気持ちになったみたいなところからでしょうか?

 ※久樹氏は以前、「有志が作成したサークル名入りスペース配置図」に、各キャラクタージャンルごとに色分けした「色分け配置図」を作成、ホームページにて公開していた。
https://www.akyu.info/2009/0620

久樹:

 「新参だってちゃんと調べとるわい!」みたいな、ある種の反骨精神というか。そういう部分があったのは否めないです。だから最初に作った、“イベント参加の心得”みたいな記事は、結構トゲトゲしてしまっていますね。

ーー私も、東方に入ったタイミングがまさに同じなので、当時のことが思い出されます。それまでに過去に存在した、新参の大量流入したジャンルがどう被害を受けたか、みたいな話が並べられていて、「そんなに悪いことをしているのか、ぼくたちは」という気持ちはありましたね。
 それでも、東方はその後にすごい速さで自浄作用が働いていたと思っていて。それもまたすごかったなと。みんな若かったがゆえに素直でしたよね。

久樹:

 それはありましたね。実際、色付き配置図を作ったことで、ある意味名前が知れたというか。「配置図の人」みたいに認知されるようになりました。
 そうした縁もあって、当時大阪で活動されていたU-rawさんという方が、淀川酒宴倶楽部という、古参と新しい人を含めて酒を飲むみたいな、東方の酒好きが集まるコミュニティを作っていて、そこにちょっとお邪魔させていただくことになったんです。

 昔から東方を知っている方と色々と話をしているうちに、なるほどね、昔から東方ジャンルで活動されている方も、別に自分たちを毛嫌いしているわけではない、同じ東方好きじゃないかって。その時に、個人的に思っていたわだかまりが解消されたんです。ただ、今はもう自分がそうだから人のこと言えないんですけど、昔からずっと知っている人って、昔話が好きじゃないですか(笑)。
 昔話って、個人的な体験を聞くのは楽しいですけど、聞いている側はちょっと寂しいですよね。聞いている新参側は、その場にいなかったわけですから。そういう寂しさもあったので、当時の人たちの話を色々と聞いて「こんなことがあったんだよ」ということをまとめてみようかな、と思うようになって作ったのがコミュニティ白書です。ちなみに、これも初代のあとがきは結構アグレッシブな内容で、当時は若かったなと思います(笑)。

ーーあの頃、ちょうどニコニコ動画から入って来た人たちが何かを作るとなった時、奥底に反骨精神はやっぱりあったのかなと思っていて。私もそういう人間の一人だったのを思い出しました。「ちゃんとやれるけど」みたいな。

久樹:

 そういう人は自分以外にもいたのかもしれないですね。

 

 

「記録と記憶」ー 稗田阿求

ーーデータをとることは元々結構お好きだったんですか? 先程、同人の入り口としてFFT(ファイナルファンタジータクティクス)の攻略サイトをよく見ていたというお話があったので。

久樹:

 FFTのときは考察系の作品を主に出していました。私が書いている「阿求日記」という個人サークルでの作品も、その流れを汲んでいますね。
 それとは別に、先ほども言ったように、昔話をする上で、思い出はどうしようもないけど記録だけは掘り起こせるので、という。当時の東方シリーズ総合スレとかを1から読み返してみたりとかですね。

ーーすごい!

久樹:

 そういうことをやっていたときに、「とりあえずこれを続けてまとめてみるか」と。で、まとめた結果をさっきの淀川酒宴倶楽部の人たちに見せたら、「懐かしいなぁ」とか、「この時はこうだったからこうなんじゃない?」みたいな、いろんな話のネタとして盛り上がったということもあったりして。

 なるほど、こういう数字をまとめていくことで出て来る記憶というか、「記憶と記録」ってよく私も言うんですけど、そういうものがあるなという風に思いはじめて。
 記録だけでも記憶だけでも片手落ちな部分はあるので、とりあえず自分にできることは、記録をひっくり返そうみたいな。

ーー記録は残っていない事が多いから、やっぱりまとめてくれる人はみんなありがたいという気持ちになります。

久樹:

 東方コミュニティ白書を最初に出したときは、本当にドキドキだったんですけど、「ちょうど今、知りたいと思っていたんだよ」という声をもらったんです。
 それと同時に、同じぐらいに東方を知った人も、昔から東方を知っていた人も「最近、東方大きくなりすぎてよくわかんないんだよね」っていう風に思っていたと。ちょうど見通しが難しくなってきた時期だったので、ちょうどいい時期に出したといえば出したんじゃないかなと。自分の人生、そんなのばっかりなんですけどね(笑)。

ーーコミュニティ白書は、以前に発行された古いものを今あらためて読むと「当時の流れや今の流れにつながる兆候」みたいなものがグラフでわかるので、そこが面白いです。やはり記録を残している人がいて、そして残っている記録があるのは本当にありがたいことです。

久樹:

 やっぱりね、阿求ちゃんもすごく良いことをしているので、ぜひ阿求ちゃんのことも(笑)。

ーー阿求というキャラクターを好きになってしまったというのも、コミュニティ白書を出した要素としては大きいと。

久樹:

 「東方求聞史紀 ~ Perfect Memento in Strict Sense.」を読んで「東方ってこういう作品なんだ」と思えたところがありました。
 東方Projectの作品としての世界を知るうえでは、非常に手引きになる部分もあったので、そういう意味では大変お世話になったなと。私は阿求のことを「幻想の娘」って呼んでいますけど、その恩を返したいというのも、あのイベントを続けたいなと思った気持ちの一つでもあるので。

ーー東方を知る、というときに東方求聞史紀を読んで、本としての面白さであるとか、キャラクターに対しての面白さも好きになっていったのが、稗田阿求というキャラクターが好きになるキッカケというところでしょうか。

久樹:

 そうですね。幻想郷ってやっぱり、儚さっていうのが世界観としてあったと思うんです。その中で、阿求ってどちらかというと、記録をバンバン残していくっていう、当時としては異色の立ち位置の子だったんじゃないかと。
 求聞史紀の中にある幻想郷縁起のあとがきを読んでもわかるとおり、ある意味、阿求の書いてある記録というのは、阿求から見た幻想郷の記録でありつつ、妖怪から見た幻想郷の記録でもある。これは、記録を残す人にとっては結構重い言葉でもあるので、そういう意味では心にくるものがありました。
 FFTでも、ジャンルが移り変わるうえで消えていく情報とかもあって、そういうのを残していったりとかもしていたんです。消えゆく記録を残したいな、というのは、昔からぼんやり思っていたところだったので、そこが刺さりましたね。

 

秘封倶楽部との出会い

ーー自分の好きなものと、好きなキャラとが結びついた瞬間というのは、やはり気持ちがいいですよね。
 秘封倶楽部については、最初に出会ったタイミングは覚えていますか?

久樹:

 東方を、私はシューティングができないから、ある意味最初はゲームサウンド目当てで買ったというのもあって。「音楽CDも出してるじゃん」みたいな感じで全部わさっと買ったんです。それで、最初に秘封倶楽部を聴いたんですけど、「おっとこれはなんだ」と。

ーーゲームに出ていない曲があると。

久樹:

 蓬莱人形を最初に見て「まず書いてあるテキストがよくわかんないぞ」みたいな(笑)。

ーーそれもまたあるあるですね(笑)。

久樹:

 頭に「?」を浮かべながら蓮台野夜行のブックレットを見て、「今度はなんか二人組が出て来たぞ」と。でも、聴けば聴くほど味が出るというのが神主曲の魅力の一つで。段々と聴き込んでいくうちに「良いじゃない!」という感じです。
 あと、昔「涼宮ハルヒの憂鬱【※】」が流行ったじゃないですか。「学校を出よう!【※】」とか。セカイ系といえばセカイ系ですけど、あの辺ってSFチックなうんちくが入る作品が多いとおもうんですけど、ああいう作品が好きだったんです。科学世紀の舞台の中で適度に差し込まれる謎のうんちくが、微妙にクスッとくるというか。

 ※涼宮ハルヒの憂鬱。作者は谷川流。エキセントリックな女子高校生・涼宮ハルヒが設立した学校非公式クラブ「SOS団」のメンバーを中心に展開する、SFライトノベル。第8回スニーカー大賞<大賞>作品。後にアニメ化され大ヒットし、国内800万部、世界15カ国で発売されている文庫とコミックスと合わせた累計部数は2011年5月で1650万部、2017年で2000万部を突破している。

 ※学校を出よう!。作者は谷川流。超能力を持った少年少女が強制的に収容される学園、第三EMP学園を主な舞台に繰り広げられる、スラップスティックSFコメディ。「涼宮ハルヒの憂鬱」と同日に電撃文庫で発売、作者の文庫デビューとなった。

 

ーー谷川流先生的な、ラノベという文体の中に存在するけれど、やっていることはハードなSF、というのは確かに秘封倶楽部と似ているかもしれないですね。SFの要素を汲みつつ、基本は女の子同士がしゃべることから何かが展開していくという。

久樹:

 そのへんがハマりこむきっかけですね。もう一つは、当時紅魔郷、妖々夢、永夜抄にあった雰囲気が、秘封倶楽部の作品にはなんとなくあるなという。
 風神録以降の東方って作風がガラッと変わったかなと思っています。それはそれで私も好きなんですけど。その前に存在した、儚いふんわりとした、白い霞がかっているというか……表現が難しいんですけど、「夢違科学世紀」の最初の「童祭 ~ Innocent Treasures」みたいな感じ。ああいう雰囲気、世界観というか。そういうモノが秘封倶楽部の中に残っている感じがして。
 そういう、最初の東方に触れたときに好きだった雰囲気が、此処には残っているなというのが、秘封の世界観をさらに好きになった理由の一つです。

ーーここまで具体的に言語化して頂いて、大変嬉しいです。
 風神録以降に、昔からいた人であればあるほど「ちょっと今までの東方と違うな」という、受け入れることが出来なかった人たちも多分いるはずで。受け入れられなかったというか、「ちょっと昔のも見たいんだけどな」くらいの気持ち。
 ちょうどそこに、秘封倶楽部があったという感じなんだろうな、というのは確かに思っていました。風神録のタイミングで入った人たちであっても、初期Win三部作のほうが割と、自分には向いているかもという人たちは居たはずで。そんな人達に、秘封倶楽部は刺さる可能性が
あったのかもしれないですね。

久樹:

 「フロンティア」っていうのも、言い回しとしては大げさかもしれないですけど。

ーーもしかしたら、まだ手を付けている人は少ないんじゃないか? ってみんな同時多発に感じた可能性が高いですね。

久樹:

 そういう雰囲気を探し求めて、「東方幻想的音楽」【※】に、「蓬莱人形」とか、今でもやっぱり発掘して聴いている人というのはいますからね。私もその口でしたけど(笑)。

 ※東方幻想的音楽。かつて上海アリス幻樂団のサイトに存在した、ZUN氏制作の音楽データを公開していたページ。現在は公式サイトからリンクされていない(ページは存在している)。
ここでしか聴くことの出来ない楽曲や、楽曲コメントなどが存在している。
https://dic.nicovideo.jp/a/%E6%9D%B1%E6%96%B9%E5%B9%BB%E6%83%B3%E7%9A%84%E9%9F%B3%E6%A5%BD

 

ーーとにかくZUNさんのものをすべて拾いたかった、みたいな気持ちですね。

久樹:

 求聞史紀、当時は「設定資料集が出るってどういうこと!?」みたいな感じでしたね。

ーーその当時は、ゲームが全然手に入らないけど本はあったんですよね。本は手に入ったので、これを読むしかなくて、想像を膨らませるっていう。

久樹:

 当時の東方は想像を膨らませるしかなかったですからね。手に入って、原作やったとしても、結局わからないことだらけだから。何がなんだかわからない。

 

 

「細胞は入れ替わっていくけど、総体としては変わらない」ー自然に起きる再生産

ーー改めて「科学世紀のカフェテラス」というイベントについて、お話を戻します。ここ数年で「科学世紀のカフェテラス」というイベントにおいて、大きな変化はありますか?

久樹:

 意外とあまり変わっていないんじゃないかな。

ーーイベントとして、ここ数年同じ状態を維持している?

久樹:

 そうですね。小さい子が参加されるというのはありますけど、「小さい子が参加するようになった」と言い始めてからもう10年経ったみたいなところもありますし。10年前からもうチルノのコスプレしてる子供いたぞみたいな(笑)。

ーーいましたよね。

久樹:

 あとはうちのイベント、意外とコスプレ参加者が割合としては多くないという面白い特徴もあります。例大祭とかは逆にめっちゃ多いですね。

ーー確かに、あの位の規模の東方イベントだったらそこそこいますよね。確かに、「科学世紀のカフェテラス」にはそんなにコスプレ参加者がいない。

久樹:

 そういう、昔からの傾向自体は、そんなに変わったなという印象を、個人的にはあまり持っていなくて。出される作品を見ていても、秘封の可能性、阿求の可能性は偉大だな、という気持ちを毎回抱きます(笑)。そういう意味では昔から変わらないなと

 毎回驚かされているというのは、やるたびに新しい発見があるということですよね。オーソドックスな蓮メリちゅっちゅもあります。阿求の場合には、小鈴が登場したという大きな変化はありました。
 秘封には菫子が登場したことにより「菫子と秘封をどうかませるか」というのを、サークルの思想というか、各々の考え方が現れていて。
素直におばあちゃん世代という扱いで出される方もいれば、全く違う次元の世界として描かれる方もいるし、そうやって一つひとつ拾っていくと、面白い。創作にはいろんな可能性がある、というのは即売会を開くたびに思いますね。そういう意味では、昔ながらの雰囲気かなと個人的には思います。

ーー秘封が好きな人たちは、作品を読んだり楽しんだ先に、「自分でも作りたい」というのを志す人が多いのかなという印象があって、実際のところはどうなのかをお聞きしたいです。
 サークル数は純増しているとのことでしたが、その中身の入れ替わりは起きているんでしょうか。

久樹:

 入れ替わりはありますね。その点でいえば例大祭さんもそうですし、他のイベントも多分そうだとは思うんですけど、サークル活動って一、二回が平均寿命だと個人的には思っていて。そういう意味では、新陳代謝というのはずっとしていますよね。

 これは面白い傾向だと思っているんですけど、東方Project人気投票ってあるじゃないですか。私自身、運営にも一時噛んでいましたが。あれのアンケート項目で、「このアンケートを回答したのは初めてですか?」という設問があるのですが、”初めて”の方が結構多いんです。毎回3割以上は初めて投票に参加する人みたいで。ということは、少なくとも3割は入れ替わっているんですけど、3割が入れ替わっても、人気キャラクター上位の順位は、実はほとんど変わらない。

 こうなるのは、どこかで何か再生産が起きているのではないかと。見えないバトンの引き継ぎが起きているんだろうなとは思っていて。人気が高いから、その作品が目につきやすくなって、それが人気を呼ぶという傾向はあるかもしれないですけど。
 総体の一部は入れ替わっているけど、その傾向はあまり変わらない。ちょっと人間の体と似ていると思いませんか。どんどん細胞は入れ替わっていくけど、総体としては変わらないみたいな。

ーー非常にわかりやすい。とても興味深いです。

久樹:

 人気投票の運営にも噛んでいた身として話しますが、不正票はちゃんと潰していますので(笑)。

 

 

記念の第十回開催に向けて

ーー来年の京都合同イベント「科学世紀のカフェテラス」「求代目の紅茶会」「文々。新聞友の会」それぞれ、すでに開催が決定しています。最後に、2019年のイベントに来場された方に、また、京都合同にまだ参加したことのない方に向けて、ひとことずつお願いします。

久樹:

 まずは、2019年の11月17日に「科学世紀のカフェテラス」「求代目の紅茶会」にご参加いただいた方に関しまして。ご来場頂き、誠にありがとうございました。
 このイベントは参加者に支えられているモノだと、代表としては思っています。
 それは、サークルの方が熱意をもって作品を作られていて、それを一般参加者、もしくはサークル同士がみんなで買う、という循環があるからこそ、次の作品を作ろうという意欲にもつながる、と思っています。
 そういう熱意のある環境が維持されるからこそ、スタッフもこの場を盛り上げていこうという、モチベーションが上がっていく、良い循環があるイベントです。それはもう、参加者に支えられたイベントというのは、そういうことなんだなと思っています。

 来年、「科学世紀のカフェテラス」「求代目の紅茶」はなんと第十回になります。節目のタイミングになりますけども、是非この節目を、参加者の皆様と一緒にお祝いできればと思います。
 まだ参加されたことのない方は、十回目という記念だし、試しに行ってみるかぐらいの気持ちで来ていただければ。何せ秋の京都、人が多いですけども、その分、見る所はいっぱいありますので、物見遊山というか観光ついででもいいですし、是非遊びに来ていただければと思います。

ーー本日はお話いただき、ありがとうございました。

久樹:

 ありがとうございました。しゃべりすぎました(笑)。

 

 

 久樹氏にインタビューをして感じたのは、“ジャンル社会”についての思いが、氏の中でとても言語化されているということでした。
 それは「コミュニティ白書」という実体調査、それに基づくファンコミュニティへの分析が進んでいるからであり、同人という「自分の大好きなものを、同じ様に好きな人達」がどんな存在なのかを、定点観測的に見つめている人であるがゆえの言葉かもしれません。
 そんな人も、作り始めたキッカケは「反骨精神」だというのは、つい最近東方を知って二次創作をしたいと思った人、あるいは「自分の知らないことがある」のに、モノ作りをしていいのかと悩んでいる人にとって、勇気づけられることなのではないかと思います。

 東方が、秘封が、阿求が好きで、ずっと見続けていた人が開いているイベントは、いろいろな箇所に「見てきた、作ってきた人」としての気持ちが詰まっていました。

 「科学世紀のカフェテラス」「求代目の紅茶会」(並びに「文々。新聞友の会」)はそれぞれ、2020年の開催が決定しており、既にサークル募集が始まっています。
 興味を持った人は是非、サークルとして、あるいは一般参加として、参加してみては如何でしょうか。

 

「科学世紀のカフェテラス」 https://cafe-terrace.info/

「求代目の紅茶会」 https://ninth-gen-teaparty.info/

「文々。新聞友の会」 https://bunbunmaru-np.com/

 

「記録と記憶」ー書き記し続けている人が、見続け、そして作っている“同人誌即売会“ 今年で10年目を迎えるイベントのこれから おわり